月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.143 坂本龍一さん死去

2023-04-03 00:26:37 | 墓碑銘

まさか同じ年にYMOのメンバーが立て続けに亡くなる事になるとは…。

3月28日に坂本龍一さんが71歳で永眠した事がわかりました。

 

坂本龍一さん、71歳で死去

 

確かに癌を患っている事は知っていましたが、こんなに早く亡くなるとは…。

 

YMOを聴いた時のインパクトも強かったのですが、

より強いインパクトがあったのは、忌野清志郎さんとの

「いけないルージュマジック」でした。

初めてザ・ベストテンで見た時は、「何だこの人たち」と

絶句した記憶があります。

 

 

プロデュースした作品と言えば、フリクションの「軋轢」が有名ですね。

ただ、フリクションの魅力を引き出せていたのかは、どうかなとは思います。

確かにYMOが売れ始めてきて忙しい時期だったですしね。

 

 

モリコーネが今度こそアカデミー賞を取るのではという時に

賞を取ったのが、坂本さんが手がけた「ラストエンペラー」でした。

改めて聴いてみても、やはり心を打つ音楽です。

 

 

そして2022年12月に演奏したのが最後となってしまいました。

ピアノによる「メリークリスマス・ミスターローレンス」。

苦しいだろうと思いますが、それでも演奏する姿には涙が出てきます。

 

 

今年は、あと何回、このような辛い気持ちにさせられるのだろうか。

ご冥福をお祈りします。


NO.142 長渕剛「雨の嵐山」

2023-04-01 08:14:41 | 掘り出し物発見

地元のレコード店が主催しているレコード即売会、年に3~4回ぐらい

開催されていまして、ここ何回か掘り出し物を探しに行っています。

土日も仕事の事が多いため、ゆっくり時間を取れないですが、

それでも短い時間ながら顔を出すようにしています。

今回は最終日の終了間際のギリギリの時間でしたが参加出来ました。

限られた時間、全てのものを見るのは不可能なので、

興味のあるものを手際よく確認していきました。

 

今回は、これはと言ったものがいくつかありました。

何回かに分けて紹介しようかなと。

まずは長渕剛さんのデビューシングルの「雨の嵐山」。

残念ながらオリジナル盤ではなく、1982年に再発されたものです。

それでも最近は見なくなっています。

値段も手頃だったのでとりあえず確保しました。

 

オリジナル盤との違いですが、型番が1977年のオリジナルがSF-6022

再発盤がSV-7100。ビクターのロゴがオリジナルは旧式。

価格がオリジナルが600円に対して、再発は700円となっており、

区別は容易に出来ます。

実は30年位前にオリジナル盤は入手していたのですが、

欲しい人に譲りました。再発ながらそれ以来の入手となりました。

 

このデビュー作は長渕さん自身の作品ですが、アレンジは別の人によって

されていて、不満に思えていましたが新人なので何も言えなかったようです。

ジャケットも自分の意図していたものと異なっていましたし、

何より歌謡曲路線の売り込みが納得いかなかったようで、

結局、九州に帰ることになります。

その後は「巡恋歌」で東芝EMIから再デビューすることになります。

曲としては決して悪いわけではないですが

(実際、ポプコンの九州大会ではグランプリを取っています)

後の長渕さんらしさは感じられず、自身では納得いっていないようです。

その為、アルバムには収録されていないですね。

なお1988年にはCDシングルでも発売されていて、

当時の宣伝フォトが使用されています。

 

 

余談ですが、デビューシングルでもっと貴重と言えるのが、

荒井由実(松任谷由実)さんの「返事はいらない」で、

数百枚ぐらいしか売れなかったと言われていて、

まず見かけることはないですね。

CDシングルも発売された事もありますが、

それさえも見かけなかったりします。