みやこ海風だより

市議会報告からNPO活動、海を活用したまちづくり、文化創出のまちづくりをベースにしたつぶやきです。

観光産業と地域振興

2013-01-28 16:43:53 | 研修など



本日、宮古市産業復興フォーラムが開かれた。

総合産業としての観光を振興の切り口にした、今後のあり方についてのフォーラムだった。

講師は松蔭大学観光文化部の古賀学教授。

テーマは「宮古を元気にする総合産業としての観光振興」

ー観光の原点回帰と観光施設の複合化ーだった。

その講演を要約してみる。

観光産業の裾野は幅広い。しかし、観光産業という視点はあまり意識されてこなかった。

その理由の一つとして観光は観光関連産業で成り立っているという視点がある。

多くの観光関連産業はあるが、観光産業という1つの産業はないという考え方である。

ビジネスという観点からは当たり前のことであるが、地域産業としての観光産業という視点から、

今一度明確な位置づけを考えていく必要がある。

観光地と観光地域づくりとは何かー。

人々の満足度が高い所を観光地と呼んだだけ。人が評価してくれた呼称が観光地であり、

いい目的を達成させる、満足を与えてくれる所が観光地だった。

すなわち今までは、国立公園だとか世界遺産、国宝だとか他から価値を認められたことで

観光をやってきた。

しかし、これからはどこにでもある地域資源を生かし(見つけ)、育て、売り出していくことだ。

地域資源を観光資源に、そして観光商品にしていく上で、それが観光地域づくりとなる。

地域資源という事実に、知識や知恵を加えることによって、いろんな形につなげることが出来る。

それは料理、歴史、体験活動、美容健康、神事的なモノだったりと。

そこに会話のある観光が生まれ、地域住民が主役の観光となる。

観光施設のこれからの活用方法は、多目的活用をしていくこと。

非常時にもこれら観光施設を活用できるものにする。

加えて利用されない日が多い施設は、住民の活動を支える施設としての位置づけを持たせること。

それが地域の人に愛され、地域の人が大切にしていく施設として活用されることが大事である。

元気な観光地は地域が動いてる。住民が動いている。目的をもって動かしている。

多くの産業に役立っている。来訪者の満足度が高い。

地域の生活をリアルに感じることこそ、観光に求められている変化であり、体験であるといえよう。

そのために我々は何をすべきかー。と考えたとき、

地域資源に新たな価値を見いだす創造力、商品化を図るための企画力、

人や組織を引っ張り突き進む牽引力 、常に良き商品であることを管理し続ける持続力

といった能力が必要である。

それに加えて地域資源を大切にし誇りに思う郷土を愛する心 、

人々とのコミュニケーションを大切にするホスピタリティあふれる心、

お客の満足を自分のものとできる共に喜ぶ心。

これらを有し、観光産業や地域産業という視点から総合的に観光振興をプロデュースできる人材の

育成が望まれる。


8月28日(火)のつぶやき

2012-08-29 01:06:07 | 研修など
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Tohoku Youth Sailors Expedition in SF part 1 of 2 movie .wmv fb.me/1yIyrp8MR

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昨夜はお盆をずらして帰省した同級生と、地元の仲間数名との宴会。話題は何と言っても病気自慢!おらぁ~あつこつがいで~がや~~~。

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8月27日(月)のつぶやき

2012-08-28 01:06:04 | 研修など
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土曜日に帰国報告会をしました。とても楽しかったと笑顔で多くの思い出を語ってくれました。現地の皆さんありがとうございました。 fb.me/1dn2esUqn

