一昨日は、人生お初となる人間ドックを長野県諏訪郡富士見町にある富士見高原病院へと夫婦で出向き検診して参りました。
富士見高原医療福祉センター 富士見高原病院
総合病院で、長野県下では一般病床数151床 と中規模程度の病院です。
ここは、スタジオジプリのアニメ映画「風立ちぬ」で、堀越二郎の婚約者・里見菜穂子が結核の治療のために療養していたサナトリウムのモデル病院と言われています。
大正15年に日本初の高地結核療養所“富士見高原療養所”してとして開院され一般病棟とは別に結核治療専門病棟があったそうです。
さすがに老朽化し、現在はその病棟は取り壊されしまいました。
かつてあった富士見高原療養所では「風立ちぬ」の原作者 堀辰雄や妻の矢野綾子、竹久夢二・横溝正史もここで療養生活を送っていたそうで、小説の舞台、映画のシーンにも登場しています。
今回、わざわざの越境検診ではありましたが、実は山梨県下の総合病院は何処も評判があまりよろしくなく、選択リストの中から口コミでも一番とのことから選んだ病院なのでした。
もうひとつ。ここにした理由が全ての検診が終わった後のランチが病院食の割には、評判がいいとの口コミからでした。(^^;
当日出たランチ 写真以外にご飯がつきます。1265Kcal、塩分2.2g
基本病院食ではありますが、地元食材にこだわっているそうで、さすが栄養バランスを良く考えられたメニューです。
全て美味しかったのですがこの中でもビーフコロッケ~バルサミコソースと鶏団子のお清汁は、減塩食ではありますが、それぞれ素材の味がしっかりと伝わりなかなかイケました。
さて、肝心の検診内容ですが、一般的な日帰りドックの検査項目にオプションをつけ朝8頃から受付開始。全ての検査が終わったのは午後2時ごろでした。費用も北杜市の助成もあって夫婦二人で6万以内でした。
いよいよ採血より検査開始です。
便潜血、尿検査、身体計測、筋力テスト、血圧、聴力、視力、眼圧、眼底、胸部レントゲン、心電図、腹部エコー
肺機能テストに関しては、コロナ感染リスクを考慮し省略されました。
各検査の進行も手際が良くさすが手慣れた感じでした。
そしていよいよ初めて臨む内視鏡検査。やはりどうしても不安が先行してしまいます。
胃の内部を洗浄する薬を飲み待つこと20分あまり。
名前を呼ばれていざ検査室へ。
まず口の中に麻酔薬を流し込まれます。
なるべく喉の奥で溜めておくようにと言われそのまま5分ほど待ちます。
いよいよ検査です。
担当医は、甥っ子ぐらいの若き男性医師
検査ベッドに横になりマウスピースを噛ませられます。
内視鏡。思っていたよりかなり太い。こんなのが口の中に入るのか?
不安になりながらも、なされるがまま
ゆっくりゆっくり喉を通過します。
喉元を過ぎた辺りでかなりの違和感を覚えます。
思わず“うげっ”と声をあげてしまいました。
動かないで!息を止めて下さい。ここを通過すれば楽になりますからね。
えづくのを必死に抑え涙を流しながらも何とか耐えて無事に喉元を通過しました。違和感はありますが、痛みはありません。
食道内を徐々に通過しているのが分かります。
胃に到達するとフッとそれまでの違和感が無くなりました。
写真撮影が始まります。検査室に響くシャッター音。
検査時間10分ほど。
なんでも検査中組織サンプルを採取したそうで、後日組織検体の結果連絡が来るそうです。
総合診断結果は、いたって良好でした。
血液検査もこれと言った問題も無く理想的な数値だそうです。
会社勤めをしていた頃毎年の健康診断で、生活習慣病としていつも引っかかり保険指導を受けていた事を考えれば、この一年と半年食生活の改善と適度な運動を続けた結果であると言えます。
ただし唯一「ピロリ菌」に感染しており胃壁に潰瘍が見られるとの判定となりました。特に今まで自覚症状はありませんでしたが、組織採取もその為だと聞かされました。
ピロリ菌は、ほとんどが乳幼時期に感染すると言われていますが感染経路は充分わかっていないそうです。ただし、経口感染である事は間違えないそうで、自分が生まれ育った昭和30年代。近所にはまだ井戸があって組み上げて飲用や生活用水に使っていた記憶があります。
50歳~60歳代の感染率は、40~60%だと言われていて、上下水道が整備され生活環境が整っている現代日本では、生水を飲んでも感染する事はまず無いそうです。また、大人になってからの日常生活・食生活ではピロリ菌の感染は起こらないと考えられているそうです。
初めての「人間ドック」でしたが、残りの人生を楽しく健康で過ごすため。また、同居家族の負担の軽減など。不要論などいろいろな意見はありますが、やはり一番は普段からの自分の健康に対する意識付けにもなり、必要であると考えます。
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