さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんがせがむのでお昼過ぎに散歩に出かけることに。ちょっと長い距離を歩きました

2020-12-30 23:50:32 | 散歩
今朝もさっちゃんは起き出して来て、僕はトイレへ連れて行きました。
そして、おしっこをしました。
8時40分のことです。
さっちゃんは再び布団の中に戻り、僕は自分の朝食を作って食べました。

何時ころだったでしょうか?
さっちゃんは再び目を覚まして、起き出して来ました。
10時半くらいだったと思います。
その後、経腸栄養剤+甘酒+牛乳のいつものさっちゃん用飲料を飲んでもらいます。
冬はレンジで少し温めて出すことが多いですね。
そして、オートミールとヨーグルトを食べました。


12時くらいになると、さっちゃんはいきなり僕に要求し始めるんです。
「行こうよ。行こうよ」と僕にせがむんです。
僕の腕を掴んで連れて行こうとします。
最初は「後でね」と言ってかわしていたんですが、さっちゃんはしつこく要求し続けます。
「まだやることもあるから、今すぐは無理だよ」と言っても、さっちゃんには通じません。
そのうち、「1時間後ね」と僕は言ってみたんですが、それで納得するようなさっちゃんではありません。
さっちゃんにとっては、後でとか、1時間後にとかの選択肢はないんです。
今行くか行かないか? の二者択一しかありません。

結局、僕はさっちゃんの圧力に負けて、散歩に出かけることにしました。
さっちゃんを着替えさせ、僕も着替えます。
諸々の準備もして、家を出たのは12時45分ころ。
じゃあ、どのコースを散歩しようかと、考えました。
いつもは多摩川土手に出ると、下流に向かうのですが、今日は上流に向かってみましょう。
確か、ずうっと行った先にワークマンがあったように思うんです。
そこで僕用のジャンパーを探して、いいのがあれば買おうと決めました。

途中の河川敷の公園には家族連れがたくさんいました。
芝生にタープを張って食事していたり、子供たちがカイトを飛ばしていたり、犬と一緒に遊んでいたり。
そんな光景を見ながら、さっちゃんと僕は歩き続けます。
鉄道の鉄橋の下を潜り、多摩川に架かる橋まで来ました。
僕は今日の散歩は遠くてもここまでと内心で決めていましたから、引き返すことにします。
多摩川と並行して通っているこの辺りの道路沿いにワークマンがあったはずなので、その道路へ行くことにしました。
大きな道路沿いに1kmほど戻りながら歩きましたが、ワークマンはありませんでした。
もっと先だったのかもしれません。

この道路を歩くようになってから、さっちゃんは腰が痛くなって来たようです。
「痛い」とは言いませんでしたが、腰が曲がって来て、僕に半分もたれ掛かるように歩くようになったからです。
再び多摩川土手に戻って、土手へ上る階段の段差で座って休んでもらうことにしました。
歩き始めてからすでに4.5kmほどは歩いたと思います。
そこで家から持って来ていた無印良品のマドレーヌを二人で分けて食べました。
何か飲み物も持って来てたら良かったのですが、そこまでは気が回らなかったですね。

多摩川土手を歩き、河川敷の公園を歩いて、2度目の休憩を取りました。
往きは雲が多かったのですが、帰りは青空が広がっていて、さらに暖かく感じられました。
さっちゃんと手を繋いで歩く、という感じではなく、さっちゃんの腕を取って支えてあげながら歩く、そんな感じでした。
それでも楽しそうにさっちゃんは歩きます。
団地に到着し、階段を上る時、さっちゃんは益々前傾して、手が階段に付きそうなほど前傾して上って行きました。

14時45分、家に着くと室内着に着替えてもらってから、いつもの飲み物を飲んでもらい、ドーナッツを1個ずつ食べました。
そして、さっちゃんには布団で休んでもらいました。
ちょうど2時間の散歩だったんですね。
地図を見てチェックすると、歩いた距離はおよそ7kmほどのようです。

