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マスク氏、共和系アドバイザー起用 政治に影響拡大狙う

2024-08-30 17:53:37 | 米大統領選2024


マスク氏は大統領選でトランプ氏の支持を明確にしている=ロイター

 

【シリコンバレー=山田遼太郎】

米起業家のイーロン・マスク氏が共和党系の政治アドバイザーを雇うことが29日までに明らかになった。大統領選に向けて草の根の選挙活動に詳しいクリス・ヤング氏を起用す。

共和候補のトランプ前大統領を一段と後押しし、政治的影響力を広げる狙いだ。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた。マスク氏は7月、大統領選でトランプ氏を支援すると表明した。

 

12日に自身が保有するX(旧ツイッター)でトランプ氏との対談を配信し、共闘する姿勢を鮮明にしている。

トランプ氏を支援するスーパーPAC(政治活動委員会)「アメリカPAC」の設立に携わったと明かし、献金するとも表明した。

 

ヤング氏はマスク氏の政治活動を補佐するほか、アメリカPACを含めた献金について助言するとみられる。

マスク氏はかねて大統領選ではテレビ広告よりも戸別訪問といった草の根の活動を重視すべきだとの考えを示してきた。

 

アメリカPACは激戦州で共和支持層に早期の有権者登録を呼びかける活動に重点を置く。ヤング氏の専門分野と重なる。

ヤング氏は南部ルイジアナ州のジンダル元知事(共和)の選挙戦などで経験を積んだ。2016年の大統領選時は共和党全国委員会で働き、選挙区の現場で有権者の支持を広げる役割を担った。

 

草の根の有権者を組織化したり支持者の投票率を引き上げたりするのに知見があるという。直近は製薬会社が加盟する業界団体、米国研究製薬工業協会(PhRMA)で幹部を務めていた。

マスク氏とヤング氏はともに、23年に下院議員を辞めたマッカーシー前下院議長と近いという。

 

政治アドバイザーの起用は米政治に関与を深めるマスク氏の意向を映す。

マスク氏は米電気自動車(EV)大手のテスラや米宇宙企業スペースXなどの企業群を率い、米ブルームバーグ通信の世界長者番付で首位に立つ富豪だ。

 

かつては民主に献金し、一方の政党に肩入れしたとみられるのを避けた時期がある。

マスク氏は22年に現Xを買収後「大きく左傾化した」と民主への批判を強めている。不法移民の流入増加や、労働組合がある車メーカーを優遇したEV政策をめぐりバイデン政権への不満を募らせた。

 

トランプ氏への支援を強めることで、当選後に実利を引き出す狙いもありそうだ。トランプ氏はマスク氏の支持を受け、EVに理解を示す発言が増えている。

テクノロジー企業の経営者では、フェイスブック(現メタ)のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)も慈善団体を通じ、17年に民主の政治アドバイザーを雇ったとされる。

同氏はマスク氏と対照的に、24年の大統領選では支持候補を明らかにせず、中立の立場をとると強調している。

 

イーロン・マスク

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に関する最新ニュースをまとめました。Twitter買収を巡る問題、宇宙ビジネスのスペースXの最新動向など関心の高い話題をお届けします。

 

 

日経記事2024.08.30より引用

 

 


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