その1からの続きです。
● 迷路のまち
お寺の周りには細い路地が入り組んでおり、気がつくとどこへ向かっているのかわからなくなります。
「迷路のまち」というくらいですから、まちが迷路!
どうやら方向は間違っていなかったようです。
● ようかい美術館
お目当ては、エンジェルロード。
1日のうち数時間、干潮時に海から道が現れて、人が島まで渡っていける、それこそファンタジックな場所です。
恋人たちの聖地とされていますが、私はさびしくひとりで向かいます。
エンジェルロードの近くまできましたが、ようかい美術館の方が近いみたい。
天使のところに行きたいのに、そばにいるのは妖怪~。
でも天使も妖怪も、本質は似ているのかも?
行き方がわからないので、バスを待っているカップルのお姉さんに聞きました。
さすが聖地巡りの恋人だけあって(?)、親切に教えてくれました。
● 天使のポスト
天使の散歩道。そもそも天使って歩くのでしょうか?
いえ、そんなことはいいんですが。
「天使のポスト」といわれる白いポストがありました。
よく見ると、両側にちいさな羽が生えています。天使!
ポストのそばで、白黒のモフモフネコがくつろいでいました。天使!
● エンジェルロード
そばまで行くと、たしかに海の中に道ができています。
うーん、これは海割りをしたモーセ気分になれますね(!?)
潮の引く時間とタイミングを合わせておいてよかった。
イメージ画像では、2人くらいしかいませんでしたが、土曜日ということもあってか、大勢の人が歩いていました。
ワッサワッサで、想像していたものとは雰囲気がまったく違います。
まあ、えてしてそういうものですよね。
海辺は涼しいですが、砂浜は暑いもの。
太陽の熱をためこんだ砂の道は、温めたフライパンの上を歩くようにジリジリします。
天使の道といいますが、天使は歩かずにあっさり飛んじゃうでしょう。
暑さをこらえて歩き、島に渡りました。
といっても、今いる場所も小豆島、つまり島ですから、島から島へ渡るというのが正しいですね。
砂漠のような砂浜
暑さ以上に不思議な感動が押し寄せます。
時間がたつと、今歩いている場所は波にさらわれて、ふたたび海に沈んでいきます。
いくら足跡を残しても、すべて消えてしまうというはかなさ。
島へと渡って、触れてみました。
普段は海中にある岩が、この時だけ地表に上がります。
島の木には、恋人たちや恋愛祈願の絵馬が飾られていました。
恋人の聖地というものの、友達や家族連れといったグループで来ている人たちの方が圧倒的に多かったです。
一人でいてもまったく浮きません。
みんなそれぞれが写真を撮るのに夢中で、周りを気にしている人はいませんでした。
ここを渡ってみたかったので、うれしいわ。
一年に一度、七夕の夜の天の川にかかる、かささぎの橋を渡っているような気分になりました。
自力で歩ける島の最奥の方まで行ってみると、そこは江ノ島の洞窟の地形にどこか似ていました。
どちらも島ですからね。
展望台にも登りました。
ここに上がると、全体的な景色を見渡せます。
写真で見た構図そっくりでした。
エンジェルロードを堪能できました!
● ワン・キャデラック
一台の車が横断歩道前で停まり、私を渡らせてくれました。
何気なく目を向けると、それはキャデラックでした。
キャデラック~!?
こののどかなオリーブの島で、こーんな高級車を見かけるとは、つゆ思いませんでしたよ!
しかも、カーナンバーは1番。乗っているのは、町の有名人かしら。
フォルムのシックな美しさに、見とれました。
● オリーブの木
さすがはオリーブの島、オリーブものがたくさん売られていました。
青空の下ですくすくと伸びる樹々を見ると、南フランスにいるような気になります。
オリーブの若木を買って帰って、家に植えようと思いましたが、(植木って飛行機に乗るときどうするんだろう?)と考えて、やっぱりやめておきました。
● ミクジュー
のどが渇いたので、(なにか名産のドリンクを飲もう、オリーブソーダがいいな)と思いましたが、入ったお店になく、大阪のミクジューになりました。
炎天下を歩いて、のぼせかけていたので、おいしくてゴクゴク飲み干しました。
ひとしきり散策したのち、バスで港まで戻りました。
土庄港からエンジェルロードまで、1時間くらいかけて歩いていったのに、戻りはたったの10分。
まあでも辺りを歩いてみないと、町の雰囲気がわからないので、よかったです。
● イルカ、イコカ
土庄港で、今度は高松行きのフェリー券を買います。
交通系カードの支払い機械があったので「PASMOでも大丈夫ですか?」と言いながら、取り出しました。
すると「いやー、うちは地方のしかだめなんですよ。イルカしか」と意外な返事が返ってきました。
これまでは地方でも、交通系カード支払いの時には、PASMOでOKでした。
岡山駅の木村パンでも、PASMO払いしてきたところだったので、面食らいます。
「あ、そうなんですね。イコカ。あ、ちがう、イルカ。」
なんと言っていいのかわからなくなり、「かわいいですね」と口走ったりしながら、PASMOをしまいました。
そういえば、ことでんこと高松琴平電気鉄道もイルカのキャラクターでしたね。
● 波止場センチメンタル
フェリーを待つ間、波止場に立って島の港の雰囲気を味わいます。
出会いと再会と別れが交差する、さなざまな情緒が生まれる場所。いいですね。
オリーブのモニュメントのところで、海を眺めていたら、ローレル越しに私が乗るフェリーがやってくるのが見えました。
黄昏色の海をすべるように近づいてくる船。
映画のワンシーンのようでした。
● 高松行きフェリー
高松行きのフェリー、オリーブラインに乗り込みました。
先ほどのフェリー同様、こちらも大きいですが、デッキをくまなく探してみても、足湯はありませんでした。
大勢の人たちが乗っています。
時間は18時40分と、おりしもちょうど夕焼けタイム。
晴れの日でよかったあ。日中の灼熱の暑さも、この美しさでお釣りがきます。
瀬戸内の夕焼けは、値千金。明日もきっといいことがあるはず。
● キムラヤパン3種
高松行きで、キムラヤパンのバナナクリームロールを食べました。
うん、これが定番で一番人気というのに、深くうなずけるおいしさ。
3種類食べたので、岡山キムラヤパンをちょっと語れるようになった気分です。
何でも聞いて!その3つのことなら!
フェリーに乗っている間に日は沈み、高松に着いたときにはすっかり暗くなっていました。
うわ、ネオンに目がくらみそう!都会だわ!(すっかり小豆島目線)
● 高松港、高松駅
高松は美しい港です。
普段、巨大な横浜港を見慣れている私にとっては、このくらいの規模の港が好ましく、親しみを感じます。
港のすぐそばに、高松駅。
駅前もきれいでした。
刻々と色が変わりゆく高松シンボルタワー
それで、デザイン度が高い、絵のような美しさがあるんですね。
とてもアーバンな感じのポートエリアですが、高松駅を越えると(うそでしょー!?)というくらい、一気に何もなくなります。
開発の手もこの辺りまでですか~。
駅前なのに、どこかうら寂しい道を歩いて、宿泊するホテルにチェックイン。
部屋に入り、荷物を置いて、ベッドにダイブ。ほっとしました。
2日目に続きます。
干潮ではなかったので
この景色は見れませんでした。
こんな感じになるんですね。
これは人気スポットになるでしょうね。
「ひとり旅、きまま旅」カッコいいですね。
ぜひ次回は、歩いてみて下さい~!
アネッティさんのような、かわいいわんこと一緒のご夫婦旅行も憧れますよ~💛💛