地元では1週間のみの公開、しかも日によって上映時間が違う、
もしかしたら見られないかもしれないと心配していたのですが、
無理して夜8時以降の上演の時に無理して行ってきました。
キングズリーとチャールズのウォード兄弟がミュージシャンになりたくて
録音機持参でジョージ・マーティンに売り込みに行くもあえなく挫折。
ならばと両親から受け継いだ農場内にスタジオ設備を設置して
そして少しづつ設備を整えながら1965年に世界初の滞在設備付きの
音楽スタジオとなりました。
ウェールズという田舎にある農場にある音楽スタジオ、
スタジオと農場が同居して、しかも農場も一緒に経営している。
豊かな自然の中で泊まり込みでゆっくりと過ごし、そして独特な響きを持つ
スタジオで演奏される。日本ではこういうのはないですね。
まだ無名だったブラックサバスが「パラノイド」を録音し、
ホークウィンドがドラックをやりながらスぺイシーな演奏をし、
クィーンが「ボヘミアン・ラブソディ」をここで作り出しました。
(残念ながらクィーンの出演は無し。)
ウォード兄弟を中心に関係者の話が中心ですが、
オジー・オズボーンやロバート・プラント等のミュージシャンも
インタビューに応じてます。
ロバート・プラントも久々に顔を見ましたが、皺だらけになって
もうだいぶ年をとったんだなぁと少し悲しくも感じましたが。
80年代以降は、ドクターフィールグット等のパブロック、
90年代以降は、ストーンローゼスやオアシス等もここで
録音をしています。オアシスのボーカルをどちらがやるかで
喧嘩になったというエピソードも語られ微笑ましく感じましたね。
現代はスタジオ設備がなくてもパソコンがあれば音源を製作するのは可能で、
実際、廃業しているスタジオも多々あるとは聞きます。
ましてや滞在型のスタジオの需要は無くなってくるかもしれません。
それでもここは未来永劫残ってほしい、
そう感じるようないい空気を感じました。