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アユを育てる川仕事
古川彰+高橋勇夫[編]
3300円+税 A5判上製 280頁
2010年5月発行
ISBN:978-4-8067-1401-9
漁協、市民、行政が創りあげる、アユとの共存
☆金沢泉野図書館に蔵書リクエストして
購入していただきました。
目次
築地書館∋アユを育てる川仕事
講演
茨城の“天然あゆ”を考える会議:講演要旨(PDF)
購入
Amazon:アユを育てる川仕事[単行本]
考察
漁協、市民、行政、さらにプラス電力会社が
一体にならないと成功しません。
自分達や親の世代が40年でぶち壊した河川。
河川を元通りにするには、河川で遊んだことのある人の
思い出が最大の原動力になります。
豊かな川遊びを知っているからです。
最初は、川で遊んだ思い出。
次は、川で遊んだ手作り用品を作る。
そして、元に近い河川をどうやったら戻せるか。
全員で川を良く見る事から始まります。
問題点を挙げ。
自分達で出来ることから始めます。
大事なのは直ぐに始める事。
○川仕事循環マニュアル
川を現地調査する
↓
問題点の写真と記録をする
何が不都合に何でも具体的に書く
対策案もできなくても積極的に書く
↓
調査したことを、会議でまとめる
自分達で出来ることから始める
自分達で分からない事は、定点観測をする
金のかかる事はしない。
↓
問題点の写真と記録を再度とる。
繰り返して良くなった事、
悪くなった事意見出し合う事
↑ 繰り返し
○お役仕事は、ダム作って終わり。
堰を造って終わり。
何でも完成で終わる。
完成した時が一番いいものが出来る。
後は、古くなってきたら壊す。
不都合は、知らん顔。
思考が違う。
○日本の思想は、全て未完で終わる。
出来た物を見て、もっと良いものを作ろうとする
循環思想、だから、終わりがない。
良くなる循環を作る事が大切。
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自分達で行う、行政に頼らない例
NPO法人歴町センター大聖寺
〒922-0811
石川県加賀市大聖寺南町ニ2-2
TEL:0761-73-0220
FAX:0761-73-0220
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参照
NPO法人歴町センター大聖寺∋活動報告
記事抜粋
歴史的資産の再生へ始動
貴重な歴史的遺産が徐々に失われていくことに
危機感を感じた大聖寺地区の住民が集まり、
平成6年「大聖寺まちなみ景観整備委員会」
(現NPO法人歴町センター大聖寺)が立ち上げられました。
地元の歴史と町並みを見直してもらおうと、
「第一回楽しく歩こう歴史街道」を開催したのが
活動の始まりです。
歴史的景観の保存へ
「コンサルは遅れて来い」
事前の建物調査の際に、コンサルに頼り切らないよう、
会の一人が「コンサルは遅れて来い!」
と言ったことからも、地元の熱意が伝わります。
また道路整備では、全国の歴史的景観整備で
多く用いられている石畳の案が出ました。
しかし、住民が先進事例を視察し
ヒアリング等を行った結果、道路は脇役で
人や町並みが主役であると考え、
洗い出し風の脱色アスファノレトを採用し、
路側部に地元産の滝ケ原石を施すこととしました。
「次代をになう子供たちが地域を学ぶ」
景観整備にあたっては、市民の意識を高めることが
肝要であり、加えて、次代を担う子供たちが地域を学び、
大切に守っていくものは何かということを
感じてもらうために、まちなみ景観整備委員会が
中心となって、平成9年から毎年、
まちなみ景観シンポジウムを行っています。
「NPO法人の設立」
住民の目線で自らが楽しむことを基本に活動しております。
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考察
以前、講演会を聞いた時のメモより
○行政や企業に任せても金にならない事などする筈がない。
○議員に媚びない
まっ先に反対したのは議員。
嫌がらせの連続。
うまくいったら自分の業績だって。
選挙に落ちたらただのおっさん。
○役所に頼まない。
一年か数年で責任者が変わる。
せっかく積み上げてきた事が担当者が変わるたびに
全て否定され続けた。
頼らない。
○楽しんで行う
苦しい事はしない。
○それぞれの仕事の得意分野を活かす。
○できる範囲で、無理しないで続ける。
○「コンサルタントは後に来い」
コンサルタントが先頭にいくと、
金太郎飴みたいな全国どこにでもある町並みになる。
今流行の「○察」の「筋書き」みたいになる。
地元に合わない事と利権がらみで、
とんでもない町並みが出来る。
住民に不満しか残らない。
コンサルは必要だが、最初から全部任せると危ない。
○住民が調査する。
住民の意見が採用されると、
住民が積極的に参加する。
○面白がって立案すると、
できないと思っていた事が不思議と現実になる。
○次代の子供も加わっているので長い期間の計画になる。
子供たちの意見が現実になると、
子供が地元を大切にする。
子供の意見はとても大切です。
地元を誇りにします。
○全国から講演会の依頼がひっきりなしにくる。
○地元の地元住民による地元の再生