Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

トプカプ宮殿の秘宝展

2007-09-11 00:09:30 | 展覧会・建築・器
             
会期:2007年8月1日(水)~9月24日(月・振休)
   9:00~17:00(入室は閉室の30分前まで)
   月曜休室(ただし9月17日・24日は開室、18日は休室)
会場:東京都美術館企画展示室

憧れの国の一つ、トルコにある『トプカプ宮殿』。その秘宝展となれば、これは行きたいじゃないですか!!
以前、もう何年になるのでしょう、かれこれ20年くらいになりますでしょうか・・・国立博物館で開催された『トプカプ宮殿』展のことは今でもはっきり覚えてます。小さかった息子を連れて見に行ったのですが、会場は静かで空いていて、そこに時間を吸収して、しんと静まり返って宝物が並んでいたのが目に浮かびます。静かなのに一つ一つが華やかで、きんきらきんに全てが眩く輝き、その輝きに「ほおぉ~」と口を開けて見入っていた息子の顔も同時に思い出します。あの時は一本の華やかな短剣が、チラシを飾っていたっけなあ~!

今回は、大きなエメラルドがはめ込まれ、たくさんのダイヤモンドに彩られたターバン飾りがチラシの表に輝いてます。実際のものは、そのエメラルドの大きさといい、信じられない豪華さでした。
先回のきんきらきんに比べると、全体のトーンは華やかなんだけれど渋めに感じてこの宮殿の持っているものの広さを感じて興味深いものがありました。
水晶を使ったものは、その塊を掘り抜いて思う形にし、そこに宝石の細工を施してありました。また七宝、螺鈿、象嵌の技術には目を奪われました。とにかく細かいものに施されている装飾に息を呑むとともに、一人スルタンに集中した権力の大きさをまざまざと感じさせられます。

ラウダ:ウードに似たこの楽器は、古代に遡る歴史を持つと記されていました。7弦で、高音から2弦、2弦、2弦、1弦と弦が張られています。楽器はこれ一台でした。ネイとか、管楽器も見たかったなあ~!       
             
マラムート1世の花押入り文書:この花押は見事でした。この下方に美しいアラビア文字で文書が書かれていました。
             
化粧箱の中身:これはどれもこれも小さいものですが、それぞれが宇宙をその中に秘めているような美しさ。右下のはさみは、蝋燭の芯を切るための、それだけのための黄金のはさみ!!おっ、宝石もついてます!
    
コメント (8)
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