今、上野の国立科学博物館で『化け物の文化誌展』という特別展が開催されています。珍しくテレビでも宣伝していて、知っている人もいると思いますが、サクラさんは、以前からこうゆうタグイのモノが好きなので、ウィークデーの休みの日。満を持して出かけた次第。本当は、「ミイラと古代エジプト展」も見たかったんですが入れ替えせいで入場制限がかかってたようなのでパス。休日は、凄い事になっているらしいです。(日本人ってホントミイラ好きですね。^^;)
500円払って館内へ。入場料だけで見られるのはラッキーな仕様。(ちなみにミイラ展は¥1500也)
しかし、科博で「化け物展」をやるなんて奇異に思われている人もいるかも知れませんが、会場こそ科博内ですが、主宰は「生き物分化誌会」というところで、パンフには、「存在しないとされる化け物たちが人々に与える影響や文化的価値を大切にし、文学や芸術、言語、説話に登場する化け物に着目」とあり、そもそも企画展の副題は、「化け物に注がれた科学の目」とあり、なんで科博で化け物展?という疑問は、これで解けました。
さすがに場内は、撮影禁止でしたが…。イヤハヤ今までムー誌とかこの手のテレビの特番などで紹介されてた「河童の手」や「人魚のミイラ」「天狗のミイラ」に「天狗が残したと伝わる遺物」まで、一同に展示されていました。もちろん全てお借りして来た実物!(本当は偽物??だけど…!?^^;)ホントだったら由緒あるお寺や神社などに古くからご神体とされているようなシロモノ。頼み込んでもおいそれとは、見る事が出来ないようなシロモノばかりなはず…。(しかし良く貸し出しに応じたな。と、感心しかり…。)
会場の隅に何気に置いてったパンフには、科学的な見地でこれらをX線撮影した写真が掲載されていました。当時のミセモノとして奇異を担った人々のシワザとして、造られている事実が判明したわけですが、驚いたのが「人魚」のルーツが実は日本だった事です。オランダへ日本からこれらのキワモノ達が逆輸入されていたんそうです。
展示物は、そんなキワモノの他には、江戸から現代にかけていわゆるミセモノとしての史資料などが紹介されていました。天狗などは古くから信仰の対象として祭られているし雷や日食など自然の驚異を化け物達のしわざとして、偶像化していたモノが近年統計化され書物に残され人々が自由に創造出来るようになり、いわゆる「怖いもの見たさ」の娯楽的要素が庶民に派生したらしい。ここらの心理はエジプトミイラ展の賑わい方を見ても現代でも変わらない部分でしょうか。
もちろん、国立科学博物館で、展示している以上、単に見世物小屋で終わるには、あまりにも不甲斐ないので、近年の博識者達と化け物との接点を別の会場で紹介していました。物理学者の寺田寅彦、哲学者の井上円了、民俗学者の柳田國男、博物学者の南方熊楠、植物学者の白井光太郎…。並々ならぬ面々ですが彼らは、学者ならではの視点で化け物たちを考察しています。
それはそれで、けっこう当時の学者達もこれら化け物たちに魅せられていた事が理解できました。
キワモノの展示だけでなく科博らしい視点もあり、良くまとまっていて、なかなか面白い好企画展でした。11月12日までやっているようですから是非お勧め。
「幽霊の正体みたり…」これらのキワモノ達を科学的検地で紹介している。
会場の隅にひっそり置いてあるので忘れずにGETしよう!
