さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

たった10日間の生活でした・・・・

2022-03-06 22:45:07 | 気分や思い
2月24日に退院して、昨日再入院するまで、たった10日間の家での生活でした。
しかも、3月に入ってからの5日間発熱で肉体は弱って行くばかり。
何もかもが僕の責任なようで、さっちゃんに何回謝っても謝り切れない心持ちです。
もっと早く脱水症に気付き、対応策をしっかりと取っておくべきでした。

4日の金曜日、訪問看護士さんが来られる日、脱水症のことを相談しようと、点滴のこと等を考えていました。
そのためにA病院から受け取っている診療明細書を初めて見てみたのです。
とくに点滴に関して。
すると、2月の診療明細書にも栄養や水分補給のための点滴を複数回打っていることが分かりました。
食事や水分摂取に関して、時間をかけて忍耐強く対応してくださっていた入院生活の中でさえ、これほど点滴をしていたのですね。
退院の際、「環境が変わるとリハビリにも前向きになるかもしれません」などと希望的予測は聞いていました。
しかし、良い方向へ向かわなかった場合にはこうしましょう、とかは全く言われませんでした。
それに、栄養や水分に関して入院中はこのようにやっていました、とかの報告も受けていませんでした。
最初から「週に◇回ほど栄養や補水のための点滴を行なっていましたよ」と聞かされていたら、僕だって心構えが違ったはずです。

まあ、僕がもっと早く診療明細書をチェックしておけば良かったのですが。
以前から超小食だったさっちゃんでしたから、退院後の超極端な水分摂取の少なさにも僕は危機感を覚えることに鈍感だったんです。
僕の対応が遅すぎました。

さっちゃんとはたった10日間の同居でした。
前半は一緒に散歩にも行けて嬉しくて楽しい日々でした。
もちろん、飲んでくれない食べてくれない苦しさもありましたけれど。
さっちゃんと一緒に暮らしていることだけで僕は幸せでした。
3月に入ってからの後半はさっちゃんは発熱で苦しんでいました。
僕にとっても不安な日々でした。
さっちゃんの健康に対して、もっと客観的に見つめるべきでした。
僕は医師ではありませんが、可能な限り医師の視点に近づいてさっちゃんを診る努力をするべきでした。
それが出来なかったことが申し訳ないです。


▲13:37。さっちゃんがいつ帰って来るか分かりませんから、介護ベッドも車椅子もレンタルしたままです。昼間でもさっちゃんが寝ていることの多かった介護ベッドは今は空です。夜になって僕が寝ているだけ。

さっちゃんの姿のない部屋に佇むと、時に胸が締め付けられる想いに襲われます。
居るべき人の不在は人の心の中にぽっかりと虚空を生み出します。
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