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【神社】村社 國立神社・甲斐國二之宮 美和神社@山梨県笛吹市御坂町

2018-07-29 | 神社・仏閣
前回投稿の「姥塚古墳」へ訪れた際に立ち寄った神社二社のご紹介。(写真は、甲斐國二之宮 美和神社一の鳥居)

【村社 國立神社】
二の宮バス停を下車後すぐの中央高速沿いを歩いた先にあります。


なかなか均整がとれた両部鳥居です。稚児柱を覆うように全体に屋根が付くのもこの辺りの特徴でしょうか?

拝殿

本殿 祭祀:国常立尊
もともとは、この地区の産土神を祀る神社だったと言われています。一説によれば、ここから北へ500メートル先にあったと伝わる甲斐国国衙に関連して創建されたとも伝えられています。

気になったのは、拝殿前に置かれた石塔です。百度石かと思うのですがそれにしては、拝殿より近すぎるので何か謂れなどがあるのでしょうか?

境内は、けっして広くはありませんが訪れた際、子供の遊ぶ姿を見守るママ。ご老人同士の談笑の憩いの場所となっておりました。地元に密着したまさに産土神的な存在の神社の様でした。

続いてほど近くにある 甲斐国二之宮 美和神社を参拝しに行きました。

通りすがら桃畑があってすっかり実が色づいておりました。
【甲斐国二之宮 美和神社】

緑と赤い幟のコントラストが目に鮮やかです。

けっこう広い境内です。写真の右側は神楽殿です。ここで執り行われている神楽は「太々神楽(別名神代神楽)」と呼ばれその起源は元録時代まで遡るそうです。

拝殿

由緒(写真をクリックして拡大)
当美和神社は景行天皇の御代日本武尊により甲斐国造塩海足尼が大和の大三輪神社から勧請し奉った甲斐國内での古社である。祭神は大物主命で木造衣冠立姿の御神体は平安時代の様式をもち重要文化財に指定されている。
その歴史は古く、建立は不明なようですが記紀にもその名を連ね863年(貞観5年)には歴史に登場し一条天皇から二之宮の号を賜ったとの記録があるそうです。
そのためなのかは分かりませんがこの神社にはかなり貴重なお宝がごっそりあるそうです。(由緒案内板参照)

本殿 祭祀:大物主命

ここにも興味深い石が拝殿前中央に置かれていました。

境内の傍らにはこの辺りの神社で良く見かける丸石神も祀られておりました。
関連リンク:【民俗信仰】丸石神道祖神@山梨県山梨市・笛吹市ほか

そして磐座 背後にある祠には天照大神が祭祀されています。

興味深かったのはこの手水舎(御手洗鉢)です。神社では良く見かける何て事は無い手水舎ですが…。
その謂れが面白いのです。

手水舎(御手洗鉢)由緒(サムネイルをクリックして拡大)
要約すると、村に居座り続け狼藉三昧の無法者に手を焼いていた村人達は、ある日その無法者を殺してしまう。だが、その親分が子分と共に仇討ちに来るという噂を聞きつけた村人達は、恐れおののきこの手水舎を寄進しここへ祈願したというもの。
結局、事の結末は200両もの大金を親分に手渡し手打ちとなったそうです。
以前投稿した国定忠治のエピソードのようなヒーローは登場しなかったみたいです。
【マップ】


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