夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

小手鞠るいさんと王寺町

2024年12月10日 | 歌舞伎・演劇・映画・本
図書館でよく本を借りるのですが、今年出会った作家さんがいます。
それが小手鞠るいさんです。
登場人物がとても純粋で、繊細な心の動きが描かれていて、すぐにひきこまれます。
とても気持ちよく読めて、読んだ後に余韻に浸れるところが好きです。

その小手鞠るいさんが、私が今年出会った町「奈良県北葛城郡王寺町」を舞台にした小説を書いているということで、さっそく借りてきました。
昨年出版された「未来地図」です。


最初の結婚に失敗し家を飛び出した女性が、たまたま降りた駅が王寺町で、そこから再出発するお話です。
重たい過去を抱えながら、人との出会いや別れ、幸せや悲しみを経験しながら、前に進んでいきます。

この本には私が10月に訪れた、王寺町の達磨寺、雪丸ロード、雪丸カフェ、葛下川、和の鐘が出てきます。
他にも明神山、片岡神社、方光寺なども出てきます。
王寺町では国語教師となり、子供たちとの関りもとても素敵な物語です。

最後は感動で涙がボロボロ出てしまいました。
本を読んで泣いてしまうなんて、思い返してもあまりなかったと思います。
知っている町がこんなにもふんだんに盛り込まれている小説を読むのは初めてです。
この本を読んで、また王寺町へ行きたくなりました。

今年出会った作家の小手鞠るいさんと、今年出会った町の王寺町がつながっていることに不思議な縁を感じます。



10月に訪れた王寺町の記事です。

雪丸ロード(奈良県北葛城郡王寺町) - 夢夢散歩♪

昨日、奈良県の王寺町にある雪丸ロードを歩いてきました。以前、大阪~和歌山~奈良を乗り鉄したときに見たのが、この行先表示。かわいいですよね~このワンちゃんが王寺町...

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達磨寺(奈良県北葛城郡王寺町) - 夢夢散歩♪

前回書いた雪丸ロードを歩いて到着したのが達磨寺(だるまじ)です。達磨寺は聖徳太子と達磨大師が出会った場所で、達磨大師のお墓とされる古墳があります。達磨大師はイン...

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ぶらんぶらんの冬瓜

2024年11月28日 | 家庭菜園
実家へ帰って、父と畑へ行きました。
私は冬瓜が大好きで、父が作ってくれているのでたくさん食べることができます。
ありがたいことです。
父から「冬瓜が木にぶら下がっている」と聞いていたので見てきました。

なんと
ぶらん、ぶらん、ぶら下がっているではありませんか。


畑からツルがどんどん伸びていって、自分で木にからまっていったようです。
冬瓜がぶら下がってるのが面白くて、吹き出してしまいました
土に接していないし、風通しもいいから、ゆらゆらいい気持ちかな。

畑には立派な葉っぱも生い茂ってました。
これは何でしょう。
右下辺りにちょっと白っぽいものが見えていますね。




はい、カリフラワーです。
真っ白で綺麗ですね。


父に教えてもらったのですが、ブロッコリーは収穫した後もわき芽が大きくなり何度も収穫できます。
でも、カリフラワーはわき芽が出ず収穫は1回なんだそうです。
同じように見えても違うんですね。

実家へ帰る電車からは、綺麗に色づいたイチョウが見えました。


我が家のベランダのイチョウも色づいています。


今年もイチョウの葉で防虫剤づくりを始めています。
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秋が深まってきました

2024年11月20日 |     (近畿)
今日は気持ちの良い青空が広がり、とっても良いお天気でした。
大阪市立長居植物園の入り口に並ぶラクウショウは、太陽の光を浴びて美しく輝いていました。


大阪市内のごちゃごちゃしたところから、植物園の中に入るとホッとします。
空が広いです~
思わず深呼吸をしちゃいます。


長居植物園ではコスモスフェアが開催中です。
たくさんのコスモスが咲き乱れていました。


コスモスを見ると、秋だなぁと感じます。
風に揺れて気持ちよさそうです。


ミツバチがぶんぶん飛んでいましたよ。
蜜が取り放題です。
コスモスの蜂蜜ってどんな味なんでしょうね。


コスモスフェアの前はローズウィークが開催されていましたが、その時より今の方が綺麗に咲いています。






早朝散歩を体調を崩したりで休みがちだったので、今日はしっかり歩いてきました。
ちょっと見ぬ間に秋は進んでますね。






気持ちよく散歩できました。
ヒヨドリがびっくりするくらいたくさんいて、ピーヨピーヨと大騒ぎでした。
こんな鳥も見つけましたよ。
フクロウみたいだけど…




見えますか?
これじゃ、分からないですよね
スマホではこれが限界でした。
とっても可愛い顔をしていましたよ。
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虚弱体質どうにかしたい

