今から34年前の1987年3月2日は、日本の大手電気メーカのシャープ、パナソニック(旧 松下電器)、アイワが民生用にも使える音楽メディアの『DAT』をこの世に発売した日なんだそうです。
たぶん「DATってなんぞや?」と、思っている人が大半だと思います。
当時のオーディオ好きだった人でも「名前は聞いたことがあるけど実際に使った事はない」と、言う人が殆どだと思います。
『DAT』とは、デジタル音声テープ(Digital Audio Tape)の略です。
早い話、当時全盛だった「カセット(アナログ・オーディオ)テープ」のデジタル版と言った感じでしょうか。
カセットテープは、手軽でいつでも簡単に音楽を聴くことが出来ましたが音質の面では、イマイチでした。
そこで当時の次世代の記録メディアとして、登場したのが『DAT』でした。
当初民生用として開発された規格でしたが、当時としてはオーバースペック仕様だったため、多くは業務用のプロの現場で使用されていました。
民生用としては、ソニーが満を持してDATウォークマンを投入したものの購入層は、高音質を求める一部のヲタクなオーディオマニアにのみで、新たな規格MD(MiniDisc)の登場で、次第に忘れ去られた存在となりました。
かくゆう自分も当時は、結構なオーディオ(ヲタク)マニアで『DAT』搭載デッキが欲しかったのですが、いかんせん高過ぎました。(10万超えは当たり前だったと記憶しています。)
ちなみにトップのカットは、知る人ぞ知るとある超有名なロボットアニメからのキャプチャです。ここで、登場していたのがS-DATでした。このカットを見て「なんだろう?」と、思ってググった人も多いはず。
「S-DAT」と言う商品自体はありませんがS-DAT(固定式記録ヘッド)は、デジタル音声を磁気テープに記録するDATの記録・再生技術の規格の一つです。固定ヘッド方式は、メカの構造が簡単な反面ヘッド構造が複雑となり開発も困難を極め量産化が難しく、結局主流となったのはR-DAT(回転式記録ヘッド)方式でした。
「S-DAT」と言う商品自体はありませんがS-DAT(固定式記録ヘッド)は、デジタル音声を磁気テープに記録するDATの記録・再生技術の規格の一つです。固定ヘッド方式は、メカの構造が簡単な反面ヘッド構造が複雑となり開発も困難を極め量産化が難しく、結局主流となったのはR-DAT(回転式記録ヘッド)方式でした。
回転式ヘッド方式は、ビデオの記録・再生技術で培った技術をそのまま流用出来たため主流となった様です。
シリコンオーディオが全盛となった現在、今では、すっかり忘れられた技術ではありますが当時の規格を発明し商品化したそれらに携わっておられた全ての研究者、技術者に敬意を贈りたいと思います。
(写真出典:「DAT」wiki)
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