夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

勧進帳

2006年11月21日 | 歌舞伎・演劇・映画
日曜日、岸和田市にある浪切ホールで、松竹大歌舞伎を見てきました。
岸和田カンカンは何回か行った事がありますが、お隣の浪切ホールに入るのは初めてでした。
ガラス張りの明るく綺麗なホール。
中で水茄子漬けが売ってるのにはさすがと思いました

まず最初は、松本錦弥さんによる歌舞伎噺。
お客さんの中から男性と女性が一人ずつ選ばれ、舞台でちょっとしたお芝居がされました。お二人とも、とても上手でした。

続いて、吉原雀。舞踊は難しくて未だによく分かっていませんが、信二郎さんと高麗藏さんがとても綺麗で、眠くなる事もなくしっかり見る事が出来ました。

そしてそして、今回の一番のお楽しみ「勧進帳」

勧進帳は平成6年(12年前)に南座で見て以来です。
その時は、弁慶が橋之助さん、富樫が染五郎さん、義経が孝太郎さんでした。
あれから12年も経つだなんて信じられません
あの頃はあまり内容を理解できていなかったのですが、あの舞台はすごく鮮明に覚えています。
弁慶も富樫もすごく若々しく、元気で勢いがありました

今回、幸四郎さんの弁慶を初めて見ましたが、幸四郎さんにしか出来ない弁慶だったなと思いました。
3階席だったので、かなり上の方からの観劇だったのですが、弁慶のどしっと落ち着いた態度、主人を守るという忠誠心、富樫への感謝がどれも大きく、それが弁慶をとても大きく感じさせたのではないでしょうか。
弁慶の心、幸四郎さんの心が感じられる、本当に素晴らしい勧進帳でした。

この日、なんとカーテンコールがありました
幸四郎さんはちょっと息を切らしながら花道を戻ってこられ、「本当は歌舞伎にカーテンコールなんてないんですよ」なんて笑っておっしゃっていました。
「歌舞伎を見たい人のために全国各地へ出向く事も役者の勤め」と言われた幸四郎さん。立派です 素敵です
幸四郎さんはあまり見る機会がなかったので、私の好きな役者さんの中には入っていなかったのですが、もっともっと色々な役の幸四郎さんがみたいなと思いました。
最後、弁慶が客席に手を振りながらの幕。
なかなか見られないですよね

明後日23日の公演で900回を達成されるという事です。
「常に最高の舞台を見せる」という気持ちを持ってらっしゃるというのが頷ける舞台でした。
こういう舞台を見られて、私も幸せです


浪切ホールから出てくると、大きなツリーが輝いていました。




暗くなると、さらに綺麗です。



幸四郎さんの弁慶、今すぐにでももう一度見たいです。
本当に良かった~

コメント (6)
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