ネコと仕事する

まことにもって恐縮ではございますが、ほぼ猫の話かと思われます。

飼い主の習性 その2

2004年10月08日 11時09分54秒 | おかんネタ
PIC_0286【なすびの最近のお気に入りの場所は仕事部屋の椅子。トイレに行って帰ってくると、もう陣取っています】
実家には「ふぅちゃん」というオッドアイの白ネコが住んでいる。おかんはテレビで白ネコが出てくると「あっ、ふぅちゃんだがね」という。
「ふぅちゃん“みたい”だろっ」と訂正するもむなしく、「ふぅちゃん、ふぅちゃん」と喜んでいる。そんなおかんを、老ネコふぅちゃんは目をシポシポさせながら見上げている。

しかし、これに関しては私もおかんと同類である。

テレピなどで白黒の犬が出てくると「おっ、ふじこイヌだっ」
黒ラブが出てくると「のりまきイヌだっ」
茶と黒のまだらのイヌが出てくると「なすびイヌだっ」
柴犬をみれば「いなりイヌだっ」

そういう私を見ると、おかんはイヤ~な顔をして
「あんたバカだねぇ~、34にもなって……。」という。

ボケ老人に「ボケ」と言われているようで、非常に気分が悪い。


箱入り老人

2004年09月15日 20時48分01秒 | おかんネタ
PIC_0261これは「通りがかりの幽霊」が見える、友人Mの作品です。
ネコの携帯のストラップをたくさん作ったのを持ってきたので、写真に撮りました。内輪では大人気です。

さて、おかんが「子猫」という映画のDVDを買って来たという。
いざ見ようとして、電話がかかってきた。その時の会話である。

「でぃぶいでぃって、どうやって入れるの」
「まさか、普通のビデオデッキで見ようとしとる?」
「見れんの!?」

………。ああ、やっぱり。

「DVD用のデッキでしか見れんよ」
「ええっ!知らんがね、そんな事。え~、じゃあ見れんのぉぉぉ~」
「親父が帰ってきたら、これどおやって見るのって聞いてみや」

会話は以上である。

……。おかんは「箱入り老人」である。


ウチの猫茶碗

2004年09月14日 15時56分08秒 | おかんネタ

PIC_0262PIC_0263PIC_0264PIC_0265100円ショップで購入した猫茶碗。
各4枚ずつある。
ふじこは深めの器が嫌いである。
ウエットとドライは別々に食べたいとおっしゃるので、平たい器に「ドライの山」と「ウエットの山」を作って盛り付ける。
あとの子は比較的、自分の好きなエサであれば、どうでもいいようだ。

私はその都度、人間の食器と一緒に洗うのだが、母はこのスタイルは嫌いらしい。
「人間の食器と一緒に洗っとるの!」
というが、母は猫の器をあまり洗わない。
「猫の器、洗わんのぉ~。信じられ~ん」
と、とりあえず無駄口のたたきあいになる。

これも親孝行のうちと、と私は思っているが、母はいちいち楯突く私を、親不孝者と思っている。


39℃の熱とおかんと戦う

2004年07月12日 10時03分10秒 | おかんネタ
PIC_0048.JPG  (これは実家の婆ちゃんネコの「ふうちゃん」)
木曜日の朝、体温が39℃だった。ふらふらしながら猫に朝ご飯。薬を飲んでそのままベッドへ。冷蔵庫がカラだったので、おかんにメールを打った。いつまでたっても返事が来ない。で、親父にメールした。やっとアクションがあり、おかんが電話してきた。
「どうしたの!何が欲しいの!」
「メールしたけど……」
いつもの30分の1程度しか元気のない私。
「メール? 読んどらんわ!」
今どきメールを「読んどらんわ」と威張れる人種はいない。

2時間後、何やら大量に買って来たおかん。私はヨーグルト3つでよかったのに。
掃除機をかけていってくれたのは助かった。しかし……
「あんたねぇ、タバコやめやぁ!」
「仕事はだいじょうぶなのか!」

やっぱりうるさい。


引越しで思い出したこと

2004年06月23日 13時22分39秒 | おかんネタ
引越しの後の掃除をスーパーおかんと叔母が手伝ってくれた。
掃除も終え高速を走っていると、浜名湖が見えた。夕日で赤く染まる浜名湖は美しかった。叔母と私の会話がはずむ。
「おばさん、浜名湖だよ」
「……。ほんとだ、琵琶湖だねぇ」
「?! 浜名湖だよ」
「うんうん、琵琶湖は大きいねぇ」
「琵琶湖は滋賀県だがね」おかんが普通に答える。
「ちょっと待て、ここは浜名湖だぁぁぁぁぁぁ~! おのれらは何の話をしとんのじゃ! 聞いとんのかい、こら」
「おばさん、琵琶湖だと思っとったがね、うっひゃっ、ひゃっ」
やっぱり、スーパーおかんの妹だった。



おかんとネコ

2004年06月21日 11時33分57秒 | おかんネタ
両親と離れてすむようになって7年ほど経つ。

以前は「こんな狭い部屋にはおりたくない」と、そこに住む私の前で堂々とのたまうおかんは、めったに来ることはなかった。
それでもたまに来ては、ネコが嫌がるほどでかい声で「のりまきか! よしよし!」と追いかけるもんだから、のりまきは風呂場に入ったきり出てこなかったりした。

その記憶があるのか、今だにのりまきは、おかんが来ると布団の中に避難する。
しかし、スーパーおかんはお構いなしで布団をまくりあげ、「あんた、なんでこんなとこにおるの!でてこやぁ」と脅す。
いなりが怯えてトイレの棚に避難したときも、「こんなとこにおるのか!どうやってのったの?困った子だねぇ。はよ降りといで!」と大声でのたまう。頼むからトイレで大声出さんでくれ。上下の階に響くのじゃ~!

しかし、ふじこだけはそんなおかんでもいいらしい。おかんを見るとぴーぴーないて、なでなでして~とすり寄っていく。しかし、おかんは「あんたんとこのネコはうるさいね~」と知らん顔だ。
おかんよりうるさい動物は存在し得ないんじゃと、世界の中心で叫びたい気持ちに駆られた。

こんなおかんから出てきてしまった私は、やはり60を超えるとこんなふうになるんだろうか。
婚期はどんどん遠のいていく。