新・さひょ君のらくがき帳

僕と妻と娘、3人の日常と僕の趣味を書いたブログです。

2021年の読書を振り返る

2022-01-11 22:47:45 | 読書
 ご無沙汰してます。
 相変わらず、コロナ禍で右往左往しております。

 さて、年も明けましたので、昨年の振り返りでもしてみようかと思い立ち、とりあえず、読んだ本を数え上げてみようかな、と思います。

 まあ、全然大した量は読んでないんですけど(^^;)。

R3.1.12 「その男、佐藤允」佐藤闘介 著
R3.1.17 「ゾルゲ事件 尾崎秀実の理想と挫折」尾崎秀樹 著
R3.2.6 「教場」長岡弘樹 著
R3.2.21 「地方税改革の経済学」佐藤主光 著
R3.3.6 「教場2」長岡弘樹 著
R3.3.21 「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった一年間のこと」花田奈々子 著
R3.3.28 「教場0 刑事指導官風間公親」長岡弘樹 著
R3.4.16 「風間教場」長岡弘樹 著
R3.4.19 「鰐 ドストエフスキーユーモア小説集」ドストエフスキー 著
R3.6.13 「絶望の国の幸福な若者たち」古市憲寿 著
R3.6.17 「後藤田正晴と矢口洪一の統率力」御厨貴 著
R3.6.28 「武器よさらば」ヘミングウェイ 著
R3.7.4 「小林秀雄 江藤淳 全対話」小林秀雄・江藤淳 著
R3.8.9 「考えるマナー」中央公論新社編
R3.8.20 「日本遺産に消えた女」西村京太郎 著
R3.9.10 「楽しむマナー」中央公論新社編
R3.9.19 「鍵のかかる部屋」三島由紀夫 著
R3.10.24 「虐げられた人びと」ドストエフスキー 著
R3.11.6 「白夜/おかしな人間の夢」ドストエフスキー 著

 …以上19冊。

 こうしてみると、ン十年ぶりに手を出したドストエフスキーとか、ヘミングウェイとか三島とか、純文学への回帰が見られますね。←何を他人事みたいに。
 実はドストエフスキーは、あと5冊読んでしまいたいんですが、現在「悪霊」の上巻途中で、なかなか進めなくなってる状況。気力が不足してるんですよね…。
 横溝正史や小松左京、山田風太郎など、昭和の大衆作家に最近は復刊の動きがあって、読みたい本は増える一方なんですけどね…。
 
 せめて、コロナがなけりゃ…。


2020年の読書を振り返る

2021-01-02 23:56:29 | 読書
 あけましておめでとうございます。11~12月にかけて、至極多忙を極めたものですから、すっかり更新が滞ってしまいました。コロナの一日も早い収束を心から祈る次第でございます。

 さて、年も明けたことですし、まずは、昨年を振り返ってみようかと思います(おいおい)。

 昨年1年間に読んだ本は、以下の通りです。このブログで取り上げたものも、そうでないものもあります。また、面白かったもの、役に立ったもの、まあまあだったもの、色々です。

「映画の美学」アンリ・アジェル
「逃避めし」吉田戦車
「日本会議の研究」菅野完
「熊野古道殺人事件」内田康夫
「妻のトリセツ」黒川伊保子
「安倍三代」青木理
「行動経済学」依田高典
「街場のメディア論」内田樹
「発達障害グレーゾーン」姫野桂
「アスペルガー症候群」岡田尊司
「アフガニスタンの診療所から」中村哲
「県庁おもてなし課」有川浩
「世界を無視しない大人になるために」原貫太
「不肖・宮嶋青春記」宮嶋茂樹
「過労自殺 第二版」川人博
「あやうく一生懸命生きるところだった」ハ・ワン
「したたか 総理大臣菅義偉の野望と人生」松田賢弥
「産業医が見る過労自殺企業の内側」大室正志

 計 18冊。

 忙しいと、やっぱり読むスピードが落ちます。本の内容にもよりますが。

 今年は少し、自分の楽しみのための読書にシフトしようかしらねえ…。

 お正月なので、明るい曲で。

サンバ・テンペラード ルパン三世 カリオストロの城より

高知県庁に実在する課だそうですね

2020-09-02 23:25:33 | 読書

「県庁おもてなし課」 有川 浩 著

 7月の終わりに読み終えた本なんですけど、気が向いたので(笑)紹介します。

 5年くらい前、当時書店で働いていた同級生から、「公務員のさひょちゃんに是非おススメ」と押し付けられた本。まあ、ありがたく購入したけど、その後何年も放置してました。

