週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
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『平清盛』

2012-01-09 04:02:59 | ひとりごと

                          

大河ドラマ『平清盛』がスタートしました。

今回の大河は小説などの原作をもたず、脚本家の藤本有紀さんのオリジナル作品とのこと。
藤本さんと言えば、朝のテレビドラマ小説『ちりとてちん』の脚本をされていた方なので、いろんな意味で期待ができそうです。

さてさて、平清盛は誰もが知っている歴史人です。

平安末期の武士が台頭してきた時代。
源氏と平家の源平合戦は、源頼朝や義経の目線で描かれた多くの作品によって、私たちの知るところとなりました。

その根底にあるのは「祇園精舎の鐘の声」で始まる『平家物語』。
そして、この物語の中で平清盛はアンチヒーローとして描かれています。

常に主役に敵対する存在であった平清盛。
しかし、彼を主役とすることで、私たちの歴史の目線はガラリと変化することでしょう。


この時代なくして日本に浄土教・浄土真宗は花開くことはありませんでした。

ポスターにあるキャッチコピー「平成は、平安を見よ」というように、親鸞聖人750回大遠忌のご正当が始まるこの時に、改めて親鸞聖人がお生まれになられた時代と、そこにいたる背景を知るご縁をいただいたような気がします。

そして、その時代背景を知る目線が、時代に踏みつけられた青年期を過ごした後に、時代を掌中に治めた平清盛であるということに意味があると、第一話を見て思いました。