さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

枝垂桜で有名な梅岩寺から青梅丘陵へ登り、青梅の森を歩いて来ました

2020-11-30 23:55:24 | 山登り
本当は前の週に歩きたかったコースです。
1週間前なら黄葉、紅葉も綺麗だったかもしれません。
ただ、さっちゃんは便秘との戦いの真っ最中でしたから行けませんでした。
でも、今回は落葉が進んでいて、すでに初冬の雰囲気が漂っていましたね。

最近はいつもそうですが、さっちゃんに「今日は山を歩きに行くよ」と言っても、反応はありません。
デイサービスへ行く日の朝とほぼ同じように準備を進めて行きます。
とは言え、青梅駅までは電車の本数が多いので、急ぎもしませんし、焦りもしません。
準備が進むままに家を出て、いつもだいたい予定範囲内の電車に乗ることが出来ています。

ここのところ3回連続で森下町の霧久保橋から青梅丘陵に登っていました。
今回はその手前の梅岩寺からのハイキングコースを初体験するのも目的のひとつです。
さらに、「青梅の森」2度目ですから、少し違うコースも歩いてみようと考えています。
青梅市街地に隣接した丘陵地帯で、市民の憩いの場として整備されていますから、歩くコースも数多くあるんです。


▲10:13。青梅駅を出てすぐにあるベンチ。さっちゃんにここに座ってもらって、登山靴の紐をしっかりと締めました。さっちゃんは長く座っているとすぐにしびれを切らします。まだ紐を結んでいる最中なのに、「早く行こうよ」と立ち上がるんです。


▲10:24。梅岩寺には初めて訪れました。枝だけの枝垂桜がありましたが、この寺はこの枝垂桜で勇名なんだそうです。桜の花の時季にまたここへ来てみようと思います。


▲10:26。梅岩寺の境内を左に行くとハイキングコースの入り口がありました。写真右の広いスペースは駐車場、中央は鐘楼。すぐにそれと分かる山道が階段で山へ登っています。


▲10:30。最初はさっちゃんにとっては急な山道が所々出て来ます。そんな急な山道を写真に撮ろうと、さっちゃんに「そこで待っててね」と言って上から撮ろうとしたんですが、さっちゃんはひとりで登って来てしまいました。


▲10:36。山道は次第に緩やかな傾斜になって来ました。


▲10:41。小尾根に出ると、神社が建っていました。額には「秋葉山」とありましたから、秋葉神社なんでしょうか?


▲10:44。実に緩やかな小尾根を登って行きます。もうすぐ青梅丘陵の主稜線です。


▲10:48。主稜線のハイキングコースに出ました。正面の階段を登ると第2休憩所があります。梅岩寺から山道を22分間歩いて主稜線のハイキングコースに到着です。標高差は80mです。


▲10:51。ここが「青梅の森」へ入る分岐です。左の階段も第2休憩所への道。階段の向こう側に平らで広い道があるんです。青梅駅からここまで33分かかっています。霧久保橋経由だと43分でしたから、「青梅の森」へ行くには梅岩寺経由が近いんですね。


▲この日歩く予定のコースを矢印で示しました。前回は、最初の矢印が指しているマツボックリ山展望台から東へ東西幹線を歩きました。幹線と言うほどですからなだらかで広い山道でした。


▲10:52。葉は色づいていましたが、ほとんど落ちてしまっています。


▲10:59。東の方に黒い雲のようなものがあったので、よく見ると街から黒煙が立ち上っていました。おそらく火災なんでしょうね。


▲11:08。前回はここから右の東西幹線へ歩を進みました。正面の階段を登るとマツボックリ山展望台、僕とさっちゃんはその左の山道に入ります。


▲11:10。こんな広い山道でも、さっちゃんは僕の手を求めます。これくらい広いと僕も楽ではありますね。


▲11:28。「リスの展望広場」でこの日最初の休憩を取りました。温かいスティックコーヒーを作り、コロッケを食べようと思いました。さっちゃんは朝食をしっかりと食べて来ましたが、休憩のたびにちゃんと食べて飲んで欲しいと思っています。ところが、さっちゃんは食べることも飲むことも拒否。そればかりか、休憩の途中でザックも置いたままで、ひとり先に行ってしまいました。さっちゃんの背中が少し先に見えていますよね。残された僕は慌てて食べ物を片付けて、さっちゃんのザックも持ち、まだたっぷりと入っている温かなコーヒーのカップを右手に持って、さっちゃんを追いかけました。


