夢夢散歩♪

るみ(rumi-mailbox)です。
自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

壽初春大歌舞伎 夜の部

2011年01月10日 | 歌舞伎・演劇・映画・本
8日に、夜の部を観てきました。今回は3階席の一番後ろです

八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)
佐藤正清…片岡我當  斑鳩平次…片岡進之介  正木大介…坂東薪車
鞠川玄蕃…松本錦吾  雛衣…片岡秀太郎

3階席からは、舞台全体が見渡せます。
朱塗りの立派な船の上に、登場人物が並んでいるのは、絵のように美しいです。
我當さんは、可愛くて優しいおじいちゃんの役も合いますが、こういうどっしりとしたかっこいい役も似合いますね。
毒酒がまわりはじめ、苦しい顔になっても、堂々とした態度は変わらない。
さすがです。


廓文章 吉田屋
藤屋伊左衛門…坂田藤十郎  扇屋夕霧…中村扇雀
吉田屋喜左衛門…片岡我當  女房おきさ…上村吉弥

観ているようで、観た事がなかった吉田屋。
落ちぶれているけど、若旦那の気品を感じさせる藤十郎さん。
拗ねたところでは、お客さんの笑いを誘っていました。

夕霧身請けの千両箱が店から次々と届いたのはすごかったです。
突然勘当が許され、夕霧まで身請けしてくれるなんて、「何があったんだろう?」と思いましたが、まぁめでたしめでたしで華やかな舞台でした。


江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)
―明智小五郎と人間豹―
明智小五郎…松本幸四郎  恩田乱学・神谷芳之助…市川染五郎
お甲・お蘭・お文…中村扇雀  目明し恒吉…松本錦吾
老婆百御前…上村吉弥  同心小林新八・お玉…市川高麗蔵

登場人物がはっきりしていて、全体的にとても分かりやすかったです。
でも恩田乱学の心の中は複雑で、読み取るのが難しいです。
悪だけども、なぜか心から憎めない気持ちになります。

立ち廻りもあり、妖しい見せ物もあり、宙乗りもあり見応えたっぷりです。
不思議だったのが、乱学が突然消えてしまったシーン。
ずっと見ていたのに、マジックのように消えてしまいました。本当に不思議。

これから上演されるたびに練り上げられていって、もっと良くなるんじゃないかなと思いました。

終わってからみんなの拍手が手拍子のようになり「?」と思っていたら、なんとカーテンコールが
明智小五郎、女房お文、恩田乱学が仲良く手を繋いでいました

新しい物を歌舞伎にしていく挑戦が、素晴らしいと思います。
コメント (4)
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