2024年11月12日 | ハーブ・健康
今年4回目の風邪をひきました
10月末にのどが痛くなり、頭痛、咳と症状が続き、今も咳で苦しんでいます。
1年で4回もひくなんて…
いや、まだ今年は終わってないから、まだひくかも

風邪をひくと、いつも咳が長く残ります。
咳はものすごく体力を消耗します。
そして全身筋肉痛になります。
特に夜がひどくて、全然眠れていません。

お医者さんからは「風邪をひいたらダメ」と言われるのですが、そんなこと自分が一番よく分かっています
しっかりマスクをしてるし、手洗いうがいもしてるし、気をつけてます。
それでもひいてしまうんだから、しかたないですよね。
私は花粉症もあって、春、夏、秋と調子の悪い季節が多いので、一年のうちで気持ちよく元気に過ごせる日が少ないです。
いろんな楽しみ事も、何度流れてしまったことか。

そんなわけで、先月から体質改善のため動き出しました。
と言っても、そんな大げさなものではなく、朝のウォーキング
完全に運動不足の私は、まずは手軽なウォーキングから始めることにしました。
健康診断で骨粗鬆症も指摘されているので、それにもウォーキングはいいかなと期待しています。

もう一つ始めたのが薬用養命酒
10年以上前にも少しの間飲んでいたことがあるのですが、また始めてみることにしました。



養命酒は、体が持っている回復力、免疫力、自然治癒力を高めて、丈夫で健康な体に導いていくためのものです。
東洋医学では、健康のために食生活や生活習慣を整える「養生」を重視しています。
日々の養生で大切なのは、食事、睡眠、運動。
それをサポートするのが養命酒です。

以前、養命酒を造っている長野県の駒ケ根工場に見学に行きました。
自然豊かな高原地帯にある工場で、しっかり教えてもらったのを思い出しました。





養命酒の原酒は「みりん」なんですよね。
まず、みりんを造って、そこに14種類の生薬(地黄、人参、淫羊藿、芍薬、肉蓯蓉、杜仲、桂皮、丁子、防風、反鼻、烏樟、紅花、益母草、鬱金)をつけ込み、薬効成分を抽出させます。
即効性を求めるのではなく、こつこつ続けることで徐々に体を丈夫にしていくというものです。

梅田で生薬についての展示があったので見てきました。


奈良は日本の薬文化の発祥の地とされています。
日本書紀に、推古天皇が薬狩りに行ったという記述があるそうです。
多くの寺院で、僧侶たちが中国からはいってきた医薬術を学び、人々を救済していたそうです。






私の常備薬も生薬です。
お腹が痛いときは陀羅尼助丸、のどが痛いときは龍角散をまず試します。


生薬の歴史は原始時代にまでさかのぼり、自分たちの健康に役立つものを見つけてきました。
今でもそれらが活用されているということは、すごいことですよね。

ウォーキングと養命酒、どちらも体がぽかぽかになり血が巡っている気がします。
でも時間がたつと、また冷えてしまいます。
こつこつ続ければ、あたたかい体を手に入れられるでしょうか。
虚弱体質をやっつけるぞ
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播州赤穂でちょっとだけ歴史旅

2024年11月02日 |     (近畿)
10月の終わりに、赤穂をちょっと観光してきました。
JRの播州赤穂駅です。とても立派な駅です。


駅前には大石内蔵助の像。
赤穂と言えば、まずは忠臣蔵が思い浮かびます。
あとは赤穂の塩でしょうか。


ちょうどお昼時だったので、駅近くのお蕎麦屋さんに入りました。
駅前にも通りにもそんなに人がいなかったのに、お店に入るとお客さんがいっぱい。
1階はカウンターとテーブル席、2階にも案内されている人がいました。

