ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

名弓

2010年06月05日 | 演奏について
今日は久しぶりにリハがあった。

ギターのミシェルもチェロのカーラも相変わらずで、
前の曲を弾いてみたが半年のブランクはまったく感じませんでした。

次の演奏会は、パガニーニとフォッサのトリオ全楽章を演奏予定です。
特にパガニーニのヴァイオリンパートは、技術的に難しいので、がんばらなくっちゃ。

ところで、日本の楽器商のサイトでロシア出身の弓作家
ニコラス・キッテルの弓が紹介されていた。

弓はフランスものにすばらしいものが集中している。
トルテ、ペカット、ペルソワ。中には2000万ほどするものもある。

ニコラス・キッテルの弓はロシア出身の作家だが、
あのハイフェッツや、エルマン、ビュータン、コーガン、メニューイン
歴史に残る大ヴァイオリン奏者が、愛用していた事でも有名で、
ロシアのトルテと言われている。

最近はなかなかお目にかかれない超貴重な弓だ。

で、楽器商に問い合わせをしてみたら、860万だそうだ

弓は結構、消耗品で、すばらしい弓でも、演奏家が一生涯で使いつぶす事もざらだ。
そういった理由で、18世紀末から19世紀の弓は徐々に少なくなって、
その価値も上がってるのかも。。

それでも、才能のあるヴァイオリニストが努力をして、
その貴重な歴史ある弓で美しい音を奏で、何万人という人を感動させる。
そう考えたら860万も決して高くないのかも?

それにしても、弓の違いがわかる人がどれくらいいるかは不明だけど。。。