その後、僕もちょっとうつらうつらしてしまいましたから、夕食が遅くなりました。
寝ているさっちゃんに声をかけると、容易に起きてくれました。
8時前にさっちゃんの夕食スタート。
お味噌汁と玉子サイズの小さなコロッケ2個はさっちゃんが自分で箸を使って食べました。
玉子かけご飯はスプーンで掬って僕が食べさせてあげます。
も混ぜながら飲んでもらいます。

もう一品は昨日作ったおかずです。
さっちゃんは昨日の夕食時には起きてくれませんでした。
一昨日まで4日間おでんを食べていたんですが、そのおでんの汁に日本酒、味醂、砂糖、醤油を足しました。
その汁で椎茸と里芋と牛バラ肉をことことと長く煮ました。
昨日のお昼から煮ていたんです。
タマネギも1個入れたんですが、融けてしまったようで欠片すら見えません。
牛肉を普通にステーキとして食べたり、炒めたりしたくらいでは、さっちゃんには硬すぎて食べてくれません。
それで、長時間煮ることにしたのですが、それでも少しは口からプイッと吐き出していましたね。
同じくらい煮ても、牛すじ肉の方が軟らかくなるんですね。
おでんに入れた牛すじ肉もさっちゃんは食べてくれていました。

夕食後は布団に戻ったさっちゃんでしたが、僕の夕食中に起き出して来て、しばらく僕の邪魔をしていました。
僕は夕食も終わり、さっちゃんの対応をするのが疲れるので、先に僕ひとりで布団で横になっていました。
そうすると、さっちゃんも布団に来ると思うからです。
実際にその通りにはなりましたが、さっちゃんが布団に来る前に、僕自身が眠りに落ちてしまいました。
かなりの時間が経過したように感じながら目覚めると、さっちゃんが横で寝ていました。
ずいぶん長く寝ていた気がしたんですが、まだ(?)11時半でした。
それで、あとひと仕事、このブログを書いています。

今日のさっちゃんの睡眠時間は10数時間でした。
何も予定がない日としては普通の睡眠時間だったと思います。
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2 コメント

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Unknown (みやび)
2020-12-31 08:45:56
メロンさん、おはようございます。どんな今朝をお過ごしでしょうか。
することがたくさんあり、ブログ更新できずにいるのですが、メロンさんにはコメントしたいと思いました。

母の認知症が日々進行する中、こちらのブログには、いつもたくさん感銘や感動や切なさや勇気や、そしてあたたかさをいただいています。ほんとうに感謝しています。大変な日々の中、ブログを更新してくださって、ありがとうございました!!これからも、一番心を寄せさせていただき、読ませていただきたいです。
どうかお体大切になさってくださいね。お近くならお節をお届けしたいくらい、感謝しています。。
返信する
有難うございます (メロン)
2020-12-31 17:03:52
ブログも書き始めたころは備忘録のような感覚で兎に角さっちゃんの様子を書き留めておこうと始めました。
でも、書くことで反省したり今後の対策を考えたりする利点があることに気付き、さっちゃんの言動を通して自分自身を表わすような感じに変わって来たと思います。
すると、ナルシストの僕ですから、そこには自己を美化したり、愚かさや粗野な部分を隠したりする感情がどうしても加わってしまいます。
読まれていることを意識しすぎてしまいます。

でも、可能な限り淡々とした記述にしたいと思っているのです。
自分の価値観や美意識を入れずにまずは記録しておく。
それが大切だと感じるようになりました。
どうせ自分の価値観や美意識からは逃れられないのですから。
自分の考え方や感じ方や知識が変わっていく経過も分かるように書き残せればいいなと、思います。
それはなかなか難しいですけれど。

みやびさんのような方がひとり居てくださるだけで、心の中から力が湧いてくる気がします。
僕にとっては過ぎた高評価だと思いますが、感謝して受けさせていただきます。
生活の中では心折れそうな事柄がたくさんあります。
みやびさんの有難いお心にもすがらせていただこうと思います。
そんなお気持ちで呼んでくださっている方がひとりでもおられることが、僕の心をどれだけ強くしてくれることか!
涙が出そうです。
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