今回は、富士山のふもと富士すばるランド近くに鎮座する無戸室(むつむろ)浅間神社(船津胎内神社)の紹介です。
富士山から流れ出た溶岩が樹木を囲んだまま固まり、木が鋳型として溶岩流の中に残ったままとなっている状態を溶岩樹型と言いますが、ここの神社の面白いのは神社の拝殿から溶岩樹型内部へと胎内巡りが出来るようになっており溶岩の自然の造形美を見学できます。
以前夏場に一度見学をしに訪れたのですが休業しており再訪を楽しみにしていたのでした。
アクセスは、河口湖ICから横町バイパス経由で県道707号(富士河口湖富士線)を南下。胎内洞窟入口交差点を716号(富士北麓公園線)へ右折し2キロほど行った場所に、河口湖フィールドセンターと無戸室浅間神社(船津胎内神社)があります。
河口湖フィールドセンター こちらで見学料(¥200)を治めて参拝です。
公開時間 月曜日を除く毎日9:00~17:00
(ただし、祝日は公開/6~8月は無休)
(ただし、祝日は公開/6~8月は無休)
拝観料 小・中学生…100円、高校生以上…200円
※ 閉館時間は要確認です。このご時世だからかも知れませんが、前回訪れた際は16時まででした。
無戸室(むつむろ)浅間神社(船津胎内神社)
鳥居と拝殿
溶岩樹型参拝順路(クリックして拡大 頂いた資料より転載)
洞穴内へ入る際は安全のためヘルメット着用します。
拝殿内祭壇 祭祀:木花開耶姫命
祭壇の下からの入窟となるのですが…。
いきなりえっ!?と、思うくらいの狭さです。足から少しづつ下へと降りて行きます。入窟してからも暫く狭い通路が続きます。
母の胎内 洞内で一番広いスペースです。右奥辺りでかろうじて背を伸ばせます。他の場所はほぼ中腰での見学となります。
祈りの場として古くからの信仰があった場所と伝わります。
この様な中腰で見学する事になります。
溶岩の造形がみごとです。
父の胎内と子育観音
途中段差があったりと結構大変です。
ようやく出口へ
身をかがめてギリギリ通れる場所などもあって結構大変です。
脚腰が弱い方ですと途中で辛くなると思いますので参拝だけで入窟は避けた方が賢明です。また、衣服が洞穴内に必ず触れますのでご注意下さい。
富士山胎内巡之図 (図番クリックして拡大)(出典:河口湖フィールドセンターWEBページ)
この溶岩樹型は、延暦十九年(800)富士山の大噴火で流出した溶岩が原生林を焼き尽くしその跡に出現したものだそうで、この周辺には大小100を超える溶岩樹型が点在しています。
無戸室浅間神社は、延宝元年(1673)に、富士講の信者たちによってこの洞穴が発見され建立されたそうです。
当時の巡礼日記に“まず胎内に寄って”という一文が良く出てくるそうで彼らは、富士山に登拝する前日にこの胎内で“生まれ変わり”を体験するのが決まりだったようです。
※御朱印は、河口湖フィールドセンターにていただけます。初穂料300円
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