4/4~5にかけて山梨県笛吹市春日居町鎮目に鎮座する山梨岡神社の例大祭がありました。
毎年 県指定無形民俗文化財 指定の古式ゆかしい「太々神楽(だいだいかぐら)」が執り行われ記紀神話に纏わる二十四の舞が披露され普段は静かな境内もこの二日間は、神輿や露店も出店し賑やかな日となります。
今年は、特にこの神社のご神宝でもある『夔ノ神(きのかみ)』が七年に一度の御開されるとあって、特別な例大祭でもあり昨年こちらを訪れた時に、その情報を知って来年は絶対拝観しに行こう決めていたのでした。
※前回参拝時の模様は、以下の記事で紹介しています。夔ノ神の詳細も併せて記述していますので参考まで。
幟が掲げられ真新しい垂も下げられ普段は静かな町内もこの二日間は賑やかになります。背後に見える甘南備山はご神体山の御室山です。
桜は、既に葉桜となっていました。
神像「夔ノ神」は、厨子内に納められていました。
まじかに見るとけっこう大きく高さ70センチくらいはあったでしょうか。以前の御開帳時の写真を見ると直に拝観できたようですが、今回は厨子にガラスがハメられていたので反射して醜い写真しか撮影できず残念でした。
しかし、貴重な神像である事には変わりありません。
※「夔ノ神」の詳細は、前述のブログ内リンクを参照ください。
例大祭のみ授与頂ける貴重な「夔ノ神」の神札と護符。木札のお守りも授けて頂いて参りました。
続いて、県の無形民俗文化財に指定されている太々神楽の冒頭「天の岩戸」を鑑賞致しました。
山梨岡神社の太々神楽は、武田信玄公が出陣する際、勝利を祈願して奉納されたと言われています。
アメノウズメが舞って
テジカラオが岩戸を開きアマテラスが顔を覗かせます。
冒頭の「岩戸開き」のみの1時間ほどの鑑賞でしたが、岩戸神楽と言われるだけに、天孫降臨に始まり岩戸開きまで古式ゆかしく舞う神楽が中心となります。
太々神楽は、各神社でも舞われていますが、山梨岡神社に伝わる太々神楽は出雲神楽の流れを汲む里神楽ですが、伊勢神楽の趣も伺われ独自の様式を持つのが特徴的なんだそうです。
久しぶりにまじかで見た神楽。お囃子があるわけでも無く、笛と太鼓だけの単調なリズムではありますが、厳かな舞と室町から代々続く古式ゆかしい伝統を感じる事が出来た貴重な体験を致しました。
※ Youtubeに舞子たちを追ったドキュメンタリー上がっていました。
地域をつなぐ春の舞 ~山梨岡神社 太々神楽~ / Yamanashioka Jinja Azumaya-gu Shunki Reitaisai
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