夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

播州赤穂でちょっとだけ歴史旅

2024年11月02日 |     (近畿)
10月の終わりに、赤穂をちょっと観光してきました。
JRの播州赤穂駅です。とても立派な駅です。


駅前には大石内蔵助の像。
赤穂と言えば、まずは忠臣蔵が思い浮かびます。
あとは赤穂の塩でしょうか。


ちょうどお昼時だったので、駅近くのお蕎麦屋さんに入りました。
駅前にも通りにもそんなに人がいなかったのに、お店に入るとお客さんがいっぱい。
1階はカウンターとテーブル席、2階にも案内されている人がいました。

「あこう蕎麦 衣笠」というお店です。
これは、とりなんば蕎麦。
この日は寒かったので、あったかくて美味しかったです。


店の玄関では、そば吉くんという人形がお蕎麦を食べ続けていました。
「そば吉くん、復活しました」と書かれていたので、しばらく休んでいたのかな?
周りに置かれたタイガースグッズも気になります。




赤穂城へ向かって歩いているとまず見つけたのが、旧上水道モニュメント。
土管から水が勢いよく吹き出しています。


この辺りの城下町は、井戸を掘っても海水が湧き出すのだそうです。
そのため飲料水の確保のため上水道を整備し、各戸に給水していたそうです。
江戸時代に、すでにこういうことをしていたなんて、すごいですよね。

次に見つけたのが、息継ぎ井戸と義士あんどん。
主君が刃傷に及んだ時に、早水藤左衛門と萱野三平が早かごで江戸から駆け付け、この井戸で一息ついて大石内蔵助邸に入ったそうです。


この義士あんどんはからくり時計になっています。
9~20時の毎正時に太鼓の音とともに「松の廊下、早かご、かちどき」の場面が再現されるそうです。
今回はタイミングが合わず、見ることが出来ませんでした。残念。


駅からずっと南へ歩いていくと、赤穂城跡に着きます。


城跡を見る前に、赤穂市立歴史博物館で赤穂について学びました。
博物館は白壁土蔵風の建物となっています。


忠臣蔵で有名な赤穂義士のことや、城と城下町、赤穂の塩、赤穂上水道などについての資料が、多数展示されています。
赤穂では、弥生時代にすでに塩の生産が行われていたことが発掘調査で分かっているそうです。
使っていた道具も展示されています。塩づくりの苛酷な労働も知ることが出来ました。

勉強した後は赤穂城跡に向かいました。
櫓門の中は見学できるようになっています。
発掘調査の資料などが展示されています。


櫓門からみた天守台です。
石垣は9mあります。
立派な天守台ですが、天守は築かれませんでした。


天守台に登りましたが、この階段がまぁしんどい。
段が高くて、40㎝くらいあったんじゃないでしょうか。
よいしょ、よいしょと上りました。


天守台からは本丸全体を見ることが出来ます。


見晴らしがいいです。



赤穂城の次は赤穂大石神社へ。
大正元年(1912)、大石内蔵助良雄をはじめ、四十七義士と萱野三平を主祭神として創建されました。


参道の両脇にはずらっと四十七士の石像が並んでいます。
兵馬俑の工芸技術伝承者によって作られたものです。




主君の仇討ちという大願を果たしたことから、大願成就のご利益があります。


この日は抜穂祭が行われたようで、稲穂がかけられていました。
赤穂城跡をまわっているときに、神社の方から雅楽の様な音楽が聞こえてきていたので、その行事だったのかもしれません。




本殿をぐるっと囲むように、忠臣蔵の絵馬が飾られています。
見ごたえがあるので、行かれた際はぜひ見てください。


なぜか招き猫もぐるっと囲むように置かれていました。


今回時間の関係で見学できませんでしたが、神社には義士史料館があり、浅野家や義士の宝物、木造の義士像、大石邸長屋門・庭園を見学できます。

大石邸長屋門は外から見ることもできます。
刃傷事件の際に、江戸から駆け付けた早水藤左衛門と萱野三平がこの門をたたいたと言われています。


ポストには浅野家と大石家の家紋がついていました。
右側が浅野家の家紋「違い鷹の羽」、左側が大石家の家紋「二つ巴」です。


消火栓も忠臣蔵でした。


12月14日は赤穂義士たちが討ち入りを果たした日です。
毎年、赤穂義士祭が催されていて、今年でなんと121回目なんだそうです。
有名な俳優さんが内蔵助になって、義士行列に参列されているのをニュースで見ます。
今年は内藤剛志さんです。

観光案内所でもらった赤穂市のガイドブックを見ると、赤穂は忠臣蔵の町だけではなく、塩田の町、北前船寄港地の町、古代遺跡の町、赤穂温泉の町と、見所がたくさんあるようです。
またゆっくり来たいなと思います。
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