星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

アメリカどさ回り便り(5)見納めナマ・ジータ

2014年06月15日 20時54分06秒 | Weblog
せっかく手に入れたチケットでもあり、父の日でもあり、イチロー先発出場でもあり、なんといっても今シーズンで球界を去るジータ(Derek Jeter)をナマで見るのはこれが最後でもあるので、チケットを売ることを止めて、球場に向かいました。

アメリカのプロ野球観戦の面白さは、試合の内容もさることながら、緑の芝に映える色とりどりの観客席が醸し出す華やいだ空気と試合開始までのワクワクした雰囲気、試合中に発せられる応援の割れんばかりの歓声を楽しむことが出来ることです。私が日本のプロ野球を敬遠するようになったのには、観客みんなが唱和する球団お仕着せの応援歌やら、鳴り物ががちゃがちゃ鳴り渡るワンパターンの応援風景も一役買っています。「一億総ナントカ」に通ずる、自主性のなさが目に余る気がしてなりません。観客が工夫を凝らしたプラカードその他の応援グッズをかざしたり、今日初めて会った隣のサポーターが旧知の仲であるかのような親しみやすさでワイワイガヤガヤと一緒になって応援するなど、お仕着せでないMLB風「手作り応援」の方が好ましいと思っています。

アメリカのプロ野球が好きというより、アメリカプロ野球界で活躍する日本人プレイヤーの活躍ぶりを観るのが好きというのが正直なところですがね。

その意味では、今日はマー君の成績に一喜一憂する必要は無く気楽な試合です。イチローの活躍振りが観られて、ジーターの花道を飾るような場面を目撃できれば満足なのです。

 

5日前にシアトルで岩隈と投げ合って勝利したヤンキース投手・ヌノが1回、2回に連続で3ランホーマーを浴びて序盤に6失点とゲームが作れず、そのまま大味な試合で終始しましたが、イチローの2安打と守備の美技、満塁で打席に入ったジーターの犠飛でイチローが生還する等、お目当ての役者がそれなりの活躍をしてくれたので、それなりに楽しい一日で、心地よく穏やかな「父の日」でした。

 

アメリカどさ回り便り(4)チケット売ります・買います

2014年06月15日 08時51分01秒 | Weblog
人気ゲームのチケットを、ゲーム当日に球場周辺でプレミアム付けて売り歩く「ダフ屋(Scalper)」はこちらでも見受けられます。今回のフライングの後始末、窮余の策として15日に球場に赴き球場入口前で「え~、いい席ありますよ~」「お安くしときますよう~」とやるのも憚られる気の弱い私のために、巧く出来たシステムが見つかりました。

個人が手持ちのチケットを売ったり買ったりする仕掛けで、メンバー登録しさえすればだれでも売買に参加できるのです。チケットの売買に特化したネットオークションのようなものです。

売りたいチケットの詳細(日付、球場のセクション、列、座席ナンバー)に希望価格を明示して売りに出します。売買のスピードアップのために、チケットの受け渡しはネット経由でバーコードからチケットをダウンロードする方法が推奨されていますが、時間的に余裕ある場合は入金を確認してから手渡しまたは郵送で買い手に送る方法もあるようです。

売り手・買い手の直接交渉は無く、中間に介在する業者を経由して商談し、成約の暁にはこの業者が買い手から集金し、売り手に払い込むことで金銭リスクの回避を図っています。この業者は売買双方から一定の手数料(売却希望価格90ドルのチケットの場合、売り手・買い手とも12ドル程度)を受け取る仕掛けです。ネットオークションと同じ形態ですね。

早速会員登録を済ませて、プレミアムを上乗せすることもせず、購入価格据え置きという極めて良心的な値段で売りに出しました。ネットオークション好きな私ですが、今回初めて売り手デビューする新しい世界もちょっと刺激的で、ワクワクします。思うように買い手が出てこない時には、相場をチェックして売値を見直すのも早売りのコツだなんてアドバイスまでしてくれる、なかなか親切な業者です。でも、こちとら強気で、「値下げするくらいなら売らない!」と強気の姿勢で臨むことにしています。

ダル君が登板すると思われる、16日(月)の試合のチケットは、ヤンキース戦ほどの人気がないため当日でも買えそうなので、事前購入はしないことにしました。経験からすぐに学ぶ、思慮深く学習能力の高い自分に感心しています。