月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.6 シティポップじゃないけれど

2022-01-26 08:06:04 | アラカルト

前回、書ききれなかった部分です。

 

PANTAがPANTA&HALを解散後に、「KISS」と「唇にスパーク」という

アルバムを発表するのですが、今まで歌って来たロックから

甘いポップスを集めたものになったので、当時はかなり反発されたようです。

本来、若いうちに歌うようなポップスですが、

頭脳警察をやっていて歌うことが叶わず、もう今しか歌うチャンスがないと

いう事で30歳目前で歌うことを強行したという事です。

当然、内部からも反発された作品ですが、今聴いてみると

決して駄作ではないとわかります。PANTAの声の質から言うと、

おしゃれで洗練されたものにはならないけれど、良質なポップスですね。

自分も反発して、CDは買ったけど聴く機会は少なかったですが、

久しぶりに聴いてみて、PANTAとしては異端かもしれませんが、

これはこれでありとは思います。

 

橋本治さんに作詞を依頼した「悲しみよようこそ」とか

ウォーカーブラザーズを意識した感じの曲で個人的には好みです。

 

悲しみよようこそ - YouTube

 

余談ですが、橋本治さんからの紹介でPANTAは

笑っていいとものテレフォンショッキングに出たことがあり、

最近、YouTubeにて拝見しました。トークはたどたどしい感じでしたね。

紹介したのが石川セリさんですが、電話が嫌いという事で

タモリさんに電話させていたのが印象的でした。

 

「KISS」の中で好みの曲は、「霧の中の恋人たち」ですか。

哀愁を感じさせる曲が好きなもので。

 

霧の中の恋人たち - YouTube

 

「唇にスパーク」の発売時期にPANTAは唯一のCMソングを提供しています。

トヨタのレーザー革命というプロジェクトのテーマソングの

「レーザーショック」ですね。CMもYouTubeを検索すれば見つかります。

 

レーザー・ショック - YouTube

 

本当はPANTA自身、フェラーリかロールスロイスのCMしか出たくないと

断っていたようですが、電通の方で話が勝手に進められたらしいです。

レーザー革命だから革命3部作のイメージが強いPANTAというのが安直ですが。

トヨタの上層部からの注文も多くてやりにくかったとの事です。

「唇にスパーク」は、前作と違って作詞作曲もすべて本人がやっているので、

ビート感が増した作品が多いです。

 

やはりというか、収拾がつかなくなってきたので、

次回にまとめの記事書こうかなと。

 

 



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