知る人ぞ知る府中刑務所敷地内にある俗称「寄場(よせば)稲荷(※)」と言う稲荷社の鳥居
申しワケなさそうに柱の横に稚児柱がついている。同じ鳥居が参道入口と拝殿前とで二基あった。
見た目も何か可愛らしい。
【場所】東京都府中市晴見町4-10 府中刑務所敷地内
なかなか刑務所内の敷地に、立ち入る事など躊躇してしまうが以前紹介した府中刑務所文化祭のおり以前から敷地内にお社が見えていたのが気になって、立ち寄ったもの。
この稲荷社のある場所は、刑務官達の居住区の東側の一画に鎮座しているので見学は自由。
ただし、外部者が刑務所敷地内に立ち入るには、入り口が1箇所だけのため監視員が目を光らせている。一言断った方が良いだろう。
なお、併せて少々特異な稲荷社なので、少し由緒を紹介しておこう。
由来書 クリックして拡大
「寄場」とは、いわゆる人足寄場(にんそくよせば)の事で、無宿者が犯罪者になる前に正業に就かせたいと、鬼平こと、長谷川平蔵が松平定信に建議し、造られせた施設のこと
場所は隅田川河口にあった。それが、人足寄場である。無宿者はやくざや犯罪者になってしまうことが多く、寄場で手に職を与え、社会復帰のチャンスを与えた。寄場は、明治政府により、廃止され、石川島監獄署に変わった。
さらにその後、巣鴨に移転し(いわゆる巣鴨プリズン)、戦後府中刑務所に移転された。
寄場の名残として、寄場時代につくられた稲荷神社も、現在は府中刑務所内に祀られている。
以上は、ここ から引用
(※)なお、場所が場所だけに「寄場稲荷」との社号等は由緒を見てもどこにも記述は無いが、たまたまここの資料に記述があったので引用させて頂いた。
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