「あこう蕎麦 衣笠」というお店です。
これは、とりなんば蕎麦。
この日は寒かったので、あったかくて美味しかったです。


店の玄関では、そば吉くんという人形がお蕎麦を食べ続けていました。
「そば吉くん、復活しました」と書かれていたので、しばらく休んでいたのかな?
周りに置かれたタイガースグッズも気になります。




赤穂城へ向かって歩いているとまず見つけたのが、旧上水道モニュメント。
土管から水が勢いよく吹き出しています。


この辺りの城下町は、井戸を掘っても海水が湧き出すのだそうです。
そのため飲料水の確保のため上水道を整備し、各戸に給水していたそうです。
江戸時代に、すでにこういうことをしていたなんて、すごいですよね。

次に見つけたのが、息継ぎ井戸と義士あんどん。
主君が刃傷に及んだ時に、早水藤左衛門と萱野三平が早かごで江戸から駆け付け、この井戸で一息ついて大石内蔵助邸に入ったそうです。


この義士あんどんはからくり時計になっています。
9~20時の毎正時に太鼓の音とともに「松の廊下、早かご、かちどき」の場面が再現されるそうです。
今回はタイミングが合わず、見ることが出来ませんでした。残念。


駅からずっと南へ歩いていくと、赤穂城跡に着きます。


城跡を見る前に、赤穂市立歴史博物館で赤穂について学びました。
博物館は白壁土蔵風の建物となっています。


忠臣蔵で有名な赤穂義士のことや、城と城下町、赤穂の塩、赤穂上水道などについての資料が、多数展示されています。
赤穂では、弥生時代にすでに塩の生産が行われていたことが発掘調査で分かっているそうです。
使っていた道具も展示されています。塩づくりの苛酷な労働も知ることが出来ました。

勉強した後は赤穂城跡に向かいました。
櫓門の中は見学できるようになっています。
発掘調査の資料などが展示されています。


櫓門からみた天守台です。
石垣は9mあります。
立派な天守台ですが、天守は築かれませんでした。


天守台に登りましたが、この階段がまぁしんどい。
段が高くて、40㎝くらいあったんじゃないでしょうか。
よいしょ、よいしょと上りました。


天守台からは本丸全体を見ることが出来ます。


見晴らしがいいです。



赤穂城の次は赤穂大石神社へ。
大正元年(1912)、大石内蔵助良雄をはじめ、四十七義士と萱野三平を主祭神として創建されました。


参道の両脇にはずらっと四十七士の石像が並んでいます。
兵馬俑の工芸技術伝承者によって作られたものです。




主君の仇討ちという大願を果たしたことから、大願成就のご利益があります。


この日は抜穂祭が行われたようで、稲穂がかけられていました。
赤穂城跡をまわっているときに、神社の方から雅楽の様な音楽が聞こえてきていたので、その行事だったのかもしれません。




本殿をぐるっと囲むように、忠臣蔵の絵馬が飾られています。
見ごたえがあるので、行かれた際はぜひ見てください。


なぜか招き猫もぐるっと囲むように置かれていました。


今回時間の関係で見学できませんでしたが、神社には義士史料館があり、浅野家や義士の宝物、木造の義士像、大石邸長屋門・庭園を見学できます。

大石邸長屋門は外から見ることもできます。
刃傷事件の際に、江戸から駆け付けた早水藤左衛門と萱野三平がこの門をたたいたと言われています。


ポストには浅野家と大石家の家紋がついていました。
右側が浅野家の家紋「違い鷹の羽」、左側が大石家の家紋「二つ巴」です。


消火栓も忠臣蔵でした。


12月14日は赤穂義士たちが討ち入りを果たした日です。
毎年、赤穂義士祭が催されていて、今年でなんと121回目なんだそうです。
有名な俳優さんが内蔵助になって、義士行列に参列されているのをニュースで見ます。
今年は内藤剛志さんです。

観光案内所でもらった赤穂市のガイドブックを見ると、赤穂は忠臣蔵の町だけではなく、塩田の町、北前船寄港地の町、古代遺跡の町、赤穂温泉の町と、見所がたくさんあるようです。
またゆっくり来たいなと思います。
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天和駅(赤穂)で撮り鉄と駅の謎

2024年10月24日 |     (近畿)
赤穂へ行ってきました
観光する前に、播州赤穂駅から一つ西の天和駅で下車しました。





駅は無人でひっそりしています。
播州赤穂方面行と岡山方面行の両方の電車がこのホームを発着します。
それぞれ1時間に約1本です。
(播州赤穂方面)


(岡山方面)


なぜここへ来たかというと、「かぼちゃ電車が走るらしい」と旦那さんがどこかから情報を仕入れたからです。
かぼちゃ電車はこんな電車です。
(↓去年乗った電車です。)


湘南色と呼ばれますが、オレンジ色と緑色の姿から「かぼちゃ電車」と呼ばれています。
旦那さんを信じて着いていきましたが、情報は間違っていました…
待てど暮らせど、かぼちゃ電車は来ませんでした
Xを見ましたが、その日に誰もかぼちゃ電車に触れてる人はいませんでしたから。
いったいどこからその情報を得たのかしら??

