今後3年間でAI関連の端末やサービスの普及のために10億ドルを新たに投じる方針
を公表した=レノボ・グループ提供
【広州=川上尚志】パソコン世界最大手のレノボ・グループが17日発表した2023年4〜6月期決算は、純利益が前年同期比66%減の1億7700万ドル(約260億円)だった。3四半期連続で減益だった。主力のパソコン事業の落ち込みが続き、サーバーなどの事業も苦戦した。
売上高は24%減の129億ドルで、4四半期連続で減収だった。全体の約8割を占めるパソコンなどのインテリジェント・デバイス事業の売上高が28%減った。
米調査会社IDCによると、4〜6月期のパソコン世界シェアでレノボは23%と首位を保ったが、出荷台数は前年同期比18%減の1420万台にとどまった。
サーバーなどのインフラ・ソリューション事業の売上高は8%減の19億ドルだった。同事業で6000万ドルの営業損失を計上し、全体の利益を押し下げた。
レノボは同日、人工知能(AI)関連の端末やサービスを普及させるため、今後3年間で10億ドルを新たに投じる方針も公表した。
楊元慶・董事長兼最高経営責任者(CEO)は同日開いた決算の電話会見で「業界を超えてAIの導入を推進していく」と説明し、幅広い顧客に関連サービスを提供することで収益拡大につなげる考えを示した。
日経記事 2023.08.17より引用