自分は結構ライブ盤が好きで色々買っていますが、
その中でも特に好きなものを選んで不定期で紹介しようと思います。
有名どころも多いとは思いますが、
ここは捻くれ者らしく、変化球を交えていこうかと。
まず一番に思いついたのは、個人的には思い入れのある1セットです。
まだ高校生の時だったかな、CDが発表されて少しずつ店頭でも見られるように
なったころの話になります。
まともなレコードプレイヤーもなく、時々購入したレコードは、
義理の叔父のところに持って行って聴いていたものです。
一般の家ではなかなか置いていない、タンノイの大きなスピーカーが
印象的でした。まぁ当然、CDプレイヤーなどは持っていないですね。
そんなある日、よく顔を出すレコード屋に気になる一品があるのを見つけました。
モービルフィデリティが製作した「ウッドストック」のライブ盤。
「ウッドストック1」は℃D化されていたかもしれませんが、
続編である「ウッドストック2」はまだ未CD化だったと思います。
それらがセットになっているものです。
これは欲しいとは思いましたが、値段は4枚組で19800円也。
高校生には手を出しづらい金額ですね。
当時はどこの高校もバイトが禁止だったはずです。
(もっとも、コンビニとかファーストフードとかもあまりなかったので
気軽に出来るところはなかったですね)
でもまだ使っていないお年玉をすべてつぎ込めば買えないこともない。
そうすると他のものが買えなくなる。
この頃は、どちらかというと切手の方の収集に力を入れていたので、
それも困るなと。もしCDを買ってもプレイヤーが無いからすぐには聴けない。
かなり悩みましたね。気が付けば数か月は経っていました。
そしてようやく決心しました。やっぱり欲しいと。
大金を握ってレコード屋に行きましたが、
お目当てのものは影も形もありませんでした…。
その時は残念な気持ちと、大金を使わずに済んだというほっとした気持ち等、
入り混じって複雑な気分だったと思います。
時は流れて、一浪した後、ようやく大学入試を突破する事が出来ました。
これを記念して、何かレコードとか買おうと都内の有名なレコード屋に行きました。
中古CDを何気無く見ていたら、見覚えのあるCDが…。
まさかの中古での発見です。特別限定盤とか書いてあったから
もう手に入らないと思い、記憶からも消えかけていました。
値段は9800円也。半額とはいえまだ高いですが、
これを逃すともう二度と手に入らないと思い、迷わず購入。
そしてこれ以降、中古でも見かけなかったので、この時の判断は正解でした。
そして暫くの間は愛聴盤になりました。
余分な話が長くなりましたが、ロック史に残るライブである「ウッドストック」、
後に色々な音源や映像も発掘されてきましたが、まずは基本アイテムである
1と2は必聴かと。
フォーク系、ロック系と多数のアーチストが参加していますが、
個人的に好きだったのは、デビュー間もないサンタナと、
ファンクのカッコよさを教えてくれたスライ&ファミリーストーン、
(でもジェームス・ブラウンとかは自分に合わなくて断念)
そして何といっても、アメリカ国歌からの「紫の煙」が
めちゃめちゃカッコよかったジミ・ヘンドリックスですね。
まさに凡人には出来ないギターですね。初めて聴いた時は
鳥肌がたちました。上手く言い表せない位です。
ジミにおける最高の演奏ではないかもしれないですが、
間違いなくロック史に刻まれる演奏かと。
ジャニス・ジョプリンやグレイトフルデッド、ザ・バンド等の
発掘音源もありますので、これらも含めて、是非聴いてもらいたいですね。