<寄稿>カタールW杯現地観戦レポート
ドーハ到着
ファンビレッジ
ジャイアントキリング
ファンフェスティバル
アラビア飯
新しい歴史を祈って
国旗掲揚
スーパースター
勝利への脱出
新しい日本の歴史
決勝トーナメント進出
新たなる旅へ
現地観戦に行った兄からのメールを転載。
ちなみに兄は、私と98年フランスW杯に行き、それ以降、ドイツ・ブラジル・ロシア大会で現地観戦に行っています。基本、SNSをやってない人なので、私(弟)のブログへの寄稿として掲載しています。
※友人限定のFacebookに同様の投稿があるそうです。
今日は暑いだけでなく、風が強い。
砂漠の真ん中の収容所施設なので、風を遮るものがなく、砂埃が酷
外へ出てみると、いくつもの国旗が風に倒されている。
日の丸も倒れているではないか!
収容所施設なので、その国民が自分で立て直すシステムの様で、誰
もちろん、立て直した。
この1時間足らずの間に、3回見に行って、もれなく倒れてたので
しかし、これではキリがないと悟ったので、おもしになるものを探
全く役にたたなかった。
ふと気づいたんだが、倒れているで国旗とそうでない国旗がある。
ちょっと待てよ、グループリーグ敗退が決まった国は、あえて倒さ
いや、そうでもないな。
あ、前節負けた国の国旗が…
いや、そうでもない。
しかし、このままでは、縁起が悪い。
勝てる試合も勝てなくなるに違いない。
何とか、倒れない様にしなければ…
そう思って、倒れていない国旗の土台を確かめてみると、
土台に入っている水の量が全然違うことがわかった。
日の丸の土台より、断然重いのだ。
そこで、ペットボトルで水を運ぼうかとも考えたが、
部屋との距離を考えると、それも簡単ではないと思った。
そういう思いをめぐらせながら、周囲を見渡すと、
ポールが立ってない、土台だけが置いてあることに気がついた。
足で蹴ってみると、断然重い。重いのだ。
余りの土台か?
この際、それはどうでもいい。
これを使おう!
…おっとっとー。
土台を運ぶのではなく、国旗の方をそこまで運ぶのだ。
我ながらどうかしている。
周囲(出稼ぎ労働者)の好奇の眼もあるが、気にしない。
手伝う気はないが、ヤパーンが自国の国旗を立て直そうとしている
猛烈な風の中、独力でポールを立て直すのはなかなか骨が折れたが
何とかできた。
もちろん国旗に敬礼したことは言うまでもない。
これで、少なくとも負けはなくなった(はず)。
(文章、写真とも兄による)