さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんとは歯磨きをめぐって毎日闘争中!

2019-01-27 23:52:17 | 口腔ケア
僕は昔から普通に毎食後歯磨きをする方でした。
でも、さっちゃんはそれほどでもなかったですね。
起床してすぐと夜寝る前に磨いていたんじゃあないでしょうか。

認知症になってからは、毎食後(なかなかすぐにとはいきませんが)一緒に磨くように誘っています。

今日のお昼、と言っても遅い朝食後なんですが、
いつものようにさっちゃんの手を引いて洗面所に行きます。
コップの水で口を漱ぎます。
練り歯磨きを付けた歯ブラシをさっちゃんに渡します。
あれっ? 受け取ってくれません。
夜、寝る前には眠たくてぐずることも多いんですが、今は昼。
なぜ、歯ブラシを手にしないんでしょう。
さっちゃん、何か怒りながら喋ってます。
手渡された歯ブラシをコップの中に投げ捨てようとします。

その歯ブラシを僕が取って、再度さっちゃんに手渡そうとします。
でも、受け取ってくれません。
洗面所から出て行ってしまいました。
お昼なのにこんなことって、今まで一度もありませんでした。

僕の心はズタズタ!
叫びたい。
拳で壁を叩きたい。
扉や戸をバタ~ン! と大きな音を立てて閉めてやりたい。

でも、踏みとどまって何もしませんでした。
その代わり、ベランダに出て、独り言。
何を言ったかは忘れましたが、笑うことにしました。
「歯なんて磨かなくても大したことじゃない」
そう自分自身に言い聞かせたんです。

夜。

夕食後は急に眠たくなるようで、いつもすぐに布団の中へ。
でも、しばらくすると大概起き出します。
今晩もそう。
その時を狙って、洗面所に連れて行きます。
ちょっと前には、不機嫌な表情で洗面所に行くことを拒否したことなんて忘れてます。
これは認知症のポジティヴポイントですね。

この時は、さっちゃんの入れ歯もちゃんと出してくれました。
最近はそれも拒絶することが多かったんです。

久し振りにパーフェクトな歯磨きをすることが出来ました。
僕も少し成長した一日でした。
コメント
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