WHO総会は台湾のオブザーバー参加を8年連続で見送った(ジュネーブ、27日)=Keystone提供・AP
【パリ=北松円香】
ジュネーブで開催中の世界保健機関(WHO)総会で加盟国は27日、非加盟の台湾のオブザーバー資格での参加を認めなかった。
中国などが反対した。台湾の参加見送りは8年連続。
日本や米国、オーストラリア、英国、カナダ、チェコ、ドイツ、リトアニアは24日に台湾の総会参加を支持する共同声明を発表していた。
感染症対策に関して「ウイルスは国境を問わず、全世界の安全を守るためには世界的な協力が必要」だと指摘した。
台湾は2009年から16年までWHOの総会にオブザーバー参加していた。
中国と台湾は1つの国に属するという「一つの中国」を認めない台湾の蔡英文前政権の発足に中国が反発し、17年以降は参加できなくなった。
日経記事2024.05.27より引用