みやこ海風だより

市議会報告からNPO活動、海を活用したまちづくり、文化創出のまちづくりをベースにしたつぶやきです。

海図第一号

2010-08-28 08:35:33 | 海だより
日本人の手で最初に作られた海図は釜石港である。

その原版(銅製)と印刷された現物が、釜石で公開展示され、昨夜足を運んだ。

海図は明治4年に測量され、翌5年に日本初の海図第1号として刊行された。

昨夜は、それに関する講演会もあり、その歴史的背景など興味深く聞いた。

海図の原版の大きさは縦36センチ、横45センチ、36,453分の1の縮尺だ。

何故、釜石が第1号だったのかは、当時、釜石港は東京ー函館間の中間補給地点として

重要な港であったほか、洋式高炉による鉄の生産に成功し、官営製鉄所建設の動きがあった

ことから、海図第1号の対象港に選ばれたようだ。


明治4年といえば、日本初の洋式海戦が行われた宮古港海戦の2年後である。

興味深いのは、その測量船には「春日」という船が使われているが、

宮古港海戦の時は、新政府軍の軍艦として宮古港にも入港し旧幕府軍の船と戦った。

当時の「春日」には、後の日露戦争で連合艦隊司令長官となった東郷平八郎が、三等士官

として乗り組んでいた。左舷一番砲担当士官兼射士だった。

ちなみに幕府軍の「回天」には、土方歳三が乗っていた。

「回天」による「アポルタージュ」攻撃の宮古港海戦は後の箱館戦争の

明暗を分けたとも言われる海戦でもあった。


その測量船「春日」は、北海道を測量し、帰路に宮古、釜石、石巻、塩釜も測量している。

そこで気になるのは、わが宮古港の海図のことである。

第1号が釜石であるならば、他の測量した港の海図はどうだったのか。

宮古市にはそれら海図に関する資料はないが、海上保安庁の記録を調べてみると、

宮古港は北海道の野付湾についで第3号に作られている。

第3号だけにおそらく刊行された年も釜石のものと同年であると思う。

東京や函館よりも前に作られていて、第1、第3が岩手県であるというところにも興味を

惹かれる。

宮古港の第3号海図はもちろん残されていはいない。

が、釜石同様その歴史的背景を知りたいものだ。

ちなみに現在の海図番号は釜石がW1091、宮古がW1094となっている。



秋の味覚

2010-08-26 17:46:43 | 海だより
秋の味覚、サンマが本日、本州のトップを切って宮古港に水揚げされた。

今年は例年にない不漁の中での待望の水揚げに、市場は活気づいた。

初水揚げしたのは千葉県の大型サンマ漁船で、20トンを水揚げした。

初サンマは160グラム前後のもの。

市場ではキロ500円から360円で取引されていた。

サンマ漁はこれからが本番、9月には例年、三陸沖にも魚群が南下してくる。

秋風を感じながらのサンマバーベキュー。

これからが楽しみだ。





宮古湾横断遠泳大会

2010-08-21 08:52:59 | 海だより
宮古湾横断遠泳大会は明日、8月22日に開催されます。

今年は13歳から70歳までの男女50人が、重茂半島の白浜漁港からリアスハーバー宮古までの

1・3キロに挑みます。

岩手県内はもとより、東北、関東地方からの参加者もあります。

この大会もたった一人の挑戦から始まった最初の大会から数え、

今年で12回目となりました。

この間、多くの市民をはじめ、身体の不自由な方々の挑戦も数多くありました。

特に目や手足の不自由な方々はプールでの訓練を重ね、最後の集大成としてこの海原に挑

んでいます。

大会は多くの海の関係者で支えています。

NPOをはじめヨット協会、シーカヤック協会、トライアスロン協会、小型船安全協会などがサ

ポーターで関わっています。

宮古にとって遠泳とは未来永劫継続していくべき個性あふれる伝統文化です。

かつては水産高校、海員学校での伝統の風物行事でした。

今はなき、この古き行事を市民レベルで復活させた遠泳大会です。

参加者には海で泳ぐということに根差したこのすばらしい大会を通して、

宮古の美しい大自然にふれあいながら、最後の夏を楽しんでもらいたいと思います。




インターハイ 準V

2010-08-12 09:03:46 | セーリング
沖縄インターハイヨット競技で宮古高女子がソロで2位となった。

チーム2艇の得点で競うデュエットでも2位となり、ダブルでの準優勝を獲得。

おめでとう!