と言う訳で、ここではこの黄色い電車をいっぱい見ました。




黄色一色のこの電車、「真っ黄色」をもじった「末期色」という愛称で親しまれているのだとか。
単色塗装の電車って少なくなりましたからね。
行き来する電車、み~んな真っ黄色でした。

私ももちろん乗りました。
(播州赤穂駅にて)


天和駅の撮影した場所では、カンナの花が綺麗に咲いていました。



こんな電車も見ましたよ。
朝の姫路駅で見たワインレッドの電車。
これも単色塗装だから末期色かな?


後で調べると、播但線を走っている電車のようです。
綺麗な色ですね。

タイトルにもつけました「天和駅の謎」
それはホームから見たレールの向こう側、何か見えます。


よく見ると…


サボテンではありませんか
なぜ、サボテンがこんなところに。
しかも一部分ではなく、ほぼホームの端から端まで。

なぜ、なぜ??

とても気になります。
誰かご存知の方がいれば教えてほしいです。
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鉄道のまち 王寺町(奈良県)

2024年10月21日 |     (近畿)


王寺町は明治時代に奈良県で初めて鉄道が開通した町です。
JR王寺駅から徒歩5分ほどのところにある舟戸児童公園には、蒸気機関車が静態保存されています。
ナンバープレートから、D51形蒸気機関車895号機というのが分かります。
これはD51形として895番目に製造されたという意味なんだそうです。
初めて知りました。



この機関車は昭和19年(1944)に製造されたものだそうです。
特徴はボイラー上の集煙装置と重油併燃装置です。
どちらも機関車の上についており、ライトのすぐ後ろに集煙装置、その後ろが蒸気溜、その後ろが重油併燃装置になっています。



集煙装置は、トンネル内で煙が運転席に入らないように後方に排出させるためのもの。
重油併燃装置は、火室内に重油を噴射し、効率よく燃焼させて蒸気圧を安定してあげるもの。
この2つの装置は、静態保存される際に取り外されることが多いそうです。

機関車の横には階段が設置されていて、運転室に入ることができます。
速度計やいろんな弁のハンドル、圧力計、焚口戸など間近で見ることができます。





なかなか運転室に入れることなんてないので、かなりワクワクしました。
すぐ近くにJRと近鉄の電車が走っているので、電車好きの方は楽しめると思います。




帰りは王寺駅から2駅大阪寄りの、河内堅上駅で写真を撮りました。
ここは大阪府柏原市です。









大阪方面行のホーム沿いには桜の木がたくさんあるので、春は綺麗なんでしょうね。
でも、気になることが。
桜の幹に、茶色いモコモコとしたものがいっぱいついていました。





これ、今あちこちで問題になっている特定外来生物のクビアカツヤカミキリの仕業だと思います。
幼虫が木の内部を食い散らかして枯らしてしまいます。
このモコモコとしたものは、食べた木くずとフンが混ざったものです。

前にテレビで特集をしていました。
綺麗な桜並木が、このクビアカツヤカミキリのせいで全て伐採されたと。
こうやって実際に見ると、怖くなります。
綺麗な桜のお花見ができなくなってしまうなんて悲しすぎます。
どうにかできないものなのかと思います。
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達磨寺(奈良県北葛城郡王寺町)

2024年10月17日 |     (近畿)
前回書いた雪丸ロードを歩いて到着したのが達磨寺(だるまじ)です。
達磨寺は聖徳太子と達磨大師が出会った場所で、達磨大師のお墓とされる古墳があります。



