その2からの続きです。今回は、ひたすらしし鍋ナイトの話です。
○ しし鍋の会
夜も暮れてきたので、宿に戻りました。
宿をあげてのしし鍋の会にジョインします。
次々に宿泊客がやってきたほか、「しし鍋と聞いて混ざりにきたよー」と地元の人も集まりました。
近所のバーで宿のオーナーのアツシさんと会った時に、呼んでもらったとか。ゆるい~。
やってきたのは、総勢何人だったんでしょう。
入れ替わり立ち替わり、掘りごたつを囲んで常に15、6人はいたようです。
○ やっぱりみかん王国
宿に帰る前に通りかかったスーパーでは、店頭にポンジュースがずらりと並べられていました。
こんなにー!
「ポンジュース100%」「ポンつぶ」「ポンスパークリング」「ポンジューススリムペット」「ポンジュース グレープ」。
種類も豊富です。さすがは地元ですね!
宿に来た地元の人は、めいめいにみかんを持ってきてくれます。
その数の多さにびっくりしましたが、こちらでは、集まると誰かしらみかんを持ってくるんだそう。
「ポンジュースより、もっとおいしい絞りみかんジュースがあるよ」と瓶で持ってきてくれた人もいました。
ラベルが貼られていない、農家直売のもの。
はじめはみんなこわごわと口を付けますが、「おいしい!」と明るい声をあげます。
飲んでみたら、確かにポンジュースを飲んだあとに残るかすかな苦みが全くなくて、するするいけちゃいました。
土地の人たちは、みんなみかんにプライドを持っています。
愛媛みかんは有名なので、収穫量日本一だと思ったら、実は3位なんだそう。
毎年1位の座を静岡と和歌山で争っているそうです。
愛媛は、その2県と比べると収穫量ははるかに少ないのですが、クオリティで勝負しており、いい味のみかんが多いんだとか。
なるほどねー。たしかに静岡に住んでいたときには、みかんをたくさん食べていましたが、酸味が強くてすっぱいなあと思っていました。
実家では、愛媛の宇和島みかん農家と契約して、珍しい品種の柑橘類を送ってもらっています。
「まどんなルビー」という品種がいいと聞きますが、首都圏の方にはあまり入ってきていないので、そうそう目にする機会もありません。地元の人がおいしくいただいているのでしょう。
○ いのししジビエ
話に盛り上がっているところに、下準備された大きな土鍋のしし鍋が湯気を立てて登場しました。
待ってました~!
女性には持ち運べない重さだと、オーナーのアツシさんが自ら運んできました。
お椀との大きさ比較で、いかに大鍋かわかっていただけると思います。
そこに具材がぎっしり。豪快だわー。
ししとはライオンではなく(当たり前か!)イノシシのこと。
この辺でとれるのかな?と思ったら、アツシさんのお父さんが山でしとめてきたのだそう。四国のマタギ?
脂身たっぷりのお肉を箸でつまんだあつしさんに「脂身が多い方がおいしいけれど、普通に買うとなかなかこうしたものはないんだよ。猟師はわかってるから、自分でもらうんだよね」と教えてもらいます。
味がよくしみており、おいしくて箸が止まりません。野性味あふれるジビエです。
○ 燻製に羊羹
スタッフのリエさんが作った薫製卵もおいしかったです。
彼女は薫製を極めようとしているそうで、チップを選ぶコツを熱く語ります。
都内のお勧め薫製バーを教えてもらいました。
リエママお手製の紫の羊羹も出てきました。紫芋で作ったものだとか。
お手製なので甘すぎず、ゼリーのような食感でした。
手作りの羊羹を食べたのは、たぶん初めて。市販とは少し違う食感に、感激しました。
○ ヒギリヤキ
誰かの差し入れの箱を開けた人が「わあ、ヒギリヤキ」と言います。
何を焼いたもの?と思ったら、周ってきたものは今川焼でした。
こちらではお焼きは日切焼というそうです。聞いたことなかった…。
「今川焼や大判焼と似ているけど、違うのよ!食べてみて!」と言われて、いただきましたが、違いはさっぱり判りませんでした。
途中からハラダ・タイゾーさんがジョインします。
あまりに元気で、場慣れている風なので、宿の人だと思っていたら、実は宿泊者でした。
彼の差し入れは、日本酒にやっぱりみかん。
「石鎚」という日本酒をみんなで飲みます。
なめてみたら、かなり舌先にピリッときました。甘くナ~イ。
小皿には岩塩。お酒好きは「たまらんね~」と言って、塩を舐め舐め杯を交わしています。
石鎚山は愛媛の霊峰で、今日はその近くでお祭りがあったとか。
お祭り帰りのタイゾーさんは、明日早起きして登るそうです。
○ オレンジとマンダリン
実業団女子バスケの選手もいました。オレンジブロッサムと聞いて「あ、それ市役所の垂れ幕に下がっていたなあ」と思い出します。
その人に画像を見せようと、日中に撮ったものを探してみると、垂れ幕に書かれているのは「マンダリンパイレーツ」でした。
1-(1)で掲載した、市役所の画像です。
似てるけど微妙に違ーう!
