最近、調べる事が多い加藤和彦さん。そして昔からのファンであるPANTA。
この二人は交わる事はないなと思っていました。
しかしながら最近、頭脳警察の公式HPにて、
昔の二人の対談記事がアップされました。これはちょっとした驚きです。
やはり「トノバン」の映画の影響って大きいんだなと改めて思います。
自分でも加藤さんの事は意識はしてなかったんですが、
ここに来て、買っていなかったアルバムを買ったりもしましたので。
40年前の音楽雑誌『MUSIC STEADY』に掲載されたリレー対談。
加藤さんがPANTAを指名したそうです。(加藤さんは矢野顕子さんから指名)
当時は、PANTAが『サルベージ』を発表。加藤さんは
『あの頃、マリー・ローランサン』を発表したころです。
嘗ては頭脳警察とサディスティック・ミカ・バンドで
何度か共演はしているようですが、二人の接点はなかったと思います。
その当時に話題となったアルバムを出していたから対談させたような
感じもしますが。しかしながら、自分のやりたい事をマイペースでやるっていう
そんなところは、この二人は似ているかもしれないと思いましたね。
そして、PANTAの『KISS』、『唇にスパーク』の
次のアルバムの予定では、カバー曲を集めたものだったのですが、
これは実現しませんでした。そのアルバムのプロデュースを加藤さんに
お願いしたかもしれないっていう話は興味深かったです。
とても貴重でいい写真ですね。
この対談を復刻掲載されたのも凄いことですね。
「あれは絶対、顧客のことは考えてないね」
っていうPANTAさんの言葉、的を得てますね。
「自分が何を作りたいかってことだけを考えて作ってる方が正直だ、という信念に基づいて作ってるのね、最近は」
この言葉は加藤和彦さんそのものですね。
こういったマイナーな音楽雑誌に掲載されたものなどは、なかなか読む機会もありませんので、
今回の復刻は嬉しいものです。許可してくださった方々に感謝です。
加藤さんとPANTAは、もしかしたら気が合っていたのかもしれませんね。一緒に作品を作ってもらいたかったです。
加藤さんがロールスロイスを購入したのに対し、PANTAは日本に20台ぐらいしか輸入されなかったシムカ1200Sクーペを購入していました。
そして壊れた部品をフランスに発注したら、荷物を積んだ飛行機が日本赤軍に墜落させられたという笑えない話もありますね。