達磨大師はインド出身で、中国に初めて禅を伝えた僧です。
日本書紀によると、ある冬の日に聖徳太子は飢えた人が倒れているのを見つけました。
名前を聞きましたが返事はありません。
太子は飲み物や食べ物、衣服を与えましたが、飢人は亡くなってしまいました。
聖徳太子はとても悲しみ、その場所に飢人を葬りお墓を造りました。
数日後、太子は「あの飢人は凡人ではない。きっと聖だろう。」と言って様子を見に行かせました。
すると、遺体はなく太子の衣服だけが棺の上に畳んで置いてありました。
この飢人が達磨大師の化身と考えられるようになり、達磨寺は生まれました。

飢人をなぜ達磨大師と考えるようになったのか。
仏教の輪廻転生の考えが関係していて、聖徳太子は中国の僧 慧思(えし)の生まれ変わりだという話が奈良時代末期の文献にみられるそうです。
慧思は天台宗を開いた智顗(ちぎ)の師で、慧思に日本への生まれ変わりを勧めたのが達磨大師だったそうです。
その二人が日本で再会したと解釈されたのでしょうか。


達磨大師のお墓とされる古墳の上に、本堂が建っています。
現本堂の建替えの時に、本堂の地下にあった石室からこれが見つかりました。
・宝篋印塔(ほうきょういんとう…仏塔の一種)
・合子(ごうし…蓋つきの小さな容器)
・水晶で造られた五輪塔形舎利容器
・仏舎利


水晶製五輪塔形舎利容器はとっても小さい容器です。
よくこんな小さい五輪塔を美しく作れたものですね。
こんなに小さいのに、ちゃんと蓋が取れて、その中にさらに小さな仏舎利がおさめられていました。



達磨寺にはご本尊として、聖徳太子像と達磨大師像が安置されました。
その後、千手観音も並んで祀られるようになったとのことです。

木造聖徳太子座像(鎌倉時代作)


木造達磨座像(室町時代作)


木造千手観音座像(室町時代作)
もとは500手あったと考えられていますが、今は392手あるそうです。


湯呑も達磨でした。


さてさて、忘れていけないのが雪丸くん。
雪丸の石像がありました。


雪丸は聖徳太子が飼っていた犬です。
人の言葉がわかり、お経を読み、亡くなるときには「自分を達磨墳の丑寅(北東)に葬るように」と遺言したのだとか。
石像は今は南西の位置にありますが、もともとは本堂北東にある古墳のところにあったそうです
その古墳が雪丸のお墓と考えられています。


江戸時代のガイドブック「大和名所図会」にも達磨寺が載っていて、境内に狛塚と書かれた雪丸のような絵が描かれています。
昔から人気があったのかな?
絵馬も雪丸。


ボランティアガイドさんも雪丸。


ちなみに達磨寺のホームページのタイトルバーにも雪丸。



達磨寺にはその他に戦国武将の松永久秀のお墓があります。
織田信長軍の攻撃を受けて信貴山城で平蜘蛛の茶釜とともに爆死したとも伝わる久秀ですが、その亡骸をこの地に葬ったといわれています。


達磨寺の山門です。


あっ、ここにも留蓋瓦が。
以前法隆寺に行った時にも、鬼瓦の横にありました。
屋根の四隅に置かれ、雨水が入るのを防いだり、風で飛ばされないようにするためのものだそうです。


達磨寺にはボランティアガイドさんがいて、詳しく説明してくださいます。
まずはガイドさんの説明を聞きながら境内を回り、その後ゆっくりともう一回りしました。
こんな可愛い雪丸シールをいただきましたよ~


今回は長文になってしまいました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
最後はもちろん雪丸で。












王寺駅直結の商業施設りーべる王寺にある雪丸カフェ ポエムでシフォンケーキを食べました。


お皿には雪丸。
本当は雪丸の顔をしたケーキ「ゆきま~る」を食べたかったのですが、売り切れ…
達磨寺に行く前に見たときはあったのに。
やっぱり先に食べとかないといけませんね。
この雪丸カフェ ポエムは見晴らしがよくてゆっくりできました。


次行く時は、ゆきま~るを食べてから観光したいと思います。

雪丸くん、ドローンにもなってます。
全編実写で、ほのぼのとした動画です。
聖徳太子と達磨大師も出てきますので、探してみてくださいね。


空飛ぶゆるキャラ“雪丸ドローン”が聖徳太子ゆかりの地を空中散歩
 奈良県北葛城郡王寺町PR動画「雪丸散歩」

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雪丸ロード(奈良県北葛城郡王寺町)

2024年10月15日 |     (近畿)
昨日、奈良県の王寺町にある雪丸ロードを歩いてきました。
以前、大阪~和歌山~奈良を乗り鉄したときに見たのが、この行先表示。
かわいいですよね~


このワンちゃんが王寺町の公式キャラクター「雪丸」だと知り、王寺町を知りたくなりました。
雪丸とは、聖徳太子が飼っていた犬なんだそうです。
JR王寺駅からだるま寺というお寺までのウォーキングコースがあると知ったので歩いてきました。
駅からお寺まで約1キロのコースです。

駅にはいきなり聖徳太子と雪丸が。


これは西改札口です。
雪丸ロードは中央改札からになりますのでお間違えなく。
(私は早速間違えてしまいました
中央改札を出ると右側へ雪丸ロードが始まります。
雪丸のイラストと足跡が案内してくれますよ。



観光案内図もあり、親切です。


足跡がコースを教えてくれるので、地図を見なくても大丈夫です。


大和川の支流である葛下川(かつげがわ)沿いも歩きます。
朝は涼しかったのですが、歩いた11時ごろはかなり暑く、日傘必須でした。
川沿いでお昼を食べようかとおにぎりを持っていきましたが、暑すぎて無理でした


川沿いにはお花も植えられていました。


途中、川を超えると雪丸とその後ろには時計塔が。


時計塔はかなり高いです。
「和(やわらぎ)の鐘」と書かれていました。


王寺町のシンボルだそうです。
聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条「以和為貴」(和をもって貴しとなす)の精神を尊重し、この精神を未来に向かって伝えていこうと名付けられたそうです。
マンホールも時計塔でした。


雪丸の後ろ姿。
交通量の多い交差点に立っているので、安全運転で~と言っているのかもしれません。


ここからはまっすぐな道。
雪丸ロードのタペストリーが続くので、道を間違えることはありません。


足跡も距離を教えてくれるので、安心です。


バス停もありました。
ここにも雪丸。


達磨寺に到着です。
雪丸の石像がお出迎えしてくれます。


約1キロの雪丸ロード。
雪丸くんが親切丁寧に案内してくれますので、迷うことはありません。
ちょうどいい距離で、お散歩コースに最適です。
達磨寺のことは次回書こうと思います。

しかし、歩いているとあちこちに雪丸が。
途中ですれ違ったゴミ収集車にも雪丸が描かれていました。
王寺町、雪丸をかなり推していますね。


雪丸の歌がありました。↓

LoveLoveゆきまる!(歌入り)
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秋の花が咲き始めています(大阪市立長居植物園)

2024年10月10日 | 日常(主に自然の写真)
昨日、大阪市立長居植物園へ行ってきました。
朝方は雨が残っていましたが、日中は晴れたり曇ったり。
風があったので、半袖だとちょっと寒く感じました。

バラ園ではバラが咲き始めています。
19日から秋のローズウィークが始まるので、その頃にはたくさん咲いていると思います。


バラ園の入り口にはマリーゴールドがたくさん咲いていました。
元気が出るビタミンカラーです。


花壇ではコスモスが綺麗に咲いていました。
コスモスが風に揺れているのを見ると、秋が来たなぁと感じます。


ホウジャクが蜜を一生懸命に吸っていました。


赤紫色の穂が美しいミューレンベルギア・カピラリス。
イネ科の植物で、夏から秋にかけて赤い花穂をつけます。
赤紫の穂が風に揺れる様子に、秋の訪れを感じることが出来ます。


でもイネ科の植物と聞くだけで、アレルギーがある私の鼻はムズムズとなります


サキシマフヨウもピンクの可愛らしいお花を咲かせていました。
たくさん蕾がついているので、まだまだこれから咲いてくるはずです。


植物園の大池ではコウホネが咲いていました。
根茎がごつごつとした骨に似ていることから川骨や河骨と書きます。
黄色い花がちょこんと顔を出していました。


池を覗き込んでいると、大きな鯉が大きな口を開けてやってきました。
餌をもらえると思っているのかな。
すごいたくさんやってきて、ちょっと怖かったです。


植物園の正面入り口にはラクウショウの木が並んでいます。
たくさんの実がついていました。
秋には見事な紅葉が見られるので楽しみです。


ついこの間まで暑い暑いと言っていたのに、急に涼しくなってきました。
秋が一気に深まるのではないでしょうか。
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