「幸福って、何も感じないことなのよ」 三島由紀夫『夜の向日葵』より
天気が良かったので、龍くんと駐車場でサッカーをして遊びました。
サッカーと言っても、ジダンの神の手(ハンド・反則)が何度も何度も出ていましたけどね(笑)
こんな温かくのんびりとした時間を過ごしているとき、冒頭にある三島由紀夫の言葉を思い出します。
当たり前すぎて、「幸せだな」って改めて思わない時間が、本当の「幸せ」なんだなと思います。
なーんにも感じないくらい平凡な日常が、この上もない幸福であるということに気づかされるときは、だいたい自分が不幸せに感じていたり、誰かが絶望に暮れていたり・・・。
悲しいことですが、そういう比較の上にしか、平凡な日常に対しては幸福を感じられないような気がします。
でもときどき、ふと幸せに思える瞬間に出遇える。
ちょうどこの写真を撮った瞬間とか。
そう思うと、いつもいつも本当に有り難いご縁をいただいているんだなと、改めて感謝の念が溢れてきました。
しかし、冒頭の三島由紀夫の言葉の本意は、こういうことじゃありません。
幸福って、何も感じないことなのよ。
幸福って、もっと鈍感なものなのよ。
・・・幸福な人は、自分以外のことなんか夢にも考へないで、生きてゆくんですよ。
「そんなことないよ」と思いつつ、もしかしたら私は自分以外のことに心を傾けているフリをしている「幸福な人」なんじゃないかなと自省します・・・。
たぶん、自分のことには敏感で、他人のことには鈍感にできているんでしょうね。(ため息)