続いてご紹介したいのは、君津市にある亀山湖のほとりに鎮座する亀山水天宮の鳥居です。
亀山湖は、昭和55年千葉県で始めて造られた多目的人造ダム湖だそうで、今はすっかり君津市民の憩いの場として整備されています。
湖岸のすぐ脇に赤い鳥居が建っています。釣りを楽しむ人やカヤックを楽しまれている人。ジョギングをされている人…。
近くには、大きな手形の巨石がある三石観音や幻想的なハートを描く濃溝の滝など見どころスポットがあり紅葉シーズンは、東京からも訪れる人も多く人気のスポットとなっています。
鳥居のある湖岸の手前に鎮座するのが亀山水天宮です。拝殿などは無く観音像が置かれているだけでした。
こちらの情報が皆無なので、憶測ではありますが水天宮の祭神は、一般的に天御中主神、平家ゆかりの安徳天皇、 高倉平中宮(建礼門院) 二位の尼(平時子)です。水天宮にわざわざ地名を付しているならば、水天宮の総本社(福岡県久留米市)より勧請されているのは間違えないでしょう。
水天宮と言うと安産の神様が一般的ですが、水難除け、漁業や海運など水に関連する厄払いとしての信仰もあったようです。
千葉県で最初に造られた亀山ダムと人造ダム湖。さぞ、難工事だった事でしょう。この地に水天宮を勧請したのも分かるような気が致します。
水天宮のお隣に石段がありその奥に三つの祠があったので、登ってみると…。
出羽三山の各祠が祀られていました。(写真は月山のみ)
この辺りに昔から伝えられていた出羽三山信仰の記念碑だそうです。亀山湖ゴルフ場の山中に祀られていた月山大神を、開発時にこちらに遷したとの事でした。(現地案内板より)
房総半島には、今でも各地で出羽三山の信仰があり講も数多く存在しています。
(☞関連サイト):梵天にみる房総ぼうそうの出羽三山信仰
(☞関連記事)
【マップ】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます