トランプ米政権による補助金の一斉停止で混乱が広がっている=AP
【ワシントン=高見浩輔】
トランプ米政権は28日、連邦政府による補助金やローンを一斉に停止した。
歳出削減に向け大統領の意向に沿った支出かどうかを点検すると主張。低所得者向けの支援制度が止まるなど各地で混乱が起きている。政権への訴訟も相次ぐ事態に陥っている。
米メディアが報じた米行政管理予算局(OMB)の27日付の通知文によると、米政府は28日午後5時に関連支出を停止し、各政府機関は2月10日までに停止対象となるプログラムの詳細情報を提出する。
OMBの審査とガイダンスの決定を経て再開する。
OMBは歳出削減の一環として、トランプ氏が大統領令で相次ぎ打ち出した方針に沿った支出になっているかを点検するのが目的と説明した。
米CNNによると、OMBが示したチェック表には不法移民や気候変動、DEI(多様性、公平性、包摂性)、妊娠人工中絶に関係する資金かを記述する欄があった。
OMBは社会保障やメディケア(高齢者向けの医療保険)など「個人に直接提供される援助」には影響しないと主張したが、実際には28日にから混乱が起きた。
民主党のワイデン上院議員によると、全米50州でメディケイドと呼ばれる低所得層向けの公的医療保険のポータルサイトが停止した。
同氏はX(旧ツイッター)で「一夜にして数百万人の医療保険を奪う露骨な試みで、人命を奪うことにもなりかねない」と批判した。
ロイター通信は、年間200万人以上の高齢者に食事を提供しているミール・オン・ホイールズの現場でも混乱が生じていると報じた。
資金は直接的には州政府から提供されるが、その財源は連邦政府からの補助金に頼っているためだ。
米政府の予算は議会が策定するが、トランプ氏はかねて大統領がその支出を止める権限があると公言してきた。
大統領権限は1974年の執行留保統制法で制限されているが、それは合憲ではないという主張だ。今回の措置はその考えに沿う動きといえる。
民主の議会指導部は一斉に反発した。下院トップのジェフリーズ院内総務は声明で「共和党の暴挙は、国、憲法、議会に対する前例のない攻撃だ」と糾弾。訴訟を含めた対応策を協議すると宣言した。
米CNNによると、通知から24時間以内に複数の非営利団体が連邦裁判所に提訴した。トランプ政権の決定を差し止めるよう求めている。
今回のOMBの通知文には事実誤認を指摘する声もある。文書は連邦政府の2024会計年度の歳出が「10兆ドル近く」に膨らんだと財政悪化を批判し、そのうち3兆ドル以上が補助金やローンなど政府援助に向けられていると指摘した。
米議会予算局(CBO)の試算では24年度の歳出は6.8兆ドル程度だ。
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日経記事2025.1.29より引用
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衰退するアメリカ。
アホボン・トランプとお馬鹿アメリカ国民で、アメリカは終わりの始まり。
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