新しいオリーブオイルが届いたということを母に伝えたら、こんな話を聞かせてくれた。
最近やっていたテレビ番組で、小豆島の老人ホームで乾燥肌や痒み改善などにオリーブオイルでのマッサージを取り入れたところ、劇的に改善されたという。
小豆島には、岡山にいたころ、何度かフェリーに乗って訪れたことがあります。
オリーブ、醤油、二十四の瞳、孔雀園・・・そんな島です。
地元で採れるオリーブオイルを使って、高齢者をケアされるなんて理想的ですね

なんていいお話だと思って頷いていました。
そして母がこう付け加えました。「あんた、小さかったころ、いっつも皮膚がボロボロで、病院に連れて行ってもひとつも治らないし、でも何とか治してやりたいと思って、ベビーオイルをせっせとマッサージしてたの。その頃にオリーブオイルのこと知ってたらねえ。オリーブが一番いいんだって。」
えーーっ。そうだったんだぁ

自分がベビーオイルでマッサージされていたとは、もちろん記憶に無い。
今の私の知識からすれば「とんでもない逆効果」ですが、母が私の皮膚を治したいと思ってやってくれたことに、目頭が熱くなりました。
すごい嬉しい。
当時、アトピーだのアレルギーだのという言葉すらなかったし、オイルでマッサージするという習慣ももちろんなかったと思うし、まして富山にオリーブオイルが売っていたとも思えない。(あったとしてもそれをマッサージに使おうとは思わないですよね)
でも母は精一杯のお手当てをしてくれていたんですね。
もの心ついてからも、小児科、耳鼻科、眼科、皮膚科・・・と、常にはしごしていた私。
『わたしは、悪い子だから、病気になるんだ』といつも自分を責めていたことを思い出しました。
なんとかして子供を健康に育てたいという親心と、いつもいつも「病気になってごめんなさい」と思っている私と、その延長線上に、今の私の仕事があるということに気づきました。
お母さんがおうちでお手当てできる「知識」と「商品」をセットにして届けたいというのが私の願いです。
ふなかわ