ニュースでご覧いただいた方もいらっしゃろうかと思いますが、10月3日の日曜日15時45分ごろ和歌山市の紀ノ川って川に架かる水道橋の一部が崩落し、同時に水道管も落下しました。
ってことは浄水場からその水道管を使って水道水が供給されている地域に水が行かないってことで大規模断水が発生。
紀ノ川を挟んで対岸の浄水場から市の北部に供給される水はその水道管2本しか無かったようで、なんと約6万世帯13万人以上に影響が。
(和歌山市の人口が約35万人だから3分の1以上の人に影響!)
で。
オレんちもその対象区域に入っておりまして、日曜の夜から断水が続いておりました。
断水の期間中は県内のみならず、近隣府県の市町村や自衛隊からも給水車が駆けつけてくれました。
また民間でも多くの方々が支援いただき、もう感謝の言葉しかございません。
被災者?の一人としてこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
幸いオレんちは上水道が整備される以前から人が住んでる地域。
なのでオレんちの近所の家には大体「井戸」があります。
もちろんオレんちにも。
井戸水は水質悪化で飲めないけれど、飲食用以外には普通に使えます。
なのでオレ個人的には米炊けない、食事作れない、洗濯も出来ない、風呂にも入れない、トイレも流せない…みたいな最悪の状況ではなく、井戸水を使ってこの1週間を乗り切ることが出来ました。
そう考えると給水の支援に頼るしか無い家なんかはこの1週間本当に大変だったと思う。
飲料水に関しては給水車が来て給水所となっている小学校に1回だけ給水に行っただけで乗り切れた。
そして会社が備蓄している災害時用の飲料水(2リットル入りペットボトル24本)を支給してもらえたのでそれと合わせて乗り切ることが出来た。
ニュースなんかでは水道管が落下したせいで水が無い!ばかりが強調されておりましたが、実際にオレが困ったのは食べ物ですよ。
そだよね。
お皿とか洗えないから食べるものが限られちゃうよね!
…って意味ではなく、そもそもスーパーも断水してるから店内で洗ったりしないといけないものや店内で加工する食料品、すなわち主に肉、魚、野菜類の生鮮食料品がまったく売っておりません。
そんなのが売って無いとなると一体何を買えというのか?
てなワケで、6万世帯13万人もの方々が断水してない地域のスーパーなんかに行くもんだから道も激混み。
ちなみにスーパー銭湯的な温泉施設も激混み&超密状態。
(もしかしてこの後和歌山だけコロナ感染者激増すんじゃね?なんて若干不安になったり。)
中には「いい迷惑だ!」なんて声も聞いたけど、それは言わんといてよ。
別にみんなそうしたくてやってるワケじゃないんだから。
ただ、今まで普通に使えてた水が使えなくなってしまっただけなんだから。
で、冒頭のリンク記事には今日の午前8時半から給水再開ってなってるけど、それ以前からもう普通に水は出ております。
つか、朝4時ごろにはもう出てた模様です。
オレは朝6時に起きて確認したら普通に出ました。
おお!蛇口をひねると普通に水が出ることが何と有難いことよ!
今まで当たり前だったことが当たり前ではなくなった時に初めて気づく有難み。
天災は忘れた頃にやってくる。
ほんまに今回実感しましたわ。
最後にもう一度この場を借りて厚く御礼申し上げます。
ご支援いただきました近隣府県、市町村、自衛隊、企業、個人の皆様、本当に本当にありがとうございました。
送水管崩落で6万戸断水 瞬間の映像公開