新・さひょ君のらくがき帳

僕と妻と娘、3人の日常と僕の趣味を書いたブログです。

北斗と南の物語

2015-06-17 00:37:05 | 特撮


「ウルトラマンA」
脚本 市川森一ほか
主演 高峰圭二、星光子

男女合体変身で有名な、ウルトラシリーズ第5作。地球の生物に宇宙生物を混ぜ合わせて作られた、怪獣よりも強い超獣を使って地球侵略を狙うヤプールと戦う、TACとウルトラマンAの活躍を描きます。

   

リアルタイムで見た記憶があるのは、この作品の一つ前、「帰ってきたウルトラマン」あたりからになりますが、概してこの年代の特撮は、評価が低い。

でも、僕という人間の核を形作っているのは、正にこの年代の特撮やアニメや映画な訳で、無性にこの頃の作品を見直してみたい気分に駆られています。

で、見ました。全部。3ヶ月くらいかけて。

大変面白かったです。

改めて見た「A」の物語。それは、絶望の果ての、希望の再生の物語でした。

理不尽で残酷な現実。突如降って沸く不幸と災厄。でも、人間は、それを乗り越えて生きねばならない。

北斗と南自身もそうですが、この物語の登場人物は、多数が天涯孤独。ゲストキャラの設定は、親が亡くなって姉弟二人きりというのが定型的なパターンです。

でも、それを乗り越えて生きていく姿を、この物語は飽くことなく繰返し描いていきます。

ウルトラ兄弟の設定の導入や、「脱出」の台詞と共に戦闘機を街中に乗り捨てるTAC、男女合体変身、しかも放送途中の路線変更と、マイナスイメージで語られることの多い気がする今作ですが、もうすぐ50近い歳になって見直した目に写ったのは、意外なほど大人の視点に貫かれた、シビアな現状認識のドラマでした。

正直言います。メトロン星人Jr.とムルチの出てくる話(前後編)と、夕子が月に帰る話では、泣きました(;_;)。他にもちらほらと。

年取って涙もろくなったのかなあ。



川北監督

2014-12-13 08:26:47 | 特撮
昨日のこと。

新聞を開き、何気なく訃報欄に目が行ってビックリ。

川北紘一さんが亡くなりました。肝不全。72歳とのこと。

と言っても、ご存じではない方が多いでしょうね。

「ゴジラVSビオランテ」から「ゴジラVSデストロイア」までの平成ゴジラ映画(VSシリーズ)や「さよならジュピター」「ガンヘッド」など、80年代から90年代にかけての東宝特撮映画の特技監督をされた、日本の特撮の第一人者です。

日本の特撮では珍しくメカニックの描写に強い方で、例えば「ゴジラVSビオランテ」でのスーパーX2とゴジラの海上戦闘シーンは、そこだけ何度も繰り返して見たくなるほどの名シーン。サンダーバード2号から羽根を取り除いたような、本当にシンプル極まりないデザインのスーパーX2を、実に魅力的に見せてくださいました。

昭和37年に東宝入社。「モスラ対ゴジラ」から円谷英二さんの下で一スタッフとして働き、「ウルトラマンA」で特技監督デビューされた方ですから、僕の大好きな特撮作品のかなり多くには、この方が関わっています。

たくさんの感動をありがとうございました。

つつしんで、ご冥福をお祈りします。




大映特撮映画DVDコレクション

2014-10-07 21:07:49 | 特撮
かなり前に戦争映画DVDコレクションの記事を書きましたが、あれは欲しい作品はあらかた出たので最近は買っていません。後は「独立愚連隊西へ」くらい。
ジャッキー・チェンDVDコレクションは時々買ってて、まだ欲しいのがいくつかあります。毎号毎号、迷ってます。

そんなところに創刊された、大映特撮映画DVDコレクション。

テレビCMを見てから、どうしようかとずっと悩んでいたんですよね。買い始めると、キリがないかなあって。お金の問題もあるし。

でも、とうとう我慢しきれずに買ってしまいました。





第2号「大魔神」と
第3号「ガメラ 大怪獣空中決戦」

昭和の特撮映画を語るには欠かせない名作と、平成に入ってからリメイクされた、俗にいう平成ガメラ三部作の第一作です。

大映特撮は、やっぱり大魔神三部作と、平成ガメラ三部作は外せない。どうしても、これだけは揃えたい。後は諦めてもいい!

…問題は、昭和のガメラシリーズですよね…どうしようかな…。

( ̄~ ̄;)

デアゴスティーニめ、いつもいつも僕の心を惑わせてくれます。




戦争映画DVDコレクション

2014-02-04 05:40:38 | 特撮


マニアックな雑誌を次々と世に送り出すデアゴスティーニが、新たに始めたDVDマガジン。「東宝・新東宝戦争映画DVDコレクション」。

以前、「東宝特撮映画DVDコレクション」が出されていた時、ラインナップに怪獣映画だけでなくホラーまで入っているのに、戦争映画が全く入っていなかったから、何故だろうとは思っていたんですよね。こんな形でまとめてくるとは思いませんでした。映画「永遠の0」の興行的成功とか、このところの世の中の流れに呼応しているのでしょうね。

買おうかどうしようかと迷っていたのですが、第一号が「連合艦隊」だというから、つい買ってしまいました。劇場公開時、中学生でしたが、今でも鮮烈な印象のある作品です(作品自体については、DVDを見てから改めて)。

巻末に掲げられたラインナップを見ると、「独立愚連隊」シリーズや「日本のいちばん長い日」「激動の昭和史 沖縄決戦」といった、岡本喜八監督の一連の反戦映画が入っているのが嬉しいですね。あ、でも「血と砂」や「どぶ鼠作戦」がない。「以下続刊」とあるから、追加で入ってほしいです。是非。

ラインナップに挙げられた作品で、知ってる範囲では、正直、中途半端な作品も多いので、懐具合も考えると、どうしても気に入ってる作品だけを買うことになりそうです。となると、喜八作品以外は、二つ、三つくらいかな。

無駄遣い厳禁。お小遣いは大切に。

ところで、こんなお題なので念のために書いておきますが、僕は憲法9条は変えるべきではないと考えています。普段の選挙でも、いわゆる「護憲派」に投票しています。




趣味の世界

2014-01-13 23:37:26 | 特撮
夕方、買い物に出た時、娘がしきりに「お父さん、これやってみたら?」とせがむので、仕方なく(←嘘つけ)やったガチャガチャでゲットした、ウルトラマンゼロ。



つい数日前にDVDで見たばかりの娘は大喜び。

「お父さん、良かったね」

「お父さんは怪獣の方が良かった」

「なんで?ウルトラマンの方が良いんじゃないの?」

「こういうのは、怪獣目当てにするもんだよ」

「そういえば、家にある玩具も、怪獣ばかりでウルトラマンがいないね」

でも、最近のこの手の玩具のクオリティには舌を巻きます。全長たった数㎝の人形なのに、この精密さ。



手先の器用な日本人は、いまだ健在のようです。