さっちゃんが入院している病院はスーパーマーケットが隣りにあります。
僕はそのスーパーで買い物をします。
ですから、面会ついでだか、買い物ついでだか、毎日の面会後には買い物もします。
連日、暑い日が続いていますから、陽が傾き始め、僅かに風も涼しくなる4時台に出かけるわけです。
8月8日(木)
▲16:43。さちゃんの手の甲だったと思いますが、点滴の針がセットされていました。暑い日が続いているので、体内の水分を補うためなのでしょうか?
▲16:44。この日のさっちゃんは目を覚ましてくれませんでした。無理に起こすことはしません。
8月9日(金)
▲16:48。点滴をセットしている手の甲には絆創膏が貼ってあり、セットした日と終了日(多分)が記されています。
8月10日(土)
▲16:44。土日で避難小屋泊まりするつもりでしたが、オリンピックのフリークライミングの決勝が気になって出かけませんでした。森秋彩(あい)選手は飛び抜けて小柄な選手で、154cmなのだそうです。さっちゃんは150cmでしたが、僕よりも上手かったです。
8月11日(日)
▲16:32。暑い日が続きます。ここのところ毎回歌を唄います。4人部屋ですから、小声でしか唄えませんが、毎回『ふるさと』を唄っています。
▲16:33。さっちゃんのカーテンで囲まれた部屋に写真のような表示がありました。僕の面会には影響はないみたいです。帰る際にナースステーションで聞いてみると、尿検査からESBL産生菌が見つかったとのこと。接触感染するようなので、看護師さん等が他の患者さんに感染させないように注意することが必要なようです。僕に対する注意とかは特にはありませんでした。
8月12日(月)
▲16:47。暑い日が続いています。寝巻きもパジャマタイプではなくて、浴衣タイプばかりです。下着も着せていません。しかも、胸がはだけていますね。おっぱいの小さな(今はもうない)さっちゃんですから、目のやり場には困りません。病室は冷房はあるのですが、それほど冷えてはいません。外気が30数度だとすると、室温は30度近いのかもしれません。僕の部屋も30度くらいです。クーラーの真下に温度計(時計に付いたやつですから正確かどうかは分かりません)があるのですが、その場所でも28~29度です。それくらいですけれど、部屋に入るとひんやり感じます。
▲16:47。さっちゃんはよく声を出してくれます。以前よりは小さな声ですけれど。声を出してくれていると、僕は嬉しいですね。
8月13日(火)
▲16:39。面会に訪れると、ちょうどリハビリが終わったところだったようです。PTさんでしょうね。拘縮している両腕と右足中心にそれ以上悪くならないようにしてくれているみたいです。
16:47
▲16:47。褥瘡予防のために体位を変える必要があるので、いくつかのクッションを背中付近や足のあたりに置くことはよくなりますが、腕との間にも置くのですね。
8月14日(水)
▲16:35。何日か前からそうだったと思いますが、点滴はセットされていません。栄養は勿論ですが、水分補給も胃瘻から十分に採れていると言うことでしょう。まだ痰の吸引はしているようです。面会中も少し痰が喉に絡んでいるような雰囲気の時もあったりします。胸に付着しているのは心電図を採っているのでしょうか? 太めの携帯ほどの機械に繋がっていて、その機械は心電図と呼吸とPsO₂を扱っているようです。
8月15日(木)
▲16:56。僕の面会中に看護師さんがひょっこり顔を覗かせました。そして、「ご家族にはこんなに声を出すのね」と言います。嬉しいですね。さっちゃんがどういう意識なのかは分かりませんが、僕と看護師さん達への対応に少しの違いがあると言うことは。どうしても、その違いを僕は好都合・好意的に解釈してしまいます。
この日は僕の誕生日です。
さっちゃんが元気な時は二人で山にいるのが通常でした。
ペルセウス座流星群を目にしたりしていました。
僕が男性陣と先行して、剱沢の天場にいたある年の夏、さっちゃん達女性3人は数日遅れで合流しました。
その時、誕生日祝いと言うことでウナギのかば焼きを持って来てくれました。
山での印象的な誕生日祝いと言えば、それくらいでしょうかね。
この日の看護師さんの言葉も嬉しい誕生日祝いになりました。
▲16:56。さっちゃんの両腕はいつも胸の前で組まれています。拘縮しているのです。青いコードはPsO₂のセンサーと繋がっています。他のコードは胸に貼られた心電図のですかね?