今回は“綜合鳥居”の紹介
ただし、この綜合鳥居という区分は、根岸独自の見解であって、現在では“合掌鳥居”もしくは“山王鳥居”として区分するのが一般的であるようだ。
特徴としては「笠木の上に破風(屋根)形の組木が乗った形」のものを言う。
鳥居の研究では、「藁座鳥居の笠木の上に破風形を加えたもの」とあるが藁座鳥居でないものにも破風部分が組み合わさったものが存在している以上特に鳥居の型には、こだわらずに鳥居の形の中に合掌形の構造を持つ部位が存在しているものとして、定義したい。
代表する合掌鳥居として、京都府大津市坂本に鎮座する“山王総本宮 日吉大社”の「山王鳥居・山王信仰とは」の紹介記事によれば
山王鳥居の特徴は明神鳥居の上部に三角形の破風(屋根)が乗った形をしていて、仏教の胎臓界・金剛界と神道の合一を表しているとされます。山王信仰の象徴であるため、山王鳥居と呼ばれています。 山王信仰とは、最澄が比叡山に天台宗を開いた折、唐の天台山の守護神「山王元弼真君(さんのうげんひつしんくん)」にちなみ、既に比叡山の守護神としてご鎮座されていた日吉大神を「山王権現」と称する、神仏習合の信仰です。 独特の鳥居である事から、分霊社の中にはこの鳥居を模して建立する例も少なくありません。 (例)東京赤坂鎮座 日枝神社など
(以上は、日吉大社HPより引用)
と、紹介されている。
山王総本宮 日吉大社@京都府大津市坂本)の山王鳥居
意外なのは、広い境内の中でこの形の鳥居のある場所は、西本宮へ続く参道途中にある一基のみである。
山王日枝神社@千代田区永田町 外堀通り“山王下(日枝神社入口)”にある山王鳥居 Googleストリートビューで見る
実は、大抵の人は気にもかけていないと思うのだが、この大鳥居のある場所は、あくまでも裏参道であることに注意したい。
如何にも都心の中心ある神社らしくエスカレータ完備、メトロなどからの交通の利便もいいので殆どの参拝者は、山王橋からの参拝となるのだがあくまでもこちらは、裏参道になる。
同 外堀通り中国銀行前の山王鳥居 Googleストリートビューで見る
同 こちらが表参道の山王鳥居 Googleストリートビューで見る
以上 代表的な山王鳥居を紹介したが、冒頭でも述べたように定義に逸脱した亜種型も多数存在している。
代表的なものに“奴禰鳥居”がある。奴禰鳥居に関しては、以前記述した以下のリンク記事を参照願いたい。
参考:奴禰鳥居(ぬねとりい)発見!!
また鳥居のパーツを組み合わせた亜種型も存在する。
(※1)日枝神社@山形県酒田市
こちらは、両部鳥居に合掌鳥居が合体したもの。山王神道が、両部神道から派生したものと考えれば合点は行く。
さらに、こんな鳥居も存在する。
(※2)山王坊日吉神社@青森県五所川原市 一の鳥居 上の写真の合掌部に、更に小さな笠木を付け足したもの。
Googleストリートビューで見る
(※3)同 二の鳥居 この周辺は山王坊遺跡として興味深い。こちらから「発掘調査について」のPDFを読むことが出来る。
レアな合掌鳥居としては、以下の様なものも。
茨鳥居(来福寺@東京都品川区東大井) 唐破風鳥居に山王鳥居が合体
(※1)写真はこちらから転載させて頂きました。
(※2)写真はこちらから転載させて頂きました。
(※3)写真はこちらから転載させて頂きました。
ただし、この綜合鳥居という区分は、根岸独自の見解であって、現在では“合掌鳥居”もしくは“山王鳥居”として区分するのが一般的であるようだ。
特徴としては「笠木の上に破風(屋根)形の組木が乗った形」のものを言う。
鳥居の研究では、「藁座鳥居の笠木の上に破風形を加えたもの」とあるが藁座鳥居でないものにも破風部分が組み合わさったものが存在している以上特に鳥居の型には、こだわらずに鳥居の形の中に合掌形の構造を持つ部位が存在しているものとして、定義したい。
代表する合掌鳥居として、京都府大津市坂本に鎮座する“山王総本宮 日吉大社”の「山王鳥居・山王信仰とは」の紹介記事によれば
山王鳥居の特徴は明神鳥居の上部に三角形の破風(屋根)が乗った形をしていて、仏教の胎臓界・金剛界と神道の合一を表しているとされます。山王信仰の象徴であるため、山王鳥居と呼ばれています。 山王信仰とは、最澄が比叡山に天台宗を開いた折、唐の天台山の守護神「山王元弼真君(さんのうげんひつしんくん)」にちなみ、既に比叡山の守護神としてご鎮座されていた日吉大神を「山王権現」と称する、神仏習合の信仰です。 独特の鳥居である事から、分霊社の中にはこの鳥居を模して建立する例も少なくありません。 (例)東京赤坂鎮座 日枝神社など
(以上は、日吉大社HPより引用)
と、紹介されている。
山王総本宮 日吉大社@京都府大津市坂本)の山王鳥居
意外なのは、広い境内の中でこの形の鳥居のある場所は、西本宮へ続く参道途中にある一基のみである。
山王日枝神社@千代田区永田町 外堀通り“山王下(日枝神社入口)”にある山王鳥居 Googleストリートビューで見る
実は、大抵の人は気にもかけていないと思うのだが、この大鳥居のある場所は、あくまでも裏参道であることに注意したい。
如何にも都心の中心ある神社らしくエスカレータ完備、メトロなどからの交通の利便もいいので殆どの参拝者は、山王橋からの参拝となるのだがあくまでもこちらは、裏参道になる。
同 外堀通り中国銀行前の山王鳥居 Googleストリートビューで見る
同 こちらが表参道の山王鳥居 Googleストリートビューで見る
以上 代表的な山王鳥居を紹介したが、冒頭でも述べたように定義に逸脱した亜種型も多数存在している。
代表的なものに“奴禰鳥居”がある。奴禰鳥居に関しては、以前記述した以下のリンク記事を参照願いたい。
参考:奴禰鳥居(ぬねとりい)発見!!
また鳥居のパーツを組み合わせた亜種型も存在する。
(※1)日枝神社@山形県酒田市
こちらは、両部鳥居に合掌鳥居が合体したもの。山王神道が、両部神道から派生したものと考えれば合点は行く。
さらに、こんな鳥居も存在する。
(※2)山王坊日吉神社@青森県五所川原市 一の鳥居 上の写真の合掌部に、更に小さな笠木を付け足したもの。
Googleストリートビューで見る
(※3)同 二の鳥居 この周辺は山王坊遺跡として興味深い。こちらから「発掘調査について」のPDFを読むことが出来る。
レアな合掌鳥居としては、以下の様なものも。
茨鳥居(来福寺@東京都品川区東大井) 唐破風鳥居に山王鳥居が合体
(※1)写真はこちらから転載させて頂きました。
(※2)写真はこちらから転載させて頂きました。
(※3)写真はこちらから転載させて頂きました。
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