黙っておくことにしました。マンダリンの方は野球チームだそうです。
「ヤクルトを市が応援しているのは、ここでキャンプをやっているからだよ」とアツシさんが教えてくれました。
そういうわけね。市長がファンで公私混同しているわけじゃなくてよかったわ。
○ ライトな方言
「こっちの方言は、語尾がけんけんいう」そうですが、あまり方言がないなという印象。
「だから実は電話のコールセンターが多い」と教えてもらいました。沖縄にも多いそう。
でもあまり発表はしていないそうです。
コールセンターじゃありませんが、一太郎のジャストシステムの本社が四国にあったなあと思い出しました。
○ メンバーいろいろ
しし鍋を囲んで、いろいろな人とお喋りしました。
横浜出身で、東京で就職・結婚をしたものの、どちらもやめて、今は愛媛大学で哲学を学んでいるという人と仲良くなりました。
いろんな顔を持っているのね~。振り幅大きいわー。
人生をあれこれ経験したので、これからは思想家になるのでしょうか。
与那国島で働いていて、帰省中だという人もおり、あこがれの海底遺跡の話に興味津々でした。
海外からの人もいました。
腕にヘナでアートペインティングしながら旅を続けているスペインの女性や、日本に長期滞在して、日本語を勉強中という台湾の子。
台湾の子は、日中青島に行って猫を見てきたと、写真を見せてくれました。
青島は猫の島で有名な場所。ほんとうに猫だらけで、ほのぼのしました。
翌日そこに行くという宮城出身の子がいて、盛り上がります。
宮城の猫島にも行ったそうです。どっちにも行ってみたいなあ。
道後温泉がすぐそばにあるので「ちょっとお湯入ってきます」と途中で抜ける人がいたり、「温泉入ってきた』と途中から混ざる人がいたり。
上がり立ててほかほか湯気が立っているような人もいます。いいですね~。
○ 飲めや歌えや
宴たけなわになった頃、あつしさんがギターを取り出して、歌を歌ってくれました。
お上手~。
飲めや歌えや、沖縄の宴会のよう。
いろんな人とたくさんの話ができた、楽しい夜。
しかしみんな、杯を重ねるごとにどんどん酩酊してべろんべろんになっていきます。
かわいいアニメ声の子がおり、男性陣が声を作って、その子の真似をしてみます。
「明日の朝は5時起きでしゅ」・・・野太い声で言われると、こわい~(笑)。
メンバーが酔っぱらいだらけになってきた頃、台所にいた私の横にリエさんがやってきて、落ち着いた声で「そろそろみんなにお茶を出してあげよう」とつぶやきながら大きなやかんに火をかけていました。
(酔い覚ましね。偉いなあ)と思っていましたが、いつまでたってもお茶は出てきません。
少しして、彼女が台所から「やかん湧いてるけど、お湯かけたの誰~?」と大声でみんなに聞いていたので、(ああ、リエさんは酔っている・・・)と遠い目になりました。
真夜中になったところで、会はお開き。飲み足りない人はバーへ繰り出そうと言いながらも、ほぼ全員が酔っぱらっていたので、そのまま解散となりました。
宿泊客は、めいめいに部屋へと戻り、地元組は、自転車や歩きで帰っていきます。
地元の人でも帰るのが面倒になって、そのまま宿に泊まった人もいるようでした。
明日の朝はちょっと早起きしないといけませんが、私以上に「5時起きでしゅ」の彼女がちゃんと起きられるか、心配。
わいわいがやがやと、名残惜しくも一日目の夜は更けていきました。
2日目に続きます。
○ しし鍋の会
夜も暮れてきたので、宿に戻りました。
宿をあげてのしし鍋の会にジョインします。
次々に宿泊客がやってきたほか、「しし鍋と聞いて混ざりにきたよー」と地元の人も集まりました。
近所のバーで宿のオーナーのアツシさんと会った時に、呼んでもらったとか。ゆるい~。
やってきたのは、総勢何人だったんでしょう。
入れ替わり立ち替わり、掘りごたつを囲んで常に15、6人はいたようです。
○ やっぱりみかん王国
宿に帰る前に通りかかったスーパーでは、店頭にポンジュースがずらりと並べられていました。
こんなにー!