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九州研修を終えて

2012-08-25 09:39:19 | 研修など
自主研修で九州は福岡、佐賀へ3泊4日で行って来た。

当然の事ながら向こうは暑かったが、その間、それ以上に宮古が暑いことにも驚いた。

福岡市、唐津市、伊万里市、武雄市を回ってきたが、移動はレンタカー。

西九州自動車道が整備されいるため時間距離も短く快適に移動できた。

時間の合間を見て、佐世保にも足をのばす事もできたのは自動車道のお陰か。

自動車道一円の経済圏がコンパクトにまとまっている。

広大な面積をもつ岩手、宮古にとってはうらやましい状況で、

せめても沿岸道や内陸との復興道路の早期完成を願うばかりである。

以下、訪問先の概要をー。

福岡では、県が運営する公設の物販サイト「よかもん市場」の概要を研修。

サイトの公設民営方式という珍しい仕組みである。

企画やマーケティング、システム開発・保守は民間が運営している。

東北版も開設しており、支援という形での無料で宮古市の4業者も登録されていた。

K商店の「焼まつも」もあった。私は宮古地方の高級海草とPRしたが、

九州地区での反応はどうだろうか?注目したい。

唐津市では河畔病院を訪問。ホスピス・緩和ケアプログラムの病棟を持っているところだ。

ガンの末期患者に、いかに良い時間を過ごしてもらうか、家族と時間を共有しながら人生を

振り返ったりしている心安らかな施設である。

医師は沖縄出身で、目指した外科医を遠回りしてでもとこの緩和ケアの道に進んだ。

この先生と話しているだけでも自分も心穏やかになれたのは何故だろうか。

伊万里市へ移動する前に、ヨットハーバーを訪問した。来年のインターハイ会場である。

佐賀はヨットのオリンピック選手を輩出している日本でも有数のヨット王国である。

事務所に顔を出したらアトランタオリンピックで日本ヨット界初の銀メダリストとなった

S選手がいた。数年前に研修で一緒になったことがあったが、向こうも覚えていてくれた。

ちょうど市の小学生ヨット教室の閉校式が行われていて、忙しくしていたのであいさつも

そこそこに施設を見学して伊万里に向かった。

伊万里市では「認知症予防事業について」の研修を受けた。

「たっしゃか体操」というオリジナル体操を考案し、各地で教室を開いている。

健康づくりは誰もの願い。ここでは認知症とその家族の会によって安心して暮らせる

まりづくりを目指して多彩な活動をしているのが印象的だった。

伊万里は、あの有名な伊万里焼の里である。ホテルに入る前に、秘窯の里大川内山を訪ねた。

鍋島藩窯跡として国の史跡に指定されている。

陶芸には詳しくはないが鍋島藩窯として栄え、

300年有余の歴史のすべてがこの里に凝縮されていた。

武雄市では「フェイスブックを活用した取り組み」と「有害駆除対策について」を研修。

武雄市は日本で最初に自治体HPをフェイスブックに切り替えた市としても有名で、情報化戦略の

先進地である。

「変化はいつも辺境から」。こうした取り組みが人口約5万の地方自治体を全国有数の情報発信

都市に変貌させた。この戦略で交流人口もネットのアクセスも増え続けている。

ネット社会といえども本物にはやはり人が動くのである。

宮古市でもこの取り組みが必要との声が多くある。そのめたにも現場の生の声を聞きながら、

メリット、デメリットも含め担当者のその覚悟のほどを知る事ができた。

SNSのキーワードは「24 365」だ。24時間、365日、市民とつながっていなければならない。

いつどんなコメントがあり、そしてすぐに対応できるかである。

今この風が吹いている中、やるかやらないか、あとはリーダー次第だ。

ここの市ではとにかく分かりやすい行政機構となっている。

「つながる部」の中にあるこの「フェイスブックシティ課」にはじまり「お結び課」

「わたしたちの新幹線課」「がん検診率向上課」「子ども部」の「未来課」というのがある。

何をやるかは一目瞭然。お結び課も分かりますよね。

そして有害駆除対策で説明を受けたのが「イノシシ課」である。

3万頭?いると言われるイノシシの被害対策をどうするかで誕生した課で、

駆除をしながらその肉を特産品にしてしまおうと取り組んでるところだ。

食肉加工施設を設置し、捕獲したイノシシの肉を買い上げるので、猟友会等のビジネスチャンス

にもつながっている。

私たちの地域は熊とカモシカ、ここではイノシシによる農作物への被害拡大が悩み。

武雄市ではこの厄介ものを、マイナスからプラスに変える発想で、イノシシの肉の

特産品化に取り組んでいるのである。

そこで早速、イノシシ肉のカレーをお土産に買って来た。

今宵は、皆でこのイノシシカレーを味わってみたい。