2位となったスキッパーM子と、もう一艇のスキッパーSはジュニア時代のメンバー。

共にOBとしての初入賞者だ。

ジュニアを創設して13年。ヨットと海が好きになることを目標に活動してきた。

高校でたくましく活躍するOBたちに負けぬよう、ジュニアチームも頑張っていきたい。




ひまわり

2010-08-11 16:31:52 | まちネタニュース
ヨットハーバーのロビーに小さなひまわりがある。

ツイッターでも紹介したが、

このひまわりは、一つの額に三つの花が咲いた珍しいもの。






それを聞きつけた地元テレビ局が取材していった。

しかし、なかなか放映されず時が経ってしまい、

現在はかなりしおれた状態になっている。

それが昨夜放映されたとのことで、本日テレビを見たという市民がハーバーに見学に来た。

でも花は一頃の輝きがなくなっていた。

せっかく来てくれたのに残念なことをした。

10日ほど前に撮影したものですがせめてこれで楽しんで下さい。






レースを終えて

2010-08-10 08:35:51 | セーリング
宮城県名取市で行われた東北ジュニアヨット大会も無事終了。

どこにいっても厳しい暑さだったが、子どもたちも元気でレースを終えた。

結果は、OP小学生でSが3位、Rが6位、Aが9位、OPツーマンでN&Uが2位、

シーホッパーSRのUは6位という成績で終わった。

Sは今年3連覇を狙ったが、結果届かなかった。残念。5~6月の練習不足が響いたかな?

健闘したのはR、まだ小2で昨年秋にヨットに乗ったばかりで、回数もまだ一桁。

1レースでも完走できたらいいと思っていたら、なんとDNFは1レースだけ。

初心者のAもN&Uも頑張った。シーホッパーのUは高校生相手に健闘。

それぞれが暑い夏のシーンに輝いていた。


輝くと言えば、沖縄インターハイで、ジュニアOGのM子が現在トップにいる。

台風などの影響でレースが中止になったりしているが、3レース終えて

1、2、5位でフィニッシュ。

本日、最終日で2レースが予定されている。

台風のその後の影響は、レースは出来るのか?

いずれにしても力の限り最後まで頑張って、素敵な輝きを見せてほしい!

研修にて

2010-08-05 10:34:49 | Weblog
7月下旬
山形県鶴岡市で研修。

日本の学校給食発祥の地。地産地消を推進する給食特区の藤島地区を訪ねた。

ここでは安全安心な有機農産物を食材とした給食を作っている。学校以外にも福祉施設、

私立幼稚園などにも供給している。米、野菜とも地場100%の食材に感心。

リサイクルシステムも素晴らしい。

揚げ物油はバイオ燃料にし、給食配食車の燃料に。

牛乳パックはノートやトイレットペーパーに。

残菜は、米ぬか、おから、もみがらを発酵させたものに混ぜてニワトリのエサに。

そのニワトリの卵が給食に。

果物の皮、種、肉や魚の骨は、培養土などと混ぜて堆肥にする。

その堆肥を使った畑から米や野菜が作られている。


宮古でも学校給食センターが本格的に稼働する。

安心安全な食材はもちろんのことだが、リサイクルまではまだシステムが出来上がって

いない。地産地消と合わせてリサイクルシステムは早く確立してほしいものだ。



時間の合間を見て藤沢周平記念館に足を運んだ。

会館3ヶ月あまりで入場者は4万人という。

歴史小説、伝記小説など幅広い作品は多くの人に今なお愛され続けている。

藤沢文学の多彩な魅了に触れながら、庄内の豊かな自然と文化を感じるとることが出来た。