星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(123) 国民的飲み物クラマート(Clamato)

2013年06月07日 23時19分09秒 | Weblog
Tim Hortonsのドーナツがカナダの食べ物の横綱なら、クラマトジュース(Clamato Juice)が飲み物の横綱であることに異論を挟む余地はなさそうです。



見た目にはトマトジュースと同じような色をしていますが、一度口に含めば、何とも言えずキレとコクがあり、浅蜊の旨味が程よくブレンドされた奥深い味わいが口の中に広がり、トマトジュースのようにドロドロ、ボタボタするでなく、すっきりとした口当たりと、飲みやすさとでたちまち虜になります。

トマトジュース(Tomato)に浅蜊(Clam)の出汁エキスを足して出来ていることを説明すると誰もが「え、え~っ!?」と先ずは腰が引けてビビりますが、「ま、だまされたと思ってやってごらん」と背中を押すと「へえ~!いけるじゃん!」となること請け合いです。乾燥した空気のカナダの夏にはまさにぴったりの飲み物で、我が家でも常に2~3本は備蓄を怠りません。

そのままジュースとして飲んでもいいし、ビールに割ってもグー。カナダの国民的カクテル「シーザー(Caesar)」はウオッカが無ければジンで代用も出来ますが、クラマトジュース無しには出来ません。よく冷えたグラスの口にはペッパーソルトまたはセロリソルトが分厚く塗られています。ウースターソース、タバスコを落としてスパイスを利かせたシーザーは、添えられた太いセロリをかじりながらゴクゴク飲むのがカナダっぽい飲み方だそうです。



「シーザー飲みたしウオッカは苦手」な私は「アメリカン・シーザー」と言ってウオッカを薄めにしてもらいます。(尤も、この言い方を分かってくれるのは日本人のいる日本レストランだけですが。)ウオッカ抜きのシーザーを頼むときは「Virgin Caesar!」で、これは万国共通のようです。

因に、カナダ向けの機内でクラマトジュースを備えているのはカナダの航空会社だけでした。
隣のアメリカであまり知られていないのが不思議な感じがします。日本でもネット通販で入手が可能のようです。一度お試しを!