僕は初めてだけど、さっちゃんは２度目なんだそうです

今日は熊本県の天草にある山、次郎丸岳と太郎丸岳に登って来ました。
低い山なんですけど、岩山なので、なかなかスリリングで面白い山でした。

そんな山歩きをしながら、さっちゃんはこんなことを言います。
「私はここに来たことがあるんだよ」
僕はこんな風に言い返します。
「へぇ～、そうなんだ。でも、僕は初めてだよ」

さっちゃんは今度はこんな風に。
「昔はよく一人で山に来たよ」
「下山後のバスとかもよく調べとかないと、帰れなくなるからね」

さっちゃんの記憶の中では、いろんな山に一人で登ってるんです。
今日の山のように、僕が実家に帰るようになってから登った熊本の山へも、さっちゃんは一人で登りに来てるんです。
もっと困難な山にもさっちゃんは一人で登ってますし、
エベレストにだって「私は登ったよ」と言います。

さっちゃんと僕は谷川や滝谷や劔などの岩稜や岩壁を登攀したものです。
僕たちにとっては凄い冒険でした。
そんな記憶がさっちゃんの心の中で活き活きと蘇り、膨らんでるんでしょうね。
さっちゃんにとって楽しい思い出なのだと思います。
僕にとってもそうですから。

さっちゃんの心の中の思い出を大切にしてあげたいと思います。


▲次郎丸岳の手前の一枚岩はちょっと怖いですけど、楽しい場所です。登ると素晴らしい景色も広がります。