▲11:38。これがおにぎり岩。このあたりの地質は大部分が砂岩で出来ているんだそうです。でも、このおにぎり岩は硬いチャートなので、これだけが風化せずに残ったんだそうです。この後、予定していた山道よりも少し北を東に向かっている山道に入りました。すぐに予定した山道に合流すると予想していたのですが、そうではなさそうでしたので、再びおにぎり岩に戻って来ました。10分ちょっとタイムロスしましたね。さっちゃんも不安感を抱いたせいなのか、何やら文句を言っている風でした。


▲11:56。正しい山道に出て来て、少しずつ下っていきます。


▲12:05。谷津(やつ)地形になり、湿地っぽい場所には木道が敷かれていました。尾瀬のような木道ならいいのでしょうが、この梯子を倒したような木道はさっちゃんは苦手のようでした。途中で下に落ちてしまって、そのまま泥の上を歩いていました。幸い、この季節は水気が少なくて硬い泥でしたから、靴も汚れずにすんだようですね。谷津とは谷戸(やと)、谷地(やち)、谷那(やな)とも呼ばれ丘陵地の谷に形成される地形です。水田になったり、湿地になったりすることが多いようです。


▲12:07。ここの谷津には耕作を放棄した水田の跡地があったそうですね。開放水面を保つためにヨシ刈りなど、人の手を加えているようです。


▲12:22。最近の山行では珍しくさっちゃんは笑顔を見せてくれました。他にも2回ほどあったと思いますが、カメラを向けるとすぐに消えてしまいます。この時は何度か笑顔を浮かべてくれました。このムササビ広場が2度目の休憩地です。ここでもさっちゃんはあまり食べたり飲んだりはしてくれませんでした。でも、少しは口に入れてくれましたね。


▲12:23。ここも昔は水田だったんですね。谷の最奥の田んぼだったんでしょう。


▲12:31。幾つもさっちゃんの嫌いなこのような木道が繰り返し出て来ました。僕はさっちゃんの両手を持ってあげて、一歩前を歩きました。


▲12:42。北谷津からこの東西幹線に合流しました。


▲12:51。こんな広い山道をただ進んで行けば前回同様四小口に出ると思ったんですが・・・・ 前回あったアカマツ広場や石灯籠が出て来ないので、不思議に思ってはいたんですが・・・・


▲12:56。前回には見たこともない里の風景が突然現われました。東西幹線よりも北を歩いていたようです。


▲12:59。里にはスムーズに下山できました。東に行けば大きな道路があるはずですから、適当に歩みを進めます。


▲13:09。大きな道路に出てから7分ほど南に進むと、前回渡った歩道橋がありました。

「青梅の森」を2回歩いて、分かってきたことがあります。
第2休憩所から北へ、マツボックリ山展望台、おにぎり岩へ続く山道、
そして、マツボックリ山展望台から東へ四小口まで続く東西幹線、
このT字を左に倒したような山道がこの「青梅の森」の骨組みの道なんですね。
その他の山道もたくさんありますが、普通の山道です。

さっちゃんは相変わらず淡々と歩いています。
ただひとつ、僕が閉口していることがあります。
それはさっちゃんがせっかちなのか、僕が写真を撮ろうとして立ち止まったりすると、僕の手を掴んで引っ張ろうとするんです。
それじゃあカメラが揺れて余計に時間がかかっちゃいますよね。
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