星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(124) Yoga教室

2013年06月11日 22時32分35秒 | Weblog
私の体は骨太で筋肉質ではあるものの、股関節をはじめとして手足の関節が硬く、柔軟体操は学生時代に4年間籍をおいた合気道部の稽古でも一番苦手なものでした。両足を前にのばして座り、踵を突き出して足指を立て、上半身を前屈みに倒して両手で足の指を捕まえようとしても、膝裏の筋が突っ張って手の先が足の指にすら届きません。

この状況を打破して、体に柔軟性を取り戻す(といっても元々なかった柔軟性だから、柔軟性を「身につける」がより正確)にはヨガが良いと聞きつけ、カミさんが通っていた週一回のヨガ教室に一年ほど前から私も通い始めました。先生曰く「体が硬いのは細胞が眠っているだけ。眠っている細胞を目覚めさせるキーワードは『継続』。地道に継続していれば薄紙を剥ぐように、少しずつ少しずつ効果は出て来ます。」

一時間半のレッスン中は、先生の巧みな説明もあったりヨガの効用を自覚出来たりもして、「ようし、うちでも毎日コツコツ継続してやるぞ!」と決意を新たにするのですが、レッスンで疲れ切り、家に帰って昼寝でもしようものなら、起きたらすっかり継続のケの字も忘れてまた普段のグータラ生活に戻り、一週間後の次の教室までヨガとは無縁に過ごす劣等生なのです。
先生には申し訳ないけど、一週間に一度の「ストレッチ代わり」をヨガと呼ばせていただいています。

こんないい加減な生徒でも受け入れてくれそうなYoga教室がケロウナに見つかったので、カミさんと一緒に受講することにしました。何年か前にスペイン語教室でお世話になった、ケロウナ市の生涯教育プログラムの中の保健・運動系の教室です。6~7月の火曜日夕方一時間半のレッスンですが、ほぼ同時刻に留守中の佐倉のヨガ教室が開かれているのも奇遇といえば奇遇ですね。受講料は一回8ドル。




私たちの他には50~60代のオッサンが4人、女性は大学生一人の他は40~60代のオバさんが8人、総勢15人のクラスでした。やや薄暗い部屋の照明は点けずにフロアの中心にローソクを灯してそのローソクを囲むように生徒がマットを広げて半跏趺坐に座り心身をリラックスさせていよいよレッスン開始です。

佐倉の教室とはひと味違って、準備運動的な部分が少なく、その代わりに先生が癒しの時間を演出するような声色で語りかけるパートが結構長く続きます。かすかな音で癒し系、ヨガ系のBGMを流すなど先生も雰囲気作りに腐心されています。ストレッチ多用の運動系というよりも心身を癒やすヒーリング系のヨガのようで、先生が意識的に静かにゆっくりとしゃべってくれるので助かります。一番易しい初級クラスだけあって、チラ見する限りでは、体の曲がり具合が私と大差ない人が何人かいるようで、これまた一安心です。

「ヨガとは自分のペースで、無理のないようにやるものです。」な、なんと佐倉の先生と同じことをおっしゃる。これなら、途中で挫折することなくなんとか続けられそうな気がします。問題は、来週の教室までに家でどれほど復習が出来るかですね。