パンフレットは、¥500で販売されています。
休日は、大変な混雑だとか…。今回はパス。いちおう会場まで行った記念。
ミイラ展の手前のイベント会場でやっていた「南方熊楠展-森羅万象の探求者-」
こちらは、もちろん無料で判りやすい展示で面白かった。特に彼の「粘菌」に関しての
研究は、地味な作業の連続だったようだが、その功績は大きい。また、彼の何にでも
興味を示す探究心は、現代の人々には欠けているものであるといえよう。
500円払って館内へ。入場料だけで見られるのはラッキーな仕様。(ちなみにミイラ展は¥1500也)
しかし、科博で「化け物展」をやるなんて奇異に思われている人もいるかも知れませんが、会場こそ科博内ですが、主宰は「生き物分化誌会」というところで、パンフには、「存在しないとされる化け物たちが人々に与える影響や文化的価値を大切にし、文学や芸術、言語、説話に登場する化け物に着目」とあり、そもそも企画展の副題は、「化け物に注がれた科学の目」とあり、なんで科博で化け物展?という疑問は、これで解けました。
さすがに場内は、撮影禁止でしたが…。イヤハヤ今までムー誌とかこの手のテレビの特番などで紹介されてた「河童の手」や「人魚のミイラ」「天狗のミイラ」に「天狗が残したと伝わる遺物」まで、一同に展示されていました。もちろん全てお借りして来た実物!(本当は偽物??だけど…!?^^;)ホントだったら由緒あるお寺や神社などに古くからご神体とされているようなシロモノ。頼み込んでもおいそれとは、見る事が出来ないようなシロモノばかりなはず…。(しかし良く貸し出しに応じたな。と、感心しかり…。)
会場の隅に何気に置いてったパンフには、科学的な見地でこれらをX線撮影した写真が掲載されていました。当時のミセモノとして奇異を担った人々のシワザとして、造られている事実が判明したわけですが、驚いたのが「人魚」のルーツが実は日本だった事です。オランダへ日本からこれらのキワモノ達が逆輸入されていたんそうです。
展示物は、そんなキワモノの他には、江戸から現代にかけていわゆるミセモノとしての史資料などが紹介されていました。天狗などは古くから信仰の対象として祭られているし雷や日食など自然の驚異を化け物達のしわざとして、偶像化していたモノが近年統計化され書物に残され人々が自由に創造出来るようになり、いわゆる「怖いもの見たさ」の娯楽的要素が庶民に派生したらしい。ここらの心理はエジプトミイラ展の賑わい方を見ても現代でも変わらない部分でしょうか。
もちろん、国立科学博物館で、展示している以上、単に見世物小屋で終わるには、あまりにも不甲斐ないので、近年の博識者達と化け物との接点を別の会場で紹介していました。物理学者の寺田寅彦、哲学者の井上円了、民俗学者の柳田國男、博物学者の南方熊楠、植物学者の白井光太郎…。並々ならぬ面々ですが彼らは、学者ならではの視点で化け物たちを考察しています。
それはそれで、けっこう当時の学者達もこれら化け物たちに魅せられていた事が理解できました。
キワモノの展示だけでなく科博らしい視点もあり、良くまとまっていて、なかなか面白い好企画展でした。11月12日までやっているようですから是非お勧め。
「幽霊の正体みたり…」これらのキワモノ達を科学的検地で紹介している。
会場の隅にひっそり置いてあるので忘れずにGETしよう!
パンフレットは、¥500で販売されています。
休日は、大変な混雑だとか…。今回はパス。いちおう会場まで行った記念。
ミイラ展の手前のイベント会場でやっていた「南方熊楠展-森羅万象の探求者-」
こちらは、もちろん無料で判りやすい展示で面白かった。特に彼の「粘菌」に関しての
研究は、地味な作業の連続だったようだが、その功績は大きい。また、彼の何にでも
興味を示す探究心は、現代の人々には欠けているものであるといえよう。
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化け物の文化誌展!
かなり面白そうです。
機会があれば是非いってみたいと思います。
是非是非!お勧めですよ。
たぶん、もう二度とお目にかかることはないと思いますからね。
個人敵には、伝承、伝説として残しておいて欲しい派なんですけどね。
コメントありがとうございました。
また宜しくお願いします。
アタシも先日行ってきました。
素晴らしかったです、色んな意味で。
和漢三才図会の本物なんて初めて見ました。
とにかく混んでいたけど、興奮しまくりでした。
もう一度行く予定です、500円だったので(笑)
いらっしゃいませ
そうですよね。和漢三才図会なんて、ムーの特集記事とかで見る機会ありませんものね。
おぉ!再訪ですか!
確かに企画展だけを見るだけでも価値有りますものね。常設館も見ることが出来るのですからお友達お誘い合わせの上是非!
ありがとうございました。