山岳会に所属するメリットは次の2点にあると思います。
①山の仲間と出会うことが出来る。
②山の技術の教育システムがある。
僕自身に関しても、①については今のYYDで十分に享受しています。
②に関しては、僕は年配者であり、様々な山行の経験者ですから、教える側の人間になることがほとんどです。
以前30年間ほど所属していた山岳会で、僕のお師匠さんから様々教えてもらいました。
岩登り、雪山、アイスクライミング、冬の岩稜登攀、等々。
という訳で、僕は新人2名の岩登りトレーニングを担当することになったのです。
梅雨の真っ最中ですから、天気が心配でしたが、何とかトレーニングすることが出来ました。
詳細は『ザイルと焚火と焼酎と』を読んでください。
YYDの新人2人が天覧山で初めての岩登りトレーニングをしました
▲13:41。天覧山最下部の岩場で午後の練習スタートです。トップロープて哲さんが登っています。上まで来たら、右に垂れているザイルを使って懸垂下降をします。彼にとっては人生初の懸垂下降になります。その方法は僕が上にいて教えます。下では手伝いで参加してくれているK野さんが、最後まで確保してくれています。
▲15:19。この日のうちに懸垂下降だけは完璧に出来るようにしました。この写真のように懸垂下降しては、歩いて再び上に行って、また懸垂下降するのです。自信が持てるまで何度も何度も実践します。上ではK野さんがアドバイスとチェックをし、下では僕が対応します。もう一人の新人O崎さんもマスターできたようですね。
この日、僕には大いなる反省点がひとつありました。
それは岩トレ終了後の反省会(という名の打ち上げ)でのこと。
上記ブログの最後にも書きましたけれど、居酒屋さんを出るのが凄く遅くなってしまったのです。
僕は近いのでいいのですが、他の3人は遠くから来ています。
そんなことを配慮して、1時間は早く切り上げた方が良かったと反省しました。
下山後の打ち上げは緊張感が緩んで、解放感で溢れていますから、酒の上での失敗は数限りありません。
でも、こんな場にさっちゃんがいれば、いつもさっちゃんがコントロールしてくれていました。
だから、僕は何の心配もすることなく、下山後の解放感に浸りきることが出来ました。
思いっ切り、飲み、食い、喋ることが出来ました。
飲み過ぎているようなら、耳元で囁いてくれ、遠慮してあまり食べないメンバーには食事を勧めてくれていました。
帰りの電車の中でも、必ずどちらかが目を覚ましておくことにしていました。
たまに僕一人だけだったりすると、よく寝過ごして、遠くの駅まで行ったりしていたものです。
丹沢からの帰路、一度は正しく乗り換えたのですが、電車内で寝てしまったことがありました。
神奈川県まで行ってしまい、終電で何とか山手線までは戻ったのですが、結局、漫画喫茶に泊まったことがありました。
本番の岩登りでも、沢登りでも、雪山でも、アイスクライミングでも、冬の岩稜登攀でも、僕の大切なパートナーでした。
それ以外のところでも、常に僕の足らない部分を補ってくれる重要なパートナーだったんです。
居酒屋さんでの件を反省しながら、さっちゃんのことを想い出していました。