「スタンフォードの自分を変えるヨガ教室 ケリー・マクゴニガル(スタンフォード大学 心理学教授)」による本から抜粋。
○呼吸を意識することは、ストレスや痛みから解放されるだけでなく、自分の意志力を高めることにもつながります。
意志力は誰にでも生まれつき備わっているもの。その力が強ければ、ダイエット中なのに高カロリーなものを食べてしまったり、貯金をしたいと思っているのにムダ使いをしてしまったり、今日やるべきことを明日に先延ばしするようなことはないはずです。にもかかわらず、誘惑に負けたり、「明日頑張ればいいや」とダラダラしてしまうのはなぜなのでしょうか。
その理由は、1つの脳の中に2つの自己が存在するから。一方の自己が衝動のままに行動して目先の欲求を満たそうとするのに対し、もう一方の自己は衝動を抑えて長期的な目標に従って行動しようとします。そのどちらも自分であり、私たちは常に2つの自己の間を行ったり来たりしているというわけです。ただ、誘惑に負けてしまう自己が悪いとはいえません。もっとも大事なことは何かという考えが異なるだけなのです。
意志力の問題は、2つの自己のせめぎ合いから生じます。理性的な方の自己を呼び覚まして自己コントロールを強化するには、まず意志力に関わる選択をはっきり意識する「自己認識力」を高める必要があります。ひとくちに選択といっても、明日が締切の仕事を今日やるかどうかといったはっきりわかる選択もあれば、仕事のために起動したパソコンで、最初にインターネットのニュースを見てしまうというような何気なく行う選択もあります。そこでまず、その日に行った選択をふり返り、「目標を達成するための選択をいつしたか、衝動的な選択をいつしたか」を分析してみましょう。自分が選択した瞬間を意識することで、いい加減な選択の数が減り、意志力も確実にアップします。
そして意志力強化のもう一つの方法が、呼吸を意識することです。本書の前半でご紹介した呼吸法※です。心の中で「吸って」「吐いて」といいながら、鼻や口から息が出たり入ったりするのを感じます。もし気が散ったら、「今、気が散っていたな」と認識してからまた呼吸に意識を戻せばOK。これこそが、自己コントロールだけでなく自己認識力のトレーニングになります。
まずは、一日5分から始め、習慣化したら一日10~15分続けましょう。続けるうちに、目標から離れかけている自分に気づき、再び目標へ向かって軌道修正するという自己コントロールの力を強化することができます。
※呼吸法
・おなかで呼吸
両手をおなかにおき、ゆっくりとおなかで呼吸をします。息を吸うとおなかが膨らみ、息を吐くとへこむのを意識して。息が体に入ってきて、出ていく感覚を自覚しながら行いましょう。
・胸で呼吸
胸に両手をおき、ゆっくりと胸で呼吸をします。息を吸うと胸が優しく膨らみ、息を吐くと胸が沈むのを意識しながら行いましょう。
・あばらで呼吸
胸郭に両手をおき、ゆっくりとあばらで呼吸をします。息を吸うとあばらが開いて筋肉と皮膚が伸びるのを感じ、息を吐くとそれらが縮むのを意識して。両手をおいた場所ならどこからでも呼吸できるという気持ちで行いましょう。
★
私もヨガを始めてから、「自分が何を本当にやりたいのか、自分に何が向いているのか。」「今、何を選択したらよいのか。」その日の食事メニューのような小さなことから、将来の方向性という大きな決断についてまで、迷うときには、いつもヨガに助けてもらっています。ヨガをやると「すっと」「迷うことなく」決断できるようになりました。
多くの方に、この効果をぜひ感じて、毎日をシンプルに悩むことよりも楽しむことに人生を費やしてほしいなと思います♪
○呼吸を意識することは、ストレスや痛みから解放されるだけでなく、自分の意志力を高めることにもつながります。
意志力は誰にでも生まれつき備わっているもの。その力が強ければ、ダイエット中なのに高カロリーなものを食べてしまったり、貯金をしたいと思っているのにムダ使いをしてしまったり、今日やるべきことを明日に先延ばしするようなことはないはずです。にもかかわらず、誘惑に負けたり、「明日頑張ればいいや」とダラダラしてしまうのはなぜなのでしょうか。
その理由は、1つの脳の中に2つの自己が存在するから。一方の自己が衝動のままに行動して目先の欲求を満たそうとするのに対し、もう一方の自己は衝動を抑えて長期的な目標に従って行動しようとします。そのどちらも自分であり、私たちは常に2つの自己の間を行ったり来たりしているというわけです。ただ、誘惑に負けてしまう自己が悪いとはいえません。もっとも大事なことは何かという考えが異なるだけなのです。
意志力の問題は、2つの自己のせめぎ合いから生じます。理性的な方の自己を呼び覚まして自己コントロールを強化するには、まず意志力に関わる選択をはっきり意識する「自己認識力」を高める必要があります。ひとくちに選択といっても、明日が締切の仕事を今日やるかどうかといったはっきりわかる選択もあれば、仕事のために起動したパソコンで、最初にインターネットのニュースを見てしまうというような何気なく行う選択もあります。そこでまず、その日に行った選択をふり返り、「目標を達成するための選択をいつしたか、衝動的な選択をいつしたか」を分析してみましょう。自分が選択した瞬間を意識することで、いい加減な選択の数が減り、意志力も確実にアップします。
そして意志力強化のもう一つの方法が、呼吸を意識することです。本書の前半でご紹介した呼吸法※です。心の中で「吸って」「吐いて」といいながら、鼻や口から息が出たり入ったりするのを感じます。もし気が散ったら、「今、気が散っていたな」と認識してからまた呼吸に意識を戻せばOK。これこそが、自己コントロールだけでなく自己認識力のトレーニングになります。
まずは、一日5分から始め、習慣化したら一日10~15分続けましょう。続けるうちに、目標から離れかけている自分に気づき、再び目標へ向かって軌道修正するという自己コントロールの力を強化することができます。
※呼吸法
・おなかで呼吸
両手をおなかにおき、ゆっくりとおなかで呼吸をします。息を吸うとおなかが膨らみ、息を吐くとへこむのを意識して。息が体に入ってきて、出ていく感覚を自覚しながら行いましょう。
・胸で呼吸
胸に両手をおき、ゆっくりと胸で呼吸をします。息を吸うと胸が優しく膨らみ、息を吐くと胸が沈むのを意識しながら行いましょう。
・あばらで呼吸
胸郭に両手をおき、ゆっくりとあばらで呼吸をします。息を吸うとあばらが開いて筋肉と皮膚が伸びるのを感じ、息を吐くとそれらが縮むのを意識して。両手をおいた場所ならどこからでも呼吸できるという気持ちで行いましょう。
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私もヨガを始めてから、「自分が何を本当にやりたいのか、自分に何が向いているのか。」「今、何を選択したらよいのか。」その日の食事メニューのような小さなことから、将来の方向性という大きな決断についてまで、迷うときには、いつもヨガに助けてもらっています。ヨガをやると「すっと」「迷うことなく」決断できるようになりました。
多くの方に、この効果をぜひ感じて、毎日をシンプルに悩むことよりも楽しむことに人生を費やしてほしいなと思います♪