 で、今回、何となく読んでみたら、読みやすく、思ったよりも面白い。地域振興とか観光振興といった、本書のテーマとなる役所の仕事についても、きちんと調べてわかった上で、書かれています。有川浩さんの本は初めて読みましたが、これなら、友人が薦めて来るのも分かります。

 ただ、気に入らない点が一つ。帯は映画化の広告ですが、残念ながらキャストが僕のイメージとは全く違うんです。錦戸くんはまだいいんですが、他の皆さんがもう、全然違う…。巧い俳優さんばかりだから、それなりの出来にはされてるんでしょうけど、僕にとっては、これで映画のDVDを探して見ようという気には、ならないですね(ごめんなさい)。


とても真似できないなあ…

2020-08-23 22:47:50 | 読書

「アフガニスタンの診療所から」 中村哲 著

 しばらく前に読み終えた本。昨年12月、テロにより落命した中村哲さんの、1992年までの約10年間の活動記録です。
 中村さんの本はもう一冊買っているので、本当はそれも合わせてご紹介するつもりでしたが、なかなか遅々として読み進められないものですから、まずこちらを先に取り上げることとしました。

 先ほど申し上げたように、これは92年までの記録です。丁度、ソ連侵攻後の一時的な復興の時期にあたります。といっても、難民が続出し、ほぼ戦争状態継続中のような現地で、診療所を開き、医療活動に携わる中村さんたちの労苦は大変なものだった様子。そんな中、初志貫徹とばかりに突き進む中村さんの姿は、活字を通してでも、まさに聖人のように光り輝いて見えます。

 そんな聖人が、一番忌み嫌っていた銃器による暴力で、命を落としました。改めて、平和の尊さを思い、戦争に対する怒りを覚えます。

 この本の終わり近く、欧米諸国や日本の文明の在り方を批判した後で、中村さんはこう続けています。

「過去10年にわたって我われの眼前でくりひろげられた出来事からいえることは、中世はおろか、古代から人間の精神構造は、複雑になっただけでそれほど進歩はしておらず、技術の水準だけ野蛮でありつづけたということである。私はアジア的な封建性や野蛮を決して肯定しているのではない。たとえ文明の殻をかぶっていても、人類が有志以来保持してきた野蛮さそのもの、戦争そのものが断罪されねばならないと思うのである。」(p205)

 アフガニスタンの歴史は、周辺や先進諸国の都合に翻弄され続けた歴史でもあります。そこで亡くなるまで40年近くもの間、人々のために尽くし続けた中村さんの言葉は重い。

 読んでいて、背筋のしゃんと伸びる本でした。あらためて、中村さんのご冥福をお祈りします。


我がことに思えました

2020-06-27 13:37:40 | 読書
「アスペルガー症候群」 岡田尊司 著

 以前から書いているように、妻がアスペルガー症候群です。それで、時々勉強のためにこの手の本を読むんですけど、どうも、毎回、自分も当てはまるような気がしてならない。今回も、やっぱり同様の感想を持ちました。

 この本、前半はアスペルガー症候群の歴史と医学的な解説なんですが、その辺は結構僕には難しかったです。後半になると、具体的なタイプ分けとか接し方とかになるので、割と楽になる代わりに、自分に引き比べてしまうところもありました。

 もろに「僕だ」と思ったのが、第六章に示された7つのタイプのうち2番目、「傷つくことを恐れる回避性タイプ」。
「失敗し傷つくことに過敏なため、親密な対人関係やチャレンジ、決断を避けようとする」「社会的対応は比較的よく(中略)世捨て人的雰囲気はない。しかし、自分から積極的に関わることはせず、自分の感情や意思をあまり見せない。受動的な人生を目立たずに送ろうとする。」(p134)

 あっちゃーっ、僕そのものだよ…。以前、回避性障害の本を読んだ時も、自分にすごく当てはまると思ったんだよな…。やっぱ、僕も発達障害があるのかもしれない。まあ、程度の問題なのかもしれませんけど。

 ちなみに、妻は5番目の「自分が大好きな自己愛タイプ」と7番目の「思い込みに囚われる妄想性タイプ」の二つの複合型だと思いました。うーん…今更ながらだけど、本人にとっても大変そうなタイプ…(^^;)。

 接し方などいろいろ書いてもあるので、この本、手元に置いて、困ったときには読み返すことにしようと思います。とりあえず、退院後は、体調が安定しないからと言って家に閉じこもる生活を送るのは、妻にとってよくなさそうです。どこか通所とかできるところを探そうかな…。