素晴らしき故玩館のご主人、遅生さんのブログで美しい青磁天目茶碗が紹介されています
そこでウチも前回の鍋島青磁に続いて勝手に便乗して、深めの器形の青磁をUPすることにしました。(ま、二番煎じですな・・・)
とは言っても、ウチには伊万里しかありませんので、あまり期待してはイケマセン。
「青磁色絵小鉢」
サイズはは直径14cm、高さ5cm、高台径が7cmといったところで、とりあえず「小鉢」としてみました。
伊万里の青磁は緑がかった発色の品が多いですが、この品は薄い青で発色しており、見込には紅葉を散らしています
器形も単なる丸ではなく捻じりの入った凝った成型となっており、しかも青磁としてはかなり薄い成型の器です。
裏面も色絵の青で唐草が描かれており、その様式から見て延宝~元禄期の柿右衛門様式に近いと思われます。
(黒で輪郭線を描き、中を青の色絵具で塗っています)
高台部分に二か所欠けがあるものの状態はまずまずで、高台部分には青磁のお約束のような鉄分による錆色が出ています。
この品でちょっと不思議なのは、青磁に青の色絵具による絵付けがされている点で、普通に考えれば
色の濃さは違うものの、青に青ではせっかくの色絵が目立たなくなるのでは?、という点です。
しかし、現物を見ると不思議なくらいに青磁釉と色絵の青がマッチしていることに気づきます
もしこれが通常の伊万里の緑系の発色の青磁だったら、このような統一感は出なかったのかも知れません。
この発色の青磁ゆえに青の絵付けがされたのか、あるいは最初から狙ったものなのか
いずれにしても当時の陶工のセンスを感じる品でもあります。
ちなみに、盛期の鍋島青磁の名品には青磁に赤で唐草を描いた品がありますし、青磁染付の名品も多数知られています。
鍋島の青磁染付は、最初に染付で文様を描き、その上から青磁釉を筆で塗って素焼き、さらに全体に透明釉を掛けて本焼きする
という記述を何かの本で読んだ記憶があります。
そこでウチも前回の鍋島青磁に続いて勝手に便乗して、深めの器形の青磁をUPすることにしました。(ま、二番煎じですな・・・)
とは言っても、ウチには伊万里しかありませんので、あまり期待してはイケマセン。
「青磁色絵小鉢」
サイズはは直径14cm、高さ5cm、高台径が7cmといったところで、とりあえず「小鉢」としてみました。
伊万里の青磁は緑がかった発色の品が多いですが、この品は薄い青で発色しており、見込には紅葉を散らしています
器形も単なる丸ではなく捻じりの入った凝った成型となっており、しかも青磁としてはかなり薄い成型の器です。
裏面も色絵の青で唐草が描かれており、その様式から見て延宝~元禄期の柿右衛門様式に近いと思われます。
(黒で輪郭線を描き、中を青の色絵具で塗っています)
高台部分に二か所欠けがあるものの状態はまずまずで、高台部分には青磁のお約束のような鉄分による錆色が出ています。
この品でちょっと不思議なのは、青磁に青の色絵具による絵付けがされている点で、普通に考えれば
色の濃さは違うものの、青に青ではせっかくの色絵が目立たなくなるのでは?、という点です。
しかし、現物を見ると不思議なくらいに青磁釉と色絵の青がマッチしていることに気づきます
もしこれが通常の伊万里の緑系の発色の青磁だったら、このような統一感は出なかったのかも知れません。
この発色の青磁ゆえに青の絵付けがされたのか、あるいは最初から狙ったものなのか
いずれにしても当時の陶工のセンスを感じる品でもあります。
ちなみに、盛期の鍋島青磁の名品には青磁に赤で唐草を描いた品がありますし、青磁染付の名品も多数知られています。
鍋島の青磁染付は、最初に染付で文様を描き、その上から青磁釉を筆で塗って素焼き、さらに全体に透明釉を掛けて本焼きする
という記述を何かの本で読んだ記憶があります。
それから、この品も、高台付近、青磁釉切れの部分が、ぐるっと薄錆色に発色しています。やはり、焼成時に青磁釉中の鉄分が酸化されて錆色になるのではないでしょうか。遅生説です(^_^)
この品の場合、色絵が青一色だというのが見どころでありまして
確かに作例はかなり少ないと思われます。
高台部分の錆色ですが、青磁は微量の鉄分によって発色していることを思えば
鉄分が酸化したというのは間違いないところだと思います。
それに、この場合、青に青というのが、非常にマッチしていますよね。
たぶん、マッチするように、最初から計算されて作られているんでしょうね。
今まで、あまり考えていませんでしたが、高台の青磁釉切れの部分が、ぐるっと薄錆色に発色するのはなぜなのだろうかと考え込んでしまいました(-_-;)
青磁釉中の鉄分が還元して青磁になるのだとすれば、この部分だけ、なぜ酸化するのだろうか、、、と?
最初に酸化で焼いて、仕上げの段階で還元焼成すると青磁が出来るのだろうか、、、と?
どうも、よく分からなくなりました(><)
当時の陶工さんの色彩に対するセンスの良さにお驚かされます。
高台部分の錆色の件ですが、胎土に含まれる鉄分が発色したものという説がありました。
青磁そのものは釉薬に含まれる酸化第二鉄が高温の還元焼成により酸化第一鉄に変化することで発色する
ということが書いてありましたので、釉薬の境目の部分については
釉薬の薄さ故に鉄分のみが錆色に発色したなんこともあるんでしょうか。
なるほど、なるほどです(^-^;
「釉薬中の青いⅡ価鉄は、ガラス質の中に閉じ込められるので、酸素と水から守られ、青磁色がそのまま残」るわけですね(^-^;
ほんと、何処にも書いてありませんが、化学的な説明ですね。納得です(^-^;
ワタシの場合、工業高校の工業化学科なるところを卒業していますが、何せちゃんと勉強してないもんで、中途半端な知識しかありません。
遅生さんに知り合えたのは私にとっては大いなる財産です。