「ポンジュース100%」「ポンつぶ」「ポンスパークリング」「ポンジューススリムペット」「ポンジュース グレープ」。
種類も豊富です。さすがは地元ですね!
宿に来た地元の人は、めいめいにみかんを持ってきてくれます。
その数の多さにびっくりしましたが、こちらでは、集まると誰かしらみかんを持ってくるんだそう。
「ポンジュースより、もっとおいしい絞りみかんジュースがあるよ」と瓶で持ってきてくれた人もいました。
ラベルが貼られていない、農家直売のもの。
はじめはみんなこわごわと口を付けますが、「おいしい!」と明るい声をあげます。
飲んでみたら、確かにポンジュースを飲んだあとに残るかすかな苦みが全くなくて、するするいけちゃいました。
土地の人たちは、みんなみかんにプライドを持っています。
愛媛みかんは有名なので、収穫量日本一だと思ったら、実は3位なんだそう。
毎年1位の座を静岡と和歌山で争っているそうです。
愛媛は、その2県と比べると収穫量ははるかに少ないのですが、クオリティで勝負しており、いい味のみかんが多いんだとか。
なるほどねー。たしかに静岡に住んでいたときには、みかんをたくさん食べていましたが、酸味が強くてすっぱいなあと思っていました。
実家では、愛媛の宇和島みかん農家と契約して、珍しい品種の柑橘類を送ってもらっています。
「まどんなルビー」という品種がいいと聞きますが、首都圏の方にはあまり入ってきていないので、そうそう目にする機会もありません。地元の人がおいしくいただいているのでしょう。
○ いのししジビエ
話に盛り上がっているところに、下準備された大きな土鍋のしし鍋が湯気を立てて登場しました。
待ってました~!
女性には持ち運べない重さだと、オーナーのアツシさんが自ら運んできました。
お椀との大きさ比較で、いかに大鍋かわかっていただけると思います。
そこに具材がぎっしり。豪快だわー。
ししとはライオンではなく(当たり前か!)イノシシのこと。
この辺でとれるのかな?と思ったら、アツシさんのお父さんが山でしとめてきたのだそう。四国のマタギ?
脂身たっぷりのお肉を箸でつまんだあつしさんに「脂身が多い方がおいしいけれど、普通に買うとなかなかこうしたものはないんだよ。猟師はわかってるから、自分でもらうんだよね」と教えてもらいます。
味がよくしみており、おいしくて箸が止まりません。野性味あふれるジビエです。
○ 燻製に羊羹
スタッフのリエさんが作った薫製卵もおいしかったです。
彼女は薫製を極めようとしているそうで、チップを選ぶコツを熱く語ります。
都内のお勧め薫製バーを教えてもらいました。
リエママお手製の紫の羊羹も出てきました。紫芋で作ったものだとか。
お手製なので甘すぎず、ゼリーのような食感でした。
手作りの羊羹を食べたのは、たぶん初めて。市販とは少し違う食感に、感激しました。
○ ヒギリヤキ
誰かの差し入れの箱を開けた人が「わあ、ヒギリヤキ」と言います。
何を焼いたもの?と思ったら、周ってきたものは今川焼でした。
こちらではお焼きは日切焼というそうです。聞いたことなかった…。
「今川焼や大判焼と似ているけど、違うのよ!食べてみて!」と言われて、いただきましたが、違いはさっぱり判りませんでした。
途中からハラダ・タイゾーさんがジョインします。
あまりに元気で、場慣れている風なので、宿の人だと思っていたら、実は宿泊者でした。
彼の差し入れは、日本酒にやっぱりみかん。
「石鎚」という日本酒をみんなで飲みます。
なめてみたら、かなり舌先にピリッときました。甘くナ~イ。
小皿には岩塩。お酒好きは「たまらんね~」と言って、塩を舐め舐め杯を交わしています。
石鎚山は愛媛の霊峰で、今日はその近くでお祭りがあったとか。
お祭り帰りのタイゾーさんは、明日早起きして登るそうです。
○ オレンジとマンダリン
実業団女子バスケの選手もいました。オレンジブロッサムと聞いて「あ、それ市役所の垂れ幕に下がっていたなあ」と思い出します。
その人に画像を見せようと、日中に撮ったものを探してみると、垂れ幕に書かれているのは「マンダリンパイレーツ」でした。
1-(1)で掲載した、市役所の画像です。
似てるけど微妙に違ーう!
黙っておくことにしました。マンダリンの方は野球チームだそうです。
「ヤクルトを市が応援しているのは、ここでキャンプをやっているからだよ」とアツシさんが教えてくれました。
そういうわけね。市長がファンで公私混同しているわけじゃなくてよかったわ。
○ ライトな方言
「こっちの方言は、語尾がけんけんいう」そうですが、あまり方言がないなという印象。
「だから実は電話のコールセンターが多い」と教えてもらいました。沖縄にも多いそう。
でもあまり発表はしていないそうです。
コールセンターじゃありませんが、一太郎のジャストシステムの本社が四国にあったなあと思い出しました。
○ メンバーいろいろ
しし鍋を囲んで、いろいろな人とお喋りしました。
横浜出身で、東京で就職・結婚をしたものの、どちらもやめて、今は愛媛大学で哲学を学んでいるという人と仲良くなりました。
いろんな顔を持っているのね~。振り幅大きいわー。
人生をあれこれ経験したので、これからは思想家になるのでしょうか。
与那国島で働いていて、帰省中だという人もおり、あこがれの海底遺跡の話に興味津々でした。
海外からの人もいました。
腕にヘナでアートペインティングしながら旅を続けているスペインの女性や、日本に長期滞在して、日本語を勉強中という台湾の子。
台湾の子は、日中青島に行って猫を見てきたと、写真を見せてくれました。
青島は猫の島で有名な場所。ほんとうに猫だらけで、ほのぼのしました。
翌日そこに行くという宮城出身の子がいて、盛り上がります。
宮城の猫島にも行ったそうです。どっちにも行ってみたいなあ。
道後温泉がすぐそばにあるので「ちょっとお湯入ってきます」と途中で抜ける人がいたり、「温泉入ってきた』と途中から混ざる人がいたり。
上がり立ててほかほか湯気が立っているような人もいます。いいですね~。
○ 飲めや歌えや
宴たけなわになった頃、あつしさんがギターを取り出して、歌を歌ってくれました。
お上手~。
飲めや歌えや、沖縄の宴会のよう。
いろんな人とたくさんの話ができた、楽しい夜。
しかしみんな、杯を重ねるごとにどんどん酩酊してべろんべろんになっていきます。
かわいいアニメ声の子がおり、男性陣が声を作って、その子の真似をしてみます。
「明日の朝は5時起きでしゅ」・・・野太い声で言われると、こわい~(笑)。
メンバーが酔っぱらいだらけになってきた頃、台所にいた私の横にリエさんがやってきて、落ち着いた声で「そろそろみんなにお茶を出してあげよう」とつぶやきながら大きなやかんに火をかけていました。
(酔い覚ましね。偉いなあ)と思っていましたが、いつまでたってもお茶は出てきません。
少しして、彼女が台所から「やかん湧いてるけど、お湯かけたの誰~?」と大声でみんなに聞いていたので、(ああ、リエさんは酔っている・・・)と遠い目になりました。
真夜中になったところで、会はお開き。飲み足りない人はバーへ繰り出そうと言いながらも、ほぼ全員が酔っぱらっていたので、そのまま解散となりました。
宿泊客は、めいめいに部屋へと戻り、地元組は、自転車や歩きで帰っていきます。
地元の人でも帰るのが面倒になって、そのまま宿に泊まった人もいるようでした。
明日の朝はちょっと早起きしないといけませんが、私以上に「5時起きでしゅ」の彼女がちゃんと起きられるか、心配。
わいわいがやがやと、名残惜しくも一日目の夜は更けていきました。
2日目に続きます。
15・6人も集まってワイワイガヤガヤ。
楽しさが伝わってきます。
泊まるならこんなところがいいですね。
大人たち15・6人と言えばわたくしの
ひと月分よりはるかに多い人数の会話ですね。
料理に会話に羨ましい限りです。
なかなかこういったアットホームな会に参加する機会がないので、とても楽しかったです~。鍋いいですね(^O^)
ところで、そんなにお話にならないですか?でも確かに、日常だと大勢の人たちと話すことってあんまりないですね~。
ワンちゃんとの会話を楽しんでくださいね♪