星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(127) MVP殿堂入り(2)

2013年07月21日 21時18分13秒 | Weblog
釣り逃がした魚は、実は巧く釣り上げたとしても大きすぎて手に余るシロモノだったろうと自分に言い聞かせつつも、よせば良いのに、未練がましくもオークションスタッフに幾らで売れたのか教えてもらいました。車体価格自体は私が想像したよりは若干高めであったものの私でも手の届きそうな額であったことが判明したのです。尤も、安心して乗り出すためにかかるであろう上乗せ整備費の規模が想像もつかないだけに、仮に私が直接交渉してもGOの結論には届かなかっただろうと思っています。所詮ご縁が無かったのだと納得しています。

暇つぶしの冷やかしのつもりで足を踏み入れたオークションが契機となって、釣り上げる気もない「大魚」にちょっかいを出したばかりに、持病の「中古車病」が一気に悪化して、中古車売買の参考に広く利用されているブラックブック(アメリカではブルーブック)や、燃費効率をチェックするためのサイトを参照しながら、「次の一台」を夢想しながらほぼ終日パソコンの前に座る重症患者と化してしまいました。

二週間後に迫って来た米大陸半横断ドライブはMVP君に全面的に頼るつもりだったのに、折角ならより快適なドライブがしたい、いずれ来る「その時」を先取りして早めに「次の一台」を手当てしてMVP君には一足早く殿堂入りしてもらう潮時だとの思いが募ります。

オークションは委託販売であるが故に売り手の顔が見えず、それまでの使用環境が分からないことが買い手の不安を大きくするし、メカに弱い人間には相当にリスキーであることを学んだので、オークションには今後も手を出さないことに決めました。

中古車業者に余計な金を払いたくない私に残された道は、所有者本人が売りに出している車の中から次の一台を探り当てることで、これはこれで中古車派の楽しみの一つなのです。売り手の顔がよく見えるし、車がどんな風に乗られて来たかも想像できるし、売り手と買い手のやりとりの機微も楽しめるのが面白いところです。

ケロウナでの大手Classified Adsの中を漁り、個人の出品で、10年落ち前後1万ドル以下でMVP君より「走行快適性」に優れていそうな車で、即戦力が期待できそうなを物を絞り出します。8年前に作った走行距離10万キロ以下という基準は見直し、20万キロでもオッケーと大幅に緩和する、柔軟な私です。

その結果絞り出した三台のオーナーと連絡を取って現車確認のアポイントをとるのが次の仕事です。現車確認もさることながら、オーナーの人物確認のための面接みたいなものですから、個人売買のケースではこのステップで得る情報が決め手になると言っても過言ではありません。この三件の中に適当な候補が見つからない限りMVP君の続投に期待するつもりです。

一人目はメールの反応が遅くてこちらのニーズにはマッチしないのでカット。二人目はオーナーが旅行中でタイミングが合わず、これも除外。残るはシニアが大事に乗って来たと宣伝文句に謳うT社の2003年製SUVハイランダー。走行歴22万キロの猛者です。



オーナーはオカナガン湖の向こう岸、West Kelownaに住むシニアです。お互いの都合が合えば30分ほど走って現車を確認に出かけるつもりでしたが、電話口のシニアは何やら気ぜわしそうな口ぶりで「実はこれからカミさんを空港まで送りに出かけなきゃならないので」と、現車確認はまた後でってな雰囲気充満です。

空港?空港なら我が家から5分の距離。West Kelownaまでわざわざ行かなくても空港で現車確認が出来るってことじゃないの?こりゃツキが廻って来たぞ!

またまた長くなったので